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心月の代償…止まらぬ波と姿無き水

皆さんこんにちは…魔刀衆第伍刀…鋼です…

前回は、水害の勇者がヨモツに向かって、津波を起こす未来が見えた僕と朧が、それぞれ行動を移したのが始まりです。

朧は指揮を、僕は海月と水害の勇者を止めに行きました…

ただ、水害の勇者の勇者の放った津波の前に僕の亡烏の銃撃は無力でした…

まぁ、撃ったのが炎だったっていうのもあるかもしれませんが、それでも加具那岐が無理と言っっていたので…

そこで、朧と一緒に創った砲撃ライフル…終砲・心月を取り出して津波に向かって最大威力で撃ちました。

今はそこで止まってます。


終砲・心月が放った絶砲・月壊は津波に命中し、津波を消し飛ばした。

水害の勇者「何っ⁉津波を消し飛ばしただと⁉」


ヨモツ内では…

海月「すご…すごいよ兄さん‼」

海月が鋼の方を見ると…

海月「兄さん?どう…したの?」

鋼「はぁ…はぁ…ぐっ…」

肩を苦しそうに抑える鋼…

海月「兄さんっ‼大丈夫っ⁉どこ⁉どこが痛いの?肩?」

鋼「心配すんな…ちょっと…ひびが入っただけだ…」

鋼「(これが心月の威力…反動で肩の骨がやばい…場合によっちゃ砕けるな…)」

だが、鋼にはある疑問が残った…それは武器が創れる条件についてだ…

鋼「加具那岐…武器を造る時…俺が…問題なく使えることが…条件じゃなかったのか?」

加具那岐「それなんですが…鋼様の練度上昇により、その縛りが無くなりました…」

鋼「マジか…まぁ…修練場とか家造ってる時点で気づけばよかったか…驕ったな…」

加具那岐「申し訳ございません…そして、鋼様…終砲・心月なのですが…先ほどの一撃で銃身が溶解しました…」

鋼「マジかよ…」

加具那岐「銃身を交換しようにも…現在の状態は非常に熱を持っています…交換は困難です…」

鋼「クッソ…」


一方水害の勇者の勇者は…

水害の勇者「まぁ…いくら津波が消し飛ばされようとも、本体の僕が生きていれば問題ない…焦って損したな…」

水害の勇者は再び…手をヨモツに向けた…

水害の勇者「ユーディキウム・マリス・インゲンス…セプテム…」

先ほどよりも、一回り巨大な波が、七つ…ヨモツを取り囲むように現れた。

水害の勇者「これなら、もう消し飛ばせないよね?今度こそさようなら…」


ヨモツ内では…

鋼「ふざけんなよ…」

加具那岐「先ほどよりも巨大な波…心月なら可能でしょうが…これが七つも…」

鋼「加具那岐…心月の銃身を交換…即魔力充填開始しろ…」

加具那岐「無茶です‼そのような状態で撃ったとしても…撃てて一発…その一発を撃てば肩が砕けます‼」

鋼「みんなを守れるなら…肩の一つや二つ…惜しくもなんともない…」

鋼が心月の銃身を交換しようとすると…

海月「兄さん…(ガシッ)」

鋼「痛たたたた‼」

海月が痛めている右肩を掴んだ…

鋼「マジで折れるかと思った…」

海月「ごめんごめん…でも…兄さんが悪いんだからね?」

海月が鋼の前に出ると…

海月「いつまでも…守られてばかりじゃないから…」

海月が手を前に出すと…

海月「水よ…僕に従え…」

七つの津波が海月の手のひらに収束し始める…

鋼「これが…海月の力…」

海月「んっ…」

海月の鼻から鼻血が垂れてきた…

海月「(こんな痛み…あの時の心の痛みに比べれば…なんてことない‼)」

収束した水は圧縮されていき、やがて小さな球体になった。

海月「水よ…僕の敵を討て‼」

球体からレーザーが発射され、一つの丘に向かって進んでいった。


水害の勇者「なんだ⁉津波がおかしな挙動をしたと思ったら…いきなり消えた…」

水害の勇者が呆気に取られていると…

水害の勇者「グハッ⁉」

後ろから水のレーザーに心臓を撃ち抜かれた。

水害の勇者「そんな…ばか…な…」(バタンっ…)


海月「はぁ…はぁ…」

鋼「海月…お前…」

海月「見てた…?にい…さ…」

海月は気絶するように倒れ込む…

鋼「っと…っつう⁉」

鋼は咄嗟に受け止めたが、あろうこと右腕で受け止めてしまった…

鋼「ったく…よくやったな…海月…」

鋼の表情は、嬉しそうであったが…どこか悲しさを含んでいた…


続く…

この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。

戦闘回が日常回より圧倒的に短いことを自負している、作者の妖峰輪廻です。

いつも見てくださっている皆さま本当にありがとうございます。

予定ではもう終盤に差し掛かりつつありますが、おそらくまた日常回が挟まります…個人的に最初の作品なので、終わらせたくないという欲が出てきてしまう予定です…

最終章の方は、本文がもう完成しているので、後はあらすじと、いつものあとがきを書くだけです。

最終章を気長に待っていただけたら幸いです。

それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。

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