紛失癖
妻は良く持ち物を無くす。
週の半分はスマホを探し回ってるし、財布や通帳など重要なものを無くすのもしばしばだ。
死ぬ時に
・あなたが一生に使った睡眠時間は○○時間です。
・あなたが一生に使った通勤時間は○○時間です。
・あなたが一生に使った食事の時間は○○時間です。
などとレポートがあったとしたら
・あなたが一生に使った探し物をする時間は○○時間です。
も上位にくるのではないか。
それくらいいつも探し物をしている。
使った後、適当なところに置きっぱなしにするのが原因だと指摘するも改善する気配がないので諦めた。
一人で困る分にはこちらは関係無いのだが、
「あれー、どこやったんやろ」「ねえ、知らないよね?」などとブツブツ喋り続けるので気になって仕方がない。
「あそこは探したの?」「こっちじゃないの?」などと声をかけたが最後、結局巻き込まれる。
以前こんなことがあった。
忘れ物したと取りに帰った結果、取りに行ったものを忘れてきた。
それで終わらず再度取りに戻って、また忘れてきた。
意味が分からないかもしれないが、本当に意味が分からなかった。
よほどの大物か、やばい人のどちらかだと思った。
これこそ創作であってほしい。
でもこんなのは可愛いレベルだ。
よく今まで大きなトラブル無く生きて来られたものだと思う。
いや、トラブルすら忘れているのかも知れない。
そんな妻は今朝「忘れ物無いよね。よしっ!」と出かけていった。
その後、机で妻のスマホがブルブルと鳴っていた。