受け入れ編・エクスルート、神速の剣聖討伐、人魔共闘…開幕‼
皆様初めまして、私設隠密奇襲部隊・空蝉所属・気素族の空でござる。
此度は拙者があらすじを担当させていただく。
前回は、狼牙隊長から新たな任を受け取り、その新たな任を遂行するために動きだしたところでござる。
多くの民を連れ歩くのは目立つので、拙者の気体を動かす術を使い、皆を隠す霧を隠したでござる。
だが、エクス殿が何やら気配を察知したようで、その気配のする方へと向かって行ってしまったでござる。
何やら戦闘の気配があるでござるが…大丈夫でござろうか?
ん?語尾が変と申すか?仕方ないでござろう…拙者…空気扱いされることがほとんどでござる…
そのため…何か一癖ないと印象に残らないのでござる…
エクス「あ、あぁ…」
ウェロ「んぅ?」
ウェロの凶刃は、エクスにわずかに届かなかった…その代わりに…何者かの手に突き刺さっていた…それは…
灰「ぐっ…」
エクス「灰…さん…」
灰の手がエクスを貫き、代わりにウェロの凶刃を受けてしまった…
ウェロ「な~んだ、魔族の仲間いたんだぁ♪」
ウェロは短剣を灰の手から引き抜くと一旦エクス達と距離を取った…
灰もエクスから手を引き抜いた…
エクス「あれ…傷が…」
灰「心配するな、貫いてはない、体に当たる瞬間に腕を灰にして、背中側で再構築した。」
エクス「は…はぁ…」
分かりやすく表すと、木の板を挟んで、磁石とN極とS極がくっつくような感じである。
木の板がエクス、N極が腕の根本、S極が背中側にあった腕という感じである。
エクス「それより皆さんは!?」
灰「二人に任せた、幸い、あの不可視の結界は二人でも充分効果を発揮できるしな。」
エクス「そっか…よかったぁ。」
灰「何がよいものか…お前が生きていなければ何もよくない…」
エクス「え…」
灰「命をかけて守る…この考えは否定しない…だが守られて残された者の気持ちも考えろ。」
エクス「…はい…すいません…」
ウェロ「おしゃべりは終わったぁ?」
ウェロの一言で、灰とエクスは臨戦態勢に戻った…
灰「こいつを討ち、ヨモツへ帰る…それが俺たちの任だ…いいな?」
エクス「は…あぁ‼」
エクスは剣を構える…その手に震えは無かった。
ウェロ「やる気になってるところ悪いけど、そっちの魔族はもうチェックメイトだよ?」
灰「何?」
ウェロ「手、見てみなよ♪」
灰が手を見ると、刺されたところが毒に侵されていた…
ウェロ「僕の短剣には毒があってねぇ、刺さったら最後…心臓にまで毒が回って死んじゃうんだよ♪」
エクス「なっ!?」
灰「なるほど…」
ウェロ「腕でも斬れば助かるかもね♪ギャハハハ♪」
だがそんなウェロとは裏腹に、灰は冷静そのものだった…そして迷わず腕を斬った。
ウェロ「へ?」
灰「どうりで腕が痺れたような感覚がしていたわけだ…」
エクス「灰さん‼は、早く傷口…を…」
だが斬った腕からは全く出血していなかった…さらに、斬られた腕は何処にもなく、代わりに辺りには灰があった…
灰「俺の体は、灰や塵で構成されている…腕の一本や二本、足の二~三本、首の三~四本、かすり傷にもならない。」
灰達、塵塊族は、心臓以外の全てが灰や塵によって構成されている種族で、さらに任意で心臓も灰に変換することができる特異な種族なのである。
灰や塵さえあれば欠損箇所は元に戻るという、一見不死身のように聞こえる種族だが、弱点もある…
心臓の灰化はかなりリスクがあり、弱点をさらけ出しているようなものであり、何より風に飛ばされやすく…灰化した心臓から離れすぎると、そのまま灰から戻れなくなり息絶える…
ウェロ「ふん‼まぁいい…じゃあエクスくんを殺せばいいだけだ…」
灰「短剣は俺が抑える…仕上げは頼んだぞ…エクス…」
エクス「任せて、相棒。」
灰「舞い上がるな、戯けが…」
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
スライムなどの液状の敵は理論上強いと思ってる作者の妖峰輪廻です。
液状の敵って斬っても斬っても再生したり分裂したりするんで結構強いほうだと思うんですよね…
あとは塵とかナノマシンの集合体とかですね、なんかしらが残ってれば再生できるっていうのは本当に強いと思ってます。
まぁそんなオタクの話は最近出番ない鋼くんに撃ち抜いてもらって…
今回は塵塊族の詳しい説明とウェロの卑怯な戦法について明かされましたね。
基本魔族はその種族の名前にあった能力を有していることがほとんどです。
作中で明かされてませんが、朧は鬼人族、刀睡さんは鏡眼族、玄秦さんは岩人族、狼牙と白狼は本編でも明かされてる通り魔狼族です。
そして、ウェロの卑怯な戦法についてですが、これは僕が大嫌いな敵キャラの特徴を思い浮かべた時に出てきたやつです。
小さくて速い奴が毒とか睡眠とかの状態異常を使ってくる…考えただけでもむかついてきますね…
そんな大嫌いで苦戦する敵キャラということで、こういう戦法を取らせるようにしました。
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。




