平和な朝…玄秦の散歩と朧の初めての鍛冶体験‼
皆さまどうもこんにちは、魔刀衆・第肆刀…鏡海の刀睡だよ。
今回はあたしがあらすじを担当させてもらうよ。
前回は、鋼、狼牙、シエルちゃんの三人が作ってくれた朝食を火凛以外のみんなで食べたよ、火凛は寝てたから起こしてないよ、起こすと面倒くさいしね♪
三品あったんだけどその中でも焼き魚が絶品だったねぇ‼反応を見る限り鋼が作ったんだろうねぇ…まったく料理ができて、強くて、生物以外のすべてを創造できる…非の打ち所がないねぇ…
後はしじみの味噌汁ときんぴらごぼうだね、きんぴらごぼうはシエルちゃんが作ったんだろうね、少し辛くて癖になったよ…
味噌汁は狼牙だろうね、なんせ白狼ちゃんがあれだからね…あたしも若干キてたから助かったよ。
まぁその後…モケモケがシエルちゃんが作ったきんぴらで火を吹いて、鋼の焼き魚を朧様が盗み食いして、狼牙のきんぴらを佐助が盗み食いして…代わりに狼牙は佐助の焼き魚を要求したり…散々だったねぇ…
今は少し落ち着いたよ。
鋼「僕の焼き魚ぁ…」
朧「ふっふっふっ…美味しく頂かせてもらったぞ♪」
朧は美味しい焼き魚を食べられて満足のようだった…
佐助「狼牙ぁ…せめて半分だけでもぉ…」
狼牙「ダメだ…お前だって私のきんぴら全部食べただろ?」
佐助は狼牙のきんぴらを食べた報いとして焼き魚を没収された…
玄秦「ご馳走様でした…」
モケモケ「もけもけももけけけ。」
シエル「お粗末様でした。」
玄秦「では、食後の散歩と行こうか…モケモケよ…」
モケモケ「もけぇ♪」
モケモケは玄秦さんの肩にポフっと乗り、そのまま天守を後にした。
朧「ふぅ…ごちそうさまじゃ。」
鋼「ごちそうさまでした…」
狼牙「お粗末様、片付けはこちらでやっておく。」
鋼「ありがとう、じゃあ…工房行ってくる。」
狼牙「鋼。」
狼牙が急に鋼を呼び止めた。
鋼「何?」
狼牙「また作ってくれるか?」
鋼「もちろん、今度は極限まで仕上げてみせるよ。」
鋼はそう言うと、天守を後にした。
朧「では妾も下りるとするかの…」
刀睡「どちらへ?」
朧「鋼の工房じゃ。」
狼牙「左様で…」
朧「ではの、食べ終わったら各々自由に行動せよ。」
みんな「はっ‼」
朧は鋼を追って、天守を後にした。
玄秦さんとモケモケサイド…
玄秦さんは肩にモケモケを乗せたまま城下町を散歩していた。
ヨモツ民1「おや、参刀様、おはようございます。」
玄秦「うむ、おはよう…」
モケモケ「もけもけぇ♪」
ヨモツ民1「おや、そちらのモケモケは?」
玄秦「こやつは某の新たな家族だ。」
モケモケ「もけぇえ⁉」
いきなりの家族発言にびっくりするモケモケ。
ヨモツ民1「ほぉ…そうでしたか…さぞ嬉しいでしょうなぁ…」
玄秦「あぁ…」
ヨモツ民1「これからどちらまで?やはりいつものところですかな?」
玄秦「あぁ。」
モケモケ「もけぇ?」
ヨモツ民1「そうですか…ではまた…」
玄秦「あぁ、またな。」
玄秦さんはそのままヨモツの民と別れ、ある場所へ向かって歩いて行った…その場所とは…
甘味処・朱桜…ヨモツの中でもかなり賑わう甘味処だ。
朱桜店員「いらっしゃいま…あぁ、玄秦様、いらっしゃいませ。」
玄秦「すまぬな、突然の訪問で…」
朱桜店員「お気になさらず♪ご注文はいつものですか?」
玄秦「あぁ、あと今日は小さな器ももらって良いか?」
朱桜「小さな器ですか?」
玄秦「こやつの分だ…」
玄秦さんはモケモケを手に乗せ店員の前まで持ってきた。
モケモケ「もっ。」
朱桜店員「なるほど、わかりました、いつものお席空いてるのでそちらでお待ちください。」
玄秦「いつもすまぬな。」
玄秦さんは、縁側の朱い桜の真下の席に座った…
モケモケ「もけもけぇ?」
玄秦「ん?どうしたんだ?」
モケモケ「もけぇ…もけもけうきゅきゅきゅ?」
玄秦「……言っていることはわからぬが…おそらく何しに来たのか…と聞いたのか?」
モケモケ「うきゅきゅ♪」
玄秦「あっていたようだな、そうだな…ここへは某の大好きなものを食べに来たのだ。」
モケモケ「もけうきゅう?」
すると…
朱桜店員「お待たせしました♪こちら朱桜特製・黄泉餡蜜です♪」
玄秦「んぅ~♪相変わらずそそられるのぉ♪」
モケモケ「もけぇ…」
モケモケ10体ほどの高さで、あんこに白玉…果実に寒天などがモリモリに詰め込まれた超贅沢な餡蜜‼実は玄秦さん…めちゃくちゃ餡蜜が大好きなのである‼
朱桜店員「モケモケちゃんはこっちね♪わけてあげるからちょっと待ってね♪」
朱桜店員は小さな器に、モケモケでも食べられそうな量を取り分けてくれた、あとモケモケ専用のスプーンも持ってきてくれた。
モケモケ「うきゅきゅう♪」
朱桜店員「ごゆっくりどうぞ♪」
玄秦「では…いただくとするか♪」
玄秦さんは餡蜜を一口…
玄秦「はぁ…至福…」
モケモケ「もけぇ…もけもけもけ‼うきゅ‼」
モケモケはそのまま餡蜜に飛び込み全身で餡蜜を堪能する…
モケモケ「うきゅ…もけもけぇぇ…」
二人はしばらく至福の時を過ごした。
鋼と朧サイドは…
鋼が工房に着くと…
鋼「加具那岐、玉鋼ってある?」
加具那岐「玉鋼…ですか?」
鋼「うん、たまには自分で一から形を造ってみたいんだ。」
加具那岐「かしこまりました、では失敗した時のために多めに出しますね。」
鋼「失敗前提なんだ…」
加具那岐は工房の作業机に玉鋼を大量に出した。
鋼「ありがとう、さて…何を造ろうかな…」
加具那岐「無難に刀はいかがですか?作り方は私の方でも助言できますし。」
鋼「うーん…ちょっと亡烏以上の銃器を造ろうかな。」
加具那岐「亡烏以上ですか…外見と弾薬は自身で造るということですね。」
鋼「うん、その他の魔術の付与とかは後で加具那岐とやるよ。」
加具那岐「かしこまりました。」
鋼「さて…じゃあ始め…」
朧「ちょっと待つのじゃ。」
突然後ろから朧の声が…
鋼「朧、どうしたの?」
朧「妾も鍛冶…させてもらえぬか?」
鋼「別にいいけど…どうして?」
朧「その…守り刀を造りたいんじゃ。」
加具那岐「守り刀…ですか…」
朧「恐らく…これからこの勇者と魔族の戦争は激化していくじゃろう…そうなったとき用に…お守りとしての。」
朧は若干恥ずかしそうだった。
鋼「そういうことなら全然いいよ、一緒に造ろう。」
朧「ありがとう、鋼。」
鋼と朧は、玉鋼を取って、作業を始めた。
鋼「この玉鋼…普通のじゃないね。」
加具那岐「はい、魔力伝導率が高い魔玉鋼というものになります。」
朧「どれも上質なものばかりじゃな…」
鋼「さて…熱していこうか。」
鋼と朧は魔玉鋼を熱し始めた。
鋼「熱っつ…」
朧「確かにの…」
十分熱したら、槌でたたいて伸ばし、折り返して重ねる…
加具那岐「これを6~15回繰り返してください。」
鋼「了解…」
朧「わかったのじゃ…」
二人の鍛冶体験はまだまだ続く…
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
作者の妖峰輪廻です。
今回はかなりほのぼの回に仕上げたと自分の中で思っています。
玄秦さんの好物が餡蜜というのはプロフィール編で名言しているのですが、それを描写はしていなかったので、今回描写できてうれしく思います。
巨漢だけど、モケモケのようなかわいいものが好きで、甘いもの(餡蜜)が大好きっていうギャップよくないですか?玄秦さんはそういう設定で書いています‼
そして、ブックマーク数が3件増え、5件になりました‼登録してくださった方‼ありがとうございます‼
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。