四話桜狐への家紹介
現在は獣人の女の子である桜狐を背負って空を飛んでいる。
しばらく会話してわかったことはこの子は狐の獣人とエルフのハーフであることがわかった。
年齢は十一歳だ。
僕と同い年だ。
村から少し離れたところにいたらあの男達に襲われたと言うのだ。
こんな会話をしているうちに結構話してくれるようになった。
「氷空は魔人って言っていたけど、どんな能力なの?空飛んでいるってことは飛行?」
「いや、空を飛べるのは魔障壁の応用、僕の能力は水操作だよ。」
そうして水を人間の形にして頭の上に乗せて歩かせた。
女の子はそれをみてすごいと言ってくれた。
「君はどんな能力なの?」
「私は獣化できるよ。部分的にも完全に動物にもなれる。ちなみに狐になれるよ。」
そして後ろから獣化した手を見せてくれた。
きれいな白銀の毛が風でなびかれていてとてもきれいだった
この子を担ぎながら空を飛んでいるからたまにバランスを崩しそうになっていた。
「よし家についた!ただいまーみんなーお客さんだよ。」
といってみんなを集めた。
「氷空。誰その子?」
「まさか彼女じゃないよな!」
と雪音姉さんに言って、焼斗兄さんは茶化してきた。
「この子の名前は白尾桜狐で、十一歳だって。家から離れたところで男達に連れてかれそうになってたから助けたんだ。父さんこの子フェシルクの領土にある獣人の村出身だって。」
「オッケー!そこに帰らせてあげたいんだね!ちょうどこの子僕知ってるんだよねー。小さい頃にあったことがあるんだ!桜狐。君のお父さんにはお世話になっているよ。連絡してくる。氷空、部屋の場所教えてあげて。桜狐ちゃんは氷空の部屋に泊まって。仲良さそうだし。後で何があったか教えてね。」
そう言うと父さんは逃げるように去っていった。
そして後ろにいる桜狐の方に振り向いた。
「ってことだからまず僕の部屋に行こう!」
そして部屋についた。
僕達の部屋は少し不思議だ。
まず一つの扉に入る。
すると8つの扉がある部屋につく。
そして青い扉が僕の部屋。
不思議なのが父さんからもらった鍵がないとたどり着くことができない空間なのだ。
そして、この家には金で縁取られた白い神々しい扉がある。
それはこの黒い鍵ではあかない。
父さんが持っている白い扉と同じ感じの鍵がないと開かないのだ。
父さんがどこに行っているのかだれもわからない。
母さんもわからない。
じゃあ部屋の紹介でもしようかね。
僕の部屋は見た目は普通の部屋だけどこの部屋は、この部屋の扉を開いた鍵の持ち主の想像に合わせて変化していく。
しかし部屋にいる間は変化がない。
入る前に想像して鍵を回さないとそれは無効化されるのだ
そしてこの部屋は魚とかいるし、僕の能力に合わせて装飾している。
他のみんなも能力に合わせてデザインしていた。
例えば黒桜兄さんは部屋が黒の部屋だ。
「どんなベッドがいい?」
「何でもいいよ」
ということで僕のベッドの近くにもう一つのベッドを想像した。
そして鍵を回す。
すると中にはベッドが2つになっていた。
何でも生み出すことができるが、その大きさや密度に比例して魔力が取られていくのだ。
「よし、君のベッドはここね。次はお風呂ね。この家の敷地は迷子になるくらい広いから温泉もあるんだ。ちゃんと女子と男子でわかれてるからね。」
そしてお風呂の場所も教えた。他にもキッチンやリビングの場所を教えた。
「じゃあ、後は明日もあるからゆっくりしてて。お風呂の準備してくる。」
「私も何か手伝ってもいい?」
そう聞いてきた桜狐ができそうなことは・・・
「じゃあ緑沙姉さんの手伝いをしてあげて。今頃野菜とってきて母さんと雪音姉さんが料理してくれるから。ここのご飯はマジで美味いと思うよ。母さんも雪音姉さんも料理うまいから。僕も教えてもらってかなり上達したし。」
ちなみに色神家は当番制になっているのだ。
僕だったら飲用水を能力で出したり、自分ができる仕事を割り振られている。
「わかった氷空。」
「じゃあ行ってくるね。」
桜狐に見送ってもらい、僕は温泉へ向かうのだった。
今回は次男の色神黒桜の紹介!
身長170cm
体重50kg
能力影操作
普段は家に引きこもっている。
髪はボサボサでみんな目を見たことがない。
影の中を移動したり、影を攻撃することによって本体にも攻撃が入る。
夜は特に黒桜が本領発揮できる場所だ。
やれば強いのにやらない、そんな子だ。