出迎え編・明かされる影裏兄妹の魚事情
皆の者、こんにちは…魔刀衆・第参刀の玄秦である…
此度は某があらすじを担当させてもらう…
前回は、鋼殿、月巴殿、白狼殿、海青殿のところに、朧様がやってきたな…
炊事場に顔を見せた時、鋼の様子を見に行くと言っておられたからな。
それにしても…いつも民に見せるあの威圧感が…前回はあまり感じられなかったな…
いや、あるにはあるんだが…何というか…威圧感の中に幸福感を感じたな…
やはり、鋼殿がいると幸福なのであろうな…まったく…鬼神の如き強さを持ち、国を統べる魔王…朧様を堕とすとは…何とも罪深い男だ…
鋼は海青を連れて、次の建築予定地に足早に向かった。
鋼「今日はここで終わりかな…よし、加具那岐…頼むぞ…」
加具那岐「はい、さっさと終わらせて城に帰りましょう。」
ちなみに、時刻は酉の刻…午後6時頃である。
海青「ところで兄さん?」
鋼「なんだ?」
海青「さっき義姉さんと何話してたの?」
鋼「あ?聴いてただろ?進捗の報告だよ。」
鋼「(流石に今日の晩御飯の話してたとか言えるわけあるかよっ‼)」
加具那岐「(私はそれを毎回特等席で見ていますがね♪)」
海青「ふーん…でも義姉さん…幸せオーラめっちゃ漏れてたよ?」
鋼「えっ?そんなに?」
海青「うん、なんか後光刺してたもん…」
鋼「(なんか日に日に隠すの下手になってきてる?)」
加具那岐「(人魔共存の世を目標に掲げる魔王として良い兆候ですね。)」
そんなことを話しながらも、きっちり仕事はする加具那岐。
一方炊事班は…
玄秦「ふぅ…予定よりも多く作ってしまったな…」
シエル「では、余剰分はみんなで食べちゃいましょう♪」
陽炎&モケモケ「もけもけ~♪/賛~成~♪」
玄秦「そうだな、では、夕餉も作ってしまおう。」
炊事班が夕餉…夜ご飯を作ろうとすると…
朧「待て、玄秦。」
玄秦「朧様…これは無礼を…」
朧「夕餉を作るなら、妾も混ぜよ…鋼の夕餉の要望に答えねば…」
シエル「(もしかして朧様…鋼さんに甘い?)」
玄秦「なるほど、でしたら朧様もご一緒に…」
そして、朧を交えて夜ご飯の準備に取り掛かろうとしたとき…
海青「すいません…僕の仕事ってまだ残ってますか?」
陽炎「海つ…海青‼」
鋼「朧、ただいま。」
朧 (朧モード全開)「おかえりなのじゃ♪」
玄秦「(対応の差っ‼)」
自分と鋼の対応の差に、若干心が痛くなる玄秦さん…
シエル「海青さん、ちょうどよかった、今から…ゆうげ?の準備をするんですけど、一緒にどうです?」
海青「はい、手伝わせていただきます。」
鋼「僕も手伝いましょうか?そんな疲れてませんし。」
朧「よい、疲れていないとは言っても、それはあくまで身体的な疲労の話じゃ、加具那岐の設計図を描くときに頭を使っているじゃろう?」
玄秦「精神的疲労は中々治りが遅い、休めるときに休むが吉よ。」
鋼「そうですか…じゃあ、お言葉に甘えて…」
鋼は天守へと向かった。
海青「さて…久々だなぁ…料理…」
玄秦「そういえば…鋼殿は焼き魚が絶品であったが、海青殿もか?」
海青「焼き魚は兄さんに負けますよ♪」
陽炎「焼き魚は?」
海青「お造りとかは僕の方が一枚上手ですよ♪」
シエル&陽炎「(お刺身にうまいも下手もあるのかな?切るだけ じゃん?/ですよね?)」
海青「あっ、今切るだけじゃんって思いましたね?お造りは包丁の入れ方や切る厚み、温度や筋の有り無しで味が大きく変わるんですよ?」
朧「海青…お主と鋼は、魚の知識はどこで学んだのだ…」
海青「母が魚和食店を営んでいるんです、その影響で僕はお造りを、兄さんは焼き魚を徹底的に叩きこまれました。♪」
朧「なんと…母君が…」
海青「正直…魚和食料理で、母さんを超える物はないと思ってます…」
朧&玄秦&シエル&陽炎&モケモケ「(鋼以上の…焼き魚っ!?)」
全員…心の中でよだれを垂らす…
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
最近二話更新が出来るようになってきた作者の妖峰輪廻です。
今回は鋼くんと海青の母について少し出てきましたね。
改めてご紹介します、名前は影裏 緋魚、個人経営・魚専門和食料理店・秘鯉の女将さん。
魚料理の知識を鋼と海青に伝授した方です。
年齢は45歳ですが、見た目は30代前半で、旧姓は水守です。
筋骨隆々で大工の父と、物腰柔らかで女将の母の間に生まれた鋼くんと海青。
いつか会えるといいですね。
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。




