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領主はじめました、あとモンスターも  作者: みちにくま


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1/3

1 転生

 お風呂場は案外危険だ。石鹸で床が滑ってあぶない。そのことに気が付いたとき僕はもう頭を打つ寸前だった。目が覚めると、知らない人に囲まれていた。そこで気づいたね。人生変わったんだって。

 

 僕の名前はトルド・グラーネ。アルカナ・テラ大陸の北方にある小さな領地の領主の息子だ。

 気が付くと僕はそこでの生活が始まって三年が経っていた。案外人はなれるものらしい。ただ、残念なのは魔法がなくてスキルもないことだった。神様にも会わずに転生するなんてついてないよ。

 ただ、一つ違うことがあった。それは世界はモンスターと共存する世界だったことだ。簡単にいえば全員がテイマーの世界だった。


コンコン。


「トルドさまー。起きてるー?」

 僕は起き上がってドアを開けた。空色の髪をした僕と同じくらい小さな女の子がいた。ミアだ。ミアの父親は料理長をしていて、ミアは僕の専属の使用人としてがんばってくれている。

「おはよーミア」

「おはよ!朝ごはんできてる」

 そう言って走って行った。毎朝あの元気をもらえるから助かっている。

 席に行くともう座っていた。使用人だけどまだ子供だからいっしょに食べることになってる。

 ちょっとして、父と母がやってきた。父は、体を鍛えていてとても大きい。母は、優しそうな雰囲気をしていて手に赤ちゃんを抱いていた。

「トルド、妹のエラよ」

 母が、僕に紹介してくれる。

「エラ?妹?」

 僕は前世では一人っ子だったからちょっと緊張する。エラに手を差し出すと、手を小さな手でつかむ。

「……かわいい」

 自然と声が出ていた。妹ってこんなにかわいいんだ。

「かわいい!」

 ミアも横に来て言う。

 みんな、席に着くと父が言う。

「いただきます」

「「いただきます」」

 その合図で食べ始めた。

 今日の朝食はうちに領地でとれた野菜にパン、お肉だ。

 窓のそとでは領地、といっても村一つ分だけど、でもここで住んでいる人を守らないといけないんだ。

 前世とは違う責任が僕にはある。やばいよーこれー。プリーズ、チート!


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