受け入れ編・魅了の勇者の爪痕…フィルの恋路…
皆様…お初にお目にかかります…
魔刀衆・第壱刀・狼牙様の私設隠密奇襲部隊・空蝉所属…影と申します…
此度は、狼牙様の義弟様・佐助様にあらすじの役目を賜りましたので…僭越ながら…
前回は、フィア殿の義父様を縄と鎖で拘束した後、私ともう一人、隠にその老人を中継地点まで運ぶよう、任を受けました。
それから、佐助様とフィア殿は移動中に、向かっているところにいる者の話をしていたそうです…
そして、佐助様は空を見て、第伍刀であり、自身の兄弟のようの存在であられる鋼様を思い浮かべていたようです。
以上が前回のあらすじとなります…
ふぅ…中々に緊張す…
おい隠!!そこでなにコソコソしてる!!待てぇええ!!
フィア「恐らくここにいるかと思います…」
佐助「ここは?」
フィアの案内の元、連れてこられたのは…騎士団の訓練場…
フィア「騎士団の訓練場です、フィルと二人して遅くまで打ちあいしてたので、その癖が残ってるなら今も…」
すると、木で出来たものが地面に落ちるような音が訓練場の中から響いた…
フィア「いらない心配でしたね。」
泡「では、入りましょうか…」
佐助「あぁ。」
フィル「……」
ゆっくりと、訓練場の扉を開けると、そこに一人の男性が木で出来た剣で素振りをしていた。
佐助「(ひそひそ…)あれが?」
フィア「(ひそひそ…)そうです…あの人がフィルの戦友…」
フィル「(ボソッ…)エクス…」
フィルはボソッと素振りをしている男性の名前を言った…
エクス「その声…」
エクスはゆっくりとこちらを向いた…
佐助「(マジか…声結構小さかったぞ?)」
フィル「エクス…その…」
エクス「なんだよ…今更ここに来て…」
エクスはやけに気が立っているように見えた…そしてフィルもどこか気まずそう…
泡「(やはり…魅了の勇者によって魅了されていた時に…何かあったようだな…そして…フィル殿には…その魅了されている間の記憶が…だからこそ気まずい…)」
エクス「聞いたぞ…お前のご主人さまが死んだみたいだな…」
フィル「う…うん…でも…」
エクス「でも?なんだよ?」
フィル「…いや…やっぱり何でもない…」
フィルの心には…謝ってやり直したい気持ちと、やり直したくない気持ちで揺れている…
いくら魅了の勇者に操れていたとはいえ、彼にひどい事を言ったのは自分自身…その事実に何ら変わりはない…
謝ったところで…それが消えるわけでもない…彼が心に負った傷が、実は操れていて本心で言ったわけじゃないの一言で癒えるわけがない…むしろさらに激昂させるかもしれない…
フィル「行こう…フィア…」
フィア「フィル…」
フィル「私に…彼に許してもらう資格なんてないんだよ…」
泡「フィル殿…」
フィル「元気でね…エクス…」
フィルはエクスに、悲しげに告げた…
佐助「はぁ…」
佐助は溜息ひとつ吐き、エクスに近寄った。
エクス「なんだ貴様?」
(ガシッ…)
エクス「えっ…」
佐助はエクスの胸倉をつかんで…そのまま…
佐助「ふんっ!!」 (ブンッ!!)
フィルに向かってエクスをぶん投げた。
泡「さ!?佐助様っ!?」
フィア「急に何してんのっ!?」
佐助「心の内明かしあうには、ぶつかり合うのが手っ取り早いだろ?」
泡「物理的にぶつけるって意味じゃないですよ!!そもそも本人たちの意思でぶつかり合うんですよそういうのって!!」
フィル「い…たたた…あっ!!エクス!!大丈夫!?」
エクス「何とか…あ…」
フィル「あ…」
二人の顔はかなり近い距離にあった…
フィル「……」
エクス「……」
エクスとフィルの間には何とも言えない空気が流れていた。
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
カフェインが友達‼作者の妖峰輪廻です。
皆さんはカフェイン飲料の接種は計画的に…
今日は二話更新できました‼
あと、バトル展開に行けず申し訳ございません…
さて、今回はあらすじを担当してくれた影さんについての設定をご紹介します。
影さん、隠さん、泡さんは実は幼馴染という設定です。
前回の初登場の時の話し方や、今回のあらすじの影さんと隠さんの絡み合いを見てくださると、ただ同じ部隊に所属しているからという仲の良さではないと分かると思います。
これからも、こういった関係のキャラクターが増えていくかもしれないので、お楽しみに。
次回は、フィルとエクスのけじめをつける決闘にする予定です‼多分‼
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。




