二話能力発現の訓練
とうとうこのときがきた
能力発現のときが!
能力の診断は主に病院で検査したりするのだが父さんもできるので今ここでするといった
「よし、みんな列つくって並んでー」
「まず能力について説明しよう。能力は親に似た能力である遺伝型が多いな。そして稀なのが現在能力を持っている者が死んだら子に渡る継承型。これはこの世に一つしか能力が存在しない場合だ。これで能力の説明終わり!」
そして僕達は生まれた順に並んだ
焼斗兄さんは炎操作
黒桜兄さんは影操作
紫苑姉さんは空間操作
雷斗兄さんは電気操作
莉茶姉さんは土操作
緑沙姉さんは植物操作
雪音姉さんは光操作
そして僕は水操作の能力だった。
「ちなみにお父さんの能力は全能。継承型の能力でこの世界に存在する能力が全て使える力。お母さんは豪運。何でもうまくいく。その物の確率のよって一日の使用制限が変わる能力だよ」
みんなその強すぎる能力をきいて僕と一緒に目を丸くしていた。
「じゃあみんな能力がわかったことだしそれぞれの力を伸ばす訓練をしよう」
「それぞれの練習に適した場所あるからついて来て」
そして僕達はそれぞれの場所へ向かった。
僕は滝や池のあるきれいな場所へ連れていかれた。
「じゃあ最後は氷空だ。まずは手のひらに魔力を集めてみて。そして、その魔力を水に変えるんだ」
「変えるって言ってもどんな感じで?」
「能力はイメージが大事だ。イメージできなければ変な物になってしまう。」
そして父さんは手のひらに魔力を集中させた
「よく見てて。水を想像すれば水ができる。他にも炎、光、電気なんかも作れる。なんたって父さんの能力は全能だからね。氷空も水の球体をイメージしてみるといいよ。」
そして僕は頭の中でイメージしてみた。
透明できれいな冷たい水を手のひらに・・・
そしたら手のひらの魔力が水に変化していった。
「よし、最後に手を前にかざしその水を勢いよく前へ飛ばしてみて。そうだなー・・・じゃあ、あの岩に向かって飛ばそう!貫通できるくらいを目指せ!」
その岩は直径2m。
貫通は難しい。
「この顔はできないと疑っている顔だな」
「・・・わかった」
「もちろん。そして答えはこうだ。できる!」
そして父さんは岩に向かって水の弾丸を打ち込んだ。
岩は粉砕された。
「コツは水を一点に凝縮。そして出せる最高速度で水を打ち出す。さあやってみよう!」
簡単に言っているけどそんな簡単にできる理由がない。
「じゃあまた期限をつけよう。二ヶ月以内に割って見せてくれ!」
そして岩を割る練習が始まった。
毎日のようにここに通い一日8時間練習をした。
一ヶ月の練習で水を一点にできる限り抑えることに成功した。
期限の一週間前には岩にひびをつけることに成功した。
そして期限の一日前には貫通させることに成功した。
コツを掴んでからはいつでもこの勢いを出せるようになったし、速度は自由自在に調整させることができるようになった。
一度に複数出せるようにもなった。(最高十発)
そして父さんがここに来た。
「マジか・・・マジで貫通させやがった・・・」
「父さん・・・できないことをやらせてたの?」
「いやまさかーソンナワケナイヨー」
棒読みになっている
「本当はもっと時間あげようと思ってたけどさーまさかこんな早くできるとは思わなかったんだって」
「で、兄さん姉さん達は」
「・・・もちろんできるようになってました。さすがは父さんの子供たちだ!」
そしてみんな庭に集まった。
「能力使えると言う事はみんな自分の周りに魔力で壁作ってみて。できるだけその壁は薄いけど限界まで硬くしてね。」
そしてみんなが壁を作り終えたら父さんはいきなり僕達に向かって水を飛ばしてきた。
でも目の前で水が弾かれて下に流れ落ちていった。
「よし。これが防御の基本の技である魔障壁。あとはどこでもいいけど一点に魔力をためて敵に撃ち込む攻撃の基本の技である魔弾もある。そうだ!ついでに教えておこう」
父さんは手を前に突き出した。
そしたらそこに虹色の剣が出てきた。
「これが自分の能力を具現化し、武器を作り出す技である能具生成だ。それが武器になるのか道具になるのかやってみないとわからない。これは難しいから学校に行くまでの残り9年で練習するといい。」
そして父さんは剣を消した。
「説明終わり!後はみんな勉強しながら、遊びながら定期的に練習してみて。あとこれを渡しておこう。みんなが訓練した三ヶ月で作った父さんの知識にある技の応用やみんなには教えてないことを書いてあるからたまに読んで練習してみて。」
そして基本的な訓練はこれで終わったのだった。
今回は色神家のお母さん。色神運の紹介!
身長160cm
体重45kg
能力豪運
式神光虹とは同い年。
大戦から三年後の十五歳の時にあってこの後登場する氷河と楓に会って、四人で冒険をすることになる。
親はこの世界に来た時にゴブリンに殺されて、一人になってしまった。
能力が覚醒したのはこの世界に来てから三ヶ月後。
魔獣に襲われている時に能力が発動して、エルフが助けに入る。
それからも何度も豪運のおかげで生き残る。
光虹と出会った時もサーペントに襲われて能力を発動したら現れた。
これが人生を大きく変える豪運となったのだ。
この後十九歳の時に、光虹と結婚し、それから二年後に八子が生まれたのだった。