受け入れ編・消視点、新たな任と大きな障害
皆様初めまして…私設隠密奇襲部隊・空蝉所属、色喉族の消です…
今回は佐助様からあらすじの任を受けましたので、僭越ながら…
前回は、エクス殿と灰の戦いの終止符について描かれておりましたね。
灰の奴…不器用で不愛想なんですけど、仲間意識の強い空蝉の中でも群を抜いて仲間思いなんですよ…
それに、戦う相手にはしっかりと敬意をもって応えるので、空蝉内でも人気なんですよね…
あれでも狼牙隊長を超える年齢ですからね…
というわけで今回から再び、私・怪・虚・狼牙隊長の分身の視点でのお話になります。
消 (エクスボイス)「よし、これでこの辺りの家族連れは保護できましたね。」
怪「さて…あとは地下に戻るだけだな。」
虚「新たな任はないのか?」 (コクコク…)
怪「そうだな、狼牙隊長、新たな任はございますか?」
分身狼牙「あぁ、今本体が影烏をこちらに飛ばしたようだ、あともう少しで到着するはずだ。」
そうこうしていると、影烏が到着する。
消「ありがとうな。」
影烏に付いている手紙を取り、中身を確認した…
狼牙 (手紙)「(家族以外の民も保護しろ)」
消「なるほど…」
怪「なぜこのような新たな任を?」
怪が分身狼牙に聞く…
分身狼牙「さぁ…私は狼牙ではあるが、本人ではない…本体と分身間での記憶の共有はまだできていないからな。」
虚「本体の方が大臣達の話を聞いて判断したのでは?」 (コクコク…)
分身狼牙「あぁ、恐らくはそうだろうな。」
消「(言葉発してないのに…なんで意思疎通できてるんだ?)」
一見、虚は普通に会話しているように見えるが、実際は声を相手の脳に直接届けているのである。
空蝉所属・不臓族の虚は、生まれた瞬間、体や臓器のどこかが欠損している種族の生まれであり、重要部位であればあるほど、その能力に差が生まれる。
虚の場合、生まれつき声帯が無く、声を発することができない…だが、思った声を相手に届ける能力と、口を開いた際、衝撃波を生む能力を持っている。
虚のコクコクと頷く動きは、声を相手に届けるのに必要な動作なのである。
なお、このことを知るのは、空蝉内でも同じ隊に所属している、灰・霧・空・怪、そして狼牙のみである。
分身狼牙「消、この辺りに他の民は何人いる?」
消「あ、はい…この辺りは…」
怪「消‼伏せろ‼」
怪の声と共に一同は身をかがめた…
ふと壁の方を見ると、壁の一部が溶けていた…
虚「まさか…エクセクトルの…」 (コクコク…)
怪「あぁ…ちょっとまずいな…」
怪はがれきを一つ手に取り…
怪「(ボソッ…)エクス…民を救え…薬屋の近くの井戸…ヴァル王国…」
するとがれきがエクスそっくりになり、自分から動きだした…
怪は姿化族の生まれであり、物体に命令を与えて、姿を化かすことができる種族である。
だが、ややこしい命令を遂行させるのも、本物そっくりに化かすのにも、かなりの技術を要する…おまけに、術士である怪にダメージが入ると、即・術が解けてしまう…
分身狼牙「民の方は人形に任せよう…」
怪「本当は消に行かせたいですけど…相手がエクセクトルなら…油断できない…」
虚「怪…攻撃受けないよう…気を付けて…」 (コクコク…)
怪「あぁ…自信ねぇけどな…」
分身狼牙「(スンスン…)来たぞ…できるだけ私が攻撃を引き受ける…」
4人は臨戦態勢に入った。
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
ここ最近になって種族の説明がかなり多くなってきていると自覚している作者の妖峰輪廻です。
情報過多気味で申し訳ございません…
まぁ…種族説明が多くなってるのは、いろんな種族を増やしまくった私のせいなんですけどね‼ハハハ‼
というわけで今回は、少し特殊な種族、不臓族について触れていきます。
不臓族はその名の通り、臓器が不い種族の事です。
その失ったところを補うために、強力な能力を得るという感じの種族になります。
なので心臓がないと、とんでもなく強い能力に目覚めます…ですが、能力を使いすぎれば、失った部分を補いきれずに死に至ります。
作中に出てくる不臓族は、虚君だけですが、そういう種族だということをなんとな~くで覚えてもらって結構です。
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。




