五話色神家の夜
僕は現在お風呂場についた。
そこにはすでに紫苑姉さんが待っていた。
「おお氷空やっときたか。待ちくたびれたよ。さ、すぐ掃除しちゃおう。もう女子の方終わったから手伝ってやるよ。」
「ありがとう。じゃあよろしくね。」
「まさか人攫いがここまでくるとは思わなかったよ。前だって父さんが話してくれたんだけど、人間が多数攫われたらしい。その中には僕達と同じ年齢の子がいるらしい。名前は確か、星影裕・・・忘れたや。氷空も気をつけてよ。」
「もちろん。よし掃除終わった。温泉の蓋開けていいよ。」
そして姉さんは温泉をせき止めている蓋を開けた。
「じゃあみんな呼んでくるか。姉さんも早く行こうよ。」
「ついでに牛乳持ってくるか。お風呂上がりに飲むと美味いぞー」
「僕はフルーツ牛乳でお願い。」
こんな話しているうちに家についた。」
「みんなお風呂行くぞー」
「紫苑、コーヒー牛乳頼む」
「もちろん、焼斗兄。ちゃんと持ってる。」
そう言って姉さんは空間のゲートを作り出し、手を入れて、そこから牛乳を出した。
「よし行こうか。」
「桜狐には服貸してあげる。はい!」
雪音姉さんがパジャマを貸してあげていた。
お風呂にやっとついた。(家から結構離れてるからね。)
「よし女子は右だから。僕達男子は左だからね。ゆっくり入ってきて」
そして僕達はお風呂に入った。
僕は黒桜兄さんと話していた
「今日だけでいろんなことがあったな。すごい疲れた。」
「氷空は凄いよ。俺は家から出ることしかできない。出るとしたら夜中だからな。人に会わないで住むからな。俺なんて・・・」
「兄さん、そんなネガティブにならないで。今度一緒に遊びに行こうよ。みんなで一緒にミクスルドに買い物にでも行こうよ。楽しいよ!」
「気が向いたらな。」
「うん!」
すると女子の方から声が聞こえた。
「桜狐ちゃん氷空は凄く優しいから仲良くしてあげてね。人は気絶させても殺さないくらい優しいから。」
「はい。雪音さん。」
「さん付けじゃなくていいよ。」
「はい!雪音ちゃん」
よかった、もう仲良くなったようだ。
「氷空優しすぎてたまに危ないからな。前だってゴブリンすら切れなくて結局私達が倒した。」
「紫苑ちゃんってどんな能力持っているんですか?」
「私は空間操作。空間を作る。空間を消して斬撃も生み出せる。みてこの鎌。」
「氷空くんも武器作ってましたね。どういう仕組みなんですか。」
「これは神器生み出す技と似てるから結構難しいけど、ここのみんなはできてるよ。」
そしたら雷斗兄さんが頭を洗っている僕の背中に水鉄砲を撃ってきた。
「どうだ氷空!うまいだろ!」
「やったな兄さん、くらえ!」
兄さんに指を向けて水をためて打ち出した。
結構まあまあな威力で撃った(柔らかいボールが当たる程度)
「それはなしだって。」
「痛くはなかったでしょ?」
「まあそうだね。」
そうしたら緑沙姉さんが声をかけてきた。
「誰かー桜狐ちゃんがシャンプー忘れたから貸してー」
「僕頭洗い終わったから貸すよ」
そして男湯と女湯の間にある壁の上に向かって投げた。
「いた!頭にあたったんだけどー」
「ごめんって。どこにいるかわからないんだもん!」
そんな話をしていたら父さんが来た。
そして何があったか全て話した。
魔眼の発現についても話したのだった。
「氷空。こっち来て。さあ魔力流して。」
そして父さんが目を見ていった。
「この目の紋章は何だっけな・・・そうだ!未来視だ!」
目に紋章が入っていることに今初めて気付いた。
未来を見る力。
やはりあれは相手の未来の動きが見えていたのだ。
「あたりだね!結構強いよ、これ。回避能力が上がるし、攻撃の時も相手がかわすことを見越してその回避場所へ攻撃を入れることができる攻防どちらともに有効な魔眼だ。」
「ちなみに父さんは魔眼持ってるの?」
「まあ一応持ってるよ。昔みんなの能力を調べた時があったろ?あれは魔眼の力で能力じゃない。父さんの魔眼は解析眼だ。相手の情報が簡単に見える。これによって、相手との戦闘時にあらかじめ対策をすることができる。じゃああがろうか。明日は早いぞ。獣人の村とここの間にある村で待ち合わせしたから。親友に会えるし本当に楽しみ!」
「うん。凄く楽しみ!桜狐ちゃんのお父さんに会えるし。その人強いの?」
「もちろん昔一緒に旅してた友達だからな。背中預けても心配ないほど強いぞ。」
「へー」
そして僕達はお風呂から上がって牛乳飲んですぐに寝た。
今回は長女。色神紫苑!
身長155cm
体重40kg
能力空間操作
頼れる存在で信用されている。
空間を切る攻撃や空間を歪めて瞬間移動、空間を創ることができる。
ひそかに結界をはる練習をして家を守ろうとしてくれている。
訓練場所は森の中で、木を空間斬で切ったりしている。
薪作りに貢献している。