平和な朝、絶品な朝食
皆さまどうもこんにちは、魔刀衆・第捌刀…八握のシエルです。
今回は私が前回のあらすじを担当させていただきますね。
前回は狼牙さんと鋼さんと私の三人で朝食を作っていました‼狼牙さんと鋼さんは城にいたらいつも朝食を作っている気がします。
狼牙さんは汁物を、鋼さんは主菜となる焼き魚を、私は副菜できんぴらごぼうを作りました。
きんぴらごぼうはちょっと辛みを足してみました。
それにしても鋼さんが作った焼き魚…狼牙さん絶賛でしたね…なんか後ろにほわほわした背景が出てましたもん…
そして今は朝食をもって天守に向かってます。
天守に着くと、朧と刀睡さん、陽炎と月巴が目を覚ましていた。
朧「おぉ…おはよう、鋼、狼牙、シエル。」
刀睡「おはよう、三人とも。」
陽炎「おはよ…(ごしごし…)」
月巴「おはようございます、狼牙さん、シエルさん、鋼くん。」
狼牙「おはよう、佐助たちは…まだ寝てるか…」
鋼「起こす?」
狼牙「そうしてくれ、私は白狼を起こす。」
狼牙は白狼の耳元に顔を近づけ、鋼は佐助の耳元に顔を近づけ…
鋼「ゲコっ(超ハイクオリティ)」
狼牙「シュー……(ハイクオリティ)」
鋼はカエルの鳴き真似、狼牙は蛇の鳴き真似をした。
佐助「うわぁああああ⁉(完全覚醒)」
白狼「きゃあああああああ⁉(完全覚醒+超音波悲鳴)」
鋼「っっったぁ…耳割れるかと思った…」
佐助「は~が~ね~‼(ブチギレ)」
白狼「へ⁉蛇どこ⁉蛇どこ⁉(恐怖で震えてる)」
狼牙「おはよう白狼、蛇はいないから安心しろ。」
白狼「そ…そう?よかった…」
鋼「白狼蛇苦手なの?」
白狼「うん…」
佐助「あれ?でも水顎と氷顎の試し斬りのとき…焔蛇と戦ってたよな?」
白狼「あれは幻影だってわかってるから、それに武器もあったし…」
佐助「俺幻影ってわかっても無理だわ…」
鋼「それより、早く朝食食べよう?冷めちゃうよ?」
白狼「いいけど、玄秦さんは?」
モケモケ「もけぇ~‼」
モケモケが玄秦さんの耳にスポッとハマる…
玄秦「むっ?」
玄秦さんが耳にハマったモケモケに気づいて取りだす。
玄秦「また遊んでいたのか?モケモケ…」
モケモケ「もけぇ…もけもけもけ。」
玄秦「……まぁ…起こしてくれてありがとう…あぁ…頭が痛い…」
鋼「おはようございます、玄秦さん。」
玄秦「あぁ…おはよう…」
玄秦さんはモケモケを肩に乗せて向き直る。
狼牙「これで全員か?」
刀睡「いや、まだ髏玄と火凛…あと蜃竜が起きてない。」
朧「いや、起きておるぞ?髏玄は…」
髏玄「バレたか…あぁ…ガンガンするぅ…」
刀睡「まったく…火凛は?」
火凛「んぅ…うぅぅぅ…」
火凛はうなされていた…
刀睡「蜃竜は?」
蜃竜「んぅ…あさぁ?」
蜃竜はむくっと起きた…
鋼「頭痛くないんですか?」
蜃竜「うん…全然…」
軽く恐怖を覚える転生組…
刀睡「火凛はあとで食べさせましょうか…」
朧「そうするかの、ではいただきますじゃ。」
みんな「いただきます。」
朧が焼き魚を一口食べると…
朧「⁉なんじゃこの魚は⁉美味い‼美味すぎる‼」
刀睡「え?そんなにですか?」
朧「今まで食べてきたどの焼き魚より美味い‼」
月巴「じ、じゃあ…一口…(パクッ)美味しい‼」
陽炎「そんなにか…」
刀睡「じゃあ…」
蜃竜「一口…」
(パクッ)
口にした瞬間、三人とも目を見開いた。
陽炎「美味い‼美味すぎる‼」
刀睡「抜群の塩気に焦げのムラのなさ‼」
蜃竜「こんな美味しい魚…いったい誰が…」
鋼は内心すごく嬉しがっていた…表情で表すとムフゥって感じである。
玄秦「あぁ…染みるなぁ…」
髏玄「あぁ…酔った日の次の朝はやっぱこれね…」
白狼「あぁ…染みるぅ…」
二日酔い組は狼牙特製のしじみ汁を飲んでいた。
玄秦「このきんぴらごぼうも美味しいなぁ…」
モケモケ「もけぇぇえええ‼」
シエル「あぁ、ごめんねモケモケちゃん…」
モケモケに水を渡すシエル…
モケモケ「もけもけぇ…」
シエル「モケモケちゃんにはちょっと辛かったかな?」
モケモケ「もけ。」
玄秦「辛かったようだな…」
モケモケ「もけぇ…もけもけうきゅきゅ。」
シエル「………ごめんわからない…」
モケモケ「もけぇええええ‼」
蜃竜「朝から愉快ね…」
鋼「あれ?僕の魚は?」
朧「(モグモグ…)」
鋼「あっ⁉朧それ僕の‼」
朧「美味…」
鋼「こらぁああ‼」
狼牙「朝食のときくらい静かにし…あれ?私のきんぴらが…」
佐助「(サっ…)」
狼牙「おい佐助…」
佐助「(ビクッ…)な、なんだよ狼牙…」
狼牙「…食べたな?」
佐助「いやぁ…何のことだか…」
狼牙「お前の焼き魚を寄越せ…」
佐助「いやだ‼これだけは‼これだけは渡さない‼」
狼牙「寄越せぇえええ‼」
髏玄「騒がしっ…(ズズーッ)」
平和なヨモツの朝食の風景は…まだまだ続くのであった…
続く…
この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。
作者の妖峰輪廻です。
最近少し低迷気味です…
アイデア帳に書いている話ごとのネタを、所々切りながら制作しているので、かなり話の流れるスピードが遅いです…ちなみに現在は予定だと32話の話です…もう5話も前の話になりますね…
新キャラが出るのはまだまだ先のお話になります…
まだまだ日常回が続きますが、気長に読んでいただければと思います。
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。