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獄潰し ~下ネタのさじ加減は難しい~

作者: 雨月

小説を書いている、読んでいる人全員が幸せになりますように。雨月

獄潰し ~下ネタのさじ加減は難しい~




賢治「たまに、そう、たまに下ネタで固めてくる人が中にはいると思うんだ。ぼくは本当にそれは危ないって言い切る自信があるっ」

時雨「え、何のこと……」

賢治「あからさまに下ネタってあれやあれをイメージするかもしれないけど、行き過ぎたエロい表現ももはやどうしようもない下ネタだと思うんだよっ。うん、エロならば何でもいいという風潮が漂っていなくも無いからね」

時雨「一体全体いきなり何を言ってるの……」

賢治「もし、仮にぼくがおっぱいおっぱいおっぱい……なぁんて叫んでいたらどうなるとおもうかな」

時雨「賢治の親友を僕はやめるよ」

賢治「そうだろうね。実に正しい判断だ。しらふでおっぱいとか叫んでいる奴は理由はどうあれ、あまり近づきたいとは思えない。過度な性描写はどうかと思われるとぼくはいいたいんだよっ。アップダウン、これが実に大切っ」

時雨「まぁ、確かにそうかもしれないけどさ」

賢治「ラブコメ小説を描いていて過度な性描写は絶対に危険だよっ。あまり連続してそのようなネタでひっぱっていてはいずれ読者の感覚は麻痺されてもっと、もっと過激なものを……そんな状況になりかねないっ」

時雨「なるほど、一理あるかもしれないね」

賢治「そして、エロい表現と同じで下ネタも一発で大変なことになりかねない要素を含んでいるのさ。ふっ、思えばこの小説の歴史も下ネタに穢れていた日々が長く続いたものさ」

時雨「物語が崩壊するようなことはいわないほうがいいんじゃないのかな……」

賢治「いいのさ、誰もこの話で笑ってはくれない、笑ってはくれないけどそれはそれで問題はない。真実を正しく伝えることがジャーナリストの仕事なら小説家の仕事は自分の思っていることを文にのせて、ついでに希望も載せて小説に託すことなのさ。たとえ、たとえそれが人の道を外れていようともね」

時雨「………」

賢治「衝動で描いてみたくなるって言うのもわかるのさ。しかし、文章能力がなければどんなにがんばったとしても小説の世界は変える事が出来ないのさ」

時雨「なんだかかなり無理やり話を湾曲させているよね。何を言いたいのかわからないよ」

賢治「たとえば……」



――――――――



 家に帰りつくと素っ裸の女の子が家にいた。



―――――――――



時雨「早速自分でどうしようもない馬鹿丸出しの文章をつかっているじゃないかっ、変態っ」

賢治「これは例さ。味も素っ気も無いね……しかし、文というものはすばらしいものでこれに付け足すだけで読み手にきちんと伝わるものなんだよっ」

時雨「へぇ、どんな感じになるのかな」

賢治「ふっ、期待しているなんてこのむっつりめ……」



――――――――――



 家に帰りつくと、他の人には見えないのだが自分の脳内で作り出した素っ裸の女の子が家にいた。



――――――――――



時雨「すっごく危ない人だっ。この人妄想癖があるみたいだよっ」

賢治「そりゃあ、そうだよ。さらに、これに文をつけて世界を広げていこうと思う」

時雨「……もっとましな文章の世界を広げようよ」

賢治「ふっ、そういう文句は今後の展開を予想してから言おうよ」


―――――――――――



 家に帰りつくと、他の人には見えないのだが自分の脳内で作り出した素っ裸の女の子が家にいた。一人暮らしのはずなのに、僕の帰りを健気に待っていてくれている。たまに、後ろから僕に抱きついてくるのだ……しかし、そんな彼女だが大家さんにはまだばれていない。



―――――――――――



時雨「ずっとばれないと思うよっ」

賢治「いないからばれないよ……いや、もしかしたら大家さんにもその少女が見えているのかもしれないよ」

時雨「大家さんも妄想癖があるのっ」

賢治「……どうだろうね」



――――――――――――



 家に帰りつくと、他の人には見えないのだが自分の脳内で作り出した素っ裸の女の子が家にいた。一人暮らしのはずなのに、僕の帰りを健気に待っていてくれている。たまに、僕の後ろから抱きついてくるのだ……しかし、大家さんにまだばれていないので一応、ほっとしている。

 そして、僕はある日……大家さんにこういわれた。

「生霊がついておるよ。女の子は君の事を常に後ろから睨んでいるね。いつ、君が昇天するのか、わしはひやひやしとる」



―――――――――――



時雨「大家さんかなり凄い能力持ってるっ。え、しかもエッチな展開になるって思っていたのに主人公命狙われてるみたいじゃん」

賢治「……じゃあ、次の文で最後だよ。さて、主人公の運命やいかに」



―――――――――



 家に帰りつくと、他の人には見えないのだが自分の脳内で作り出した素っ裸の女の子が家にいた。一人暮らしのはずなのに、僕の帰りを健気に待っていてくれている。たまに、僕の後ろから抱き着いてくるのだ。その柔らかく、しなやかな身体の感触はたとえ、僕が服を着ていようともしっかりと伝わってくる。しかし、そんな事をしていたとしてもまだ大家さんにばれていないと思うのでほっとしている。

 そして、そんな平和な日常が続いていたはずのある日、僕は大家さんに呼び出された。

「……君、誰か女の子の友達でぞんざいに扱ったりしなかったのかね……凄く、君の事を睨んでおる。このままではいつ、君を背後から襲うのかわしは気が気でならない……悪いことは言わないからそのこと話し合いなさい」

「貴方には関係のないことです」

 それから数日後、不思議なおじいさんが大家を務めているアパートの一室で変死体が見つかった。天道時時雨、十七歳が藁人形を抱きしめて目を見開いていたのである。この事件は迷宮入りとなった……



―――――――



時雨「ちょっと待ったぁっ僕が死んでるだけどっ」

賢治「いや、実に難解な事件だったよ」

時雨「僕妄想癖なんてないしっ」

賢治「それこそちょっと待った。本当に君に妄想する癖なんてないんだね」

時雨「ああ、ないよ」

賢治「じゃあ、前からやってきたお姉さんがにこって微笑んだらどう思うよ」

時雨「え、それは……まぁ、嬉しいね」

賢治「はい、アウト。主観的な想像をしているね。そのお姉さんは脳内で格好いい男の人とであった時は笑顔でいようと練習していただけさ」

時雨「そのお姉さん自体が妄想してたのかよっ」

賢治「妄想しない人間なんていないさ。きっと、展開を予想できた人なんて零のはずだよ」

時雨「まぁ、そうだよねぇ。こんなの予想できた人なんて一人もいないはずだし」

賢治「で、ようやく本題に入ることが出来るんだけど……」

時雨「今からが本番なの……疲れたよ」

賢治「シリアスなシーンに下ネタをあえて絡めるという荒業が出来る人がこの世には存在すると思われる」

時雨「あくまで思われるだけなんだね……」

賢治「そうだよ、可能性はゼロじゃないから思われるはず。自分の目で見たものしかぼくは信じないのさ」

時雨「そうなんだ」

賢治「もはや自分でも何を言っているのかわからなくなってきた……だけど、最後にいえるのは『安易に下ネタ、エロを使ってはいけない』というのが今回の教訓だよ」

時雨「……本当に何を言っているのかわからなくなってきたね」

賢治「つまり、これまで一切エッチなネタがなかった小説にふっと沸いたかのように出てくるちょっとエッチなシーンがドキッとくるといいたいんだよ」

時雨「それは賢治の嗜好なんじゃないのかな……」

賢治「ともかく、アップダウンは大切にしないといけないってことさ」



~続く…のか~


いいたいことが伝わらない、書きたいことをちゃんとかけない……これほどもどかしいことなんてないでしょう。ああ、神様……いるんだったらこのおろかな私めに文章力という世界を統べることが出来る力を……なんて神様に祈ったところで不思議な能力がつくとは思えませんので失敗を重ねて地道に上を登っていきましょう。ああ、何でこんな小説を投稿してしまったのだろう……。

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― 新着の感想 ―
[一言] 私も下ネタ(エロでない方)を使ったことがあります。あれは確かにさじ加減が難しいです。書いているうちに感覚がなくなってしまいます。 自分では問題ないだろうと思っても、読者に引かれてしまったよう…
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