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夜暇にしている、と連絡したらお風呂上がりのつっかけでよければと来てくれた。


他愛もない話をしながらカフェに入った。


日付をまたいだ頃に店を出て散歩をした。

錦市場の近くの分岐点で私は香りの記憶と香りの話をした。


人間の脳神経は嗅神経があって一番脳に近いのだという話をした。

匂いで思い出すこと、昔行った場所、出来事、抱いた感情などあると話したと思う。


この場所に来るはずなのに、彼女にはもう会えないとうすうすわかっていた。


おもむろに彼女が香水を一振りした。


冬の京都は寒かった。


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