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魔刀衆の組手、鋼と朧の本気組手

皆さまどうもこんにちわ…いまだに魔刀衆ではない陽炎です…

今回は鋼の代わりにあらすじを担当します。

前回は、狼牙さんの私設部隊の人が持ち帰ってきた、新しい勇者の情報を朧様から聞き、

その情報をもとに、僕と鋼、佐助と狼牙さん、玄秦さんで勇者の相手をすることが決まりました…

その後、みんなで朧様とシエルさんが作ってくれたご飯をみんなで食べました。

そして今は、みんなで鍛えるために、修練場に向かってます。


修練場についた一行…

まず初めに組手をするのは…

佐助「狼牙、やろうぜ…」

狼牙「ご指名か?ふっ…いいだろう…」

佐助と狼牙が組手をするようだ。

白狼「二人とも頑張れ~♪」

佐助「そういえば…こうやって狼牙と戦うの初めてだよな。」

狼牙「そういえばそうだな…」

佐助「手…抜くなよ?」

狼牙「まだ義兄越えはさせないぞ?」

修練場に…風が吹く音だけが響く…

佐助「行くぞ…」

狼牙「来い…」

一瞬にして二人は姿を消した…そして中央で衝撃波が生まれる。

陽炎「うわぁ⁉」

陽炎は咄嗟に腕で顔を隠した。

白狼「うひゃぁぁ…二人とも早いねぇ。」

鋼「佐助のやつ…前より早くなってる?」

朧「そうじゃの、確かに前より早くなっておるのぉ。」

陽炎「見えてるんですか⁉」

玄秦「案ずるな…某も見えとらん…」

シエル「私もギリギリ追えるくらいです…」

陽炎の目には映っていないが…実際は、かなり激しい戦闘が繰り広げられている。

佐助は持ち前の成長した神速により、狼牙の反応速度を上回る速度で攻撃しているが、狼牙は自身が今一番どこをやられたらいやかを常に考え、佐助の攻撃に対応している。

佐助「(さすが狼牙…自己分析も先読みも桁違いだ…4速じゃ全然足りない…)」

狼牙「(佐助のやつ…初めて会った時よりも格段に速くなってるな…嬉しいな…不思議と自分のことのように嬉しく思う…)」

狼牙は組手の最中だというのに微笑みを浮かべていた。

白狼「あれ?」

鋼「どうしたの白狼?」

白狼「いや…今兄さん…笑ってたような…」

朧「あやつが笑うとはな…それも組手中に…」

佐助「(ギア上げるか‼)」

狼牙「(奥の手…使ってやるか‼)」

衝撃波はさらに勢いを増した。

陽炎「うわぁ⁉すごい衝撃波⁉」

シエル「目も空けられませんぅ⁉」

朧「すごい攻防じゃのう…」

鋼「うん…」

佐助は6速までギアを上げ、尋常じゃない速度で移動して翻弄している。

しかし、狼牙は佐助の影に潜り、影から攻撃をしている、それを何とか受け流していく佐助。

佐助「(これでも届かないか⁉つくづく驚かされる‼)」

狼牙「(その速度で動きながらこれに反応するか…面白い…‼)」

そんな二人の攻防は…

佐助「(けど…もう体力が…)」

狼牙「(スタミナ切れか…惜しいな…)」

佐助の体力切れで幕を閉じた…

佐助「はぁ…はぁ…くっそー…いい線行ってたんだけどな~…」

佐助はその場で横たわった。

狼牙「まだ超えてもらっては困る、まだまだお前の試練でいさせてくれ。」

狼牙は横たわる佐助に手を差し伸べた。

佐助「へへ…あぁ、いつか追い越すよ。」

佐助は狼牙の手を握り、立ち上がった。

鋼「なんか…兄弟って感じだな…」

陽炎「そういえば…佐助は白狼さんとどういう関係なの?」

白狼「ん?佐助は私の恋人だよ?」

陽炎「そっか~恋人かぁ…ってえぇ!?」

朧「お手本のような驚き方じゃな…」

陽炎「いやだって!?えぇ!?」

佐助「おぉーい、次誰がやるんだ?」

次に組手をするのは…

玄秦「では陽炎殿、お相手…頼めるか?」

陽炎「え!?」

まさかの玄秦さんと陽炎…

佐助「まぁ賢明な判断だな。」

狼牙「あの二人の後では、戦意なんて保っていられないからな。」

陽炎と玄秦さんが中央に立った。

陽炎「あの…手加減とかは…」

玄秦「なしに決まっておろう。」

陽炎「ですよね…」

陽炎は腹をくくった…

陽炎「っし‼来いっ‼」

そう言うと…玄秦さんはその巨躯からは想像できない脚力で陽炎に近づき…

陽炎「えっ…」

そのまま一撃でKO…

玄秦「おや?少し張り切りすぎたかの?」

月巴「陽炎!?」

鋼「てか玄秦さん…」

佐助「あんな動けたんだ…」

陽炎はその場でのびていた…

玄秦「すまん…月巴殿…頼めるか?」

月巴「わかりました…よいしょ…」

玄秦さんと月巴はのびた陽炎を持って、場を後にした。

朧「さて…ようやくじゃな…」

朧が肩を回しながら中央に向かって歩く…

鋼「僕も前の時より強くなってるからね?」

鋼も亡烏を持ちながら中央に向かう。

佐助「がんばれ~鋼~‼」

鋼「加具那岐…砲紋はどのくらい展開できるようになった?」

加具那岐「はい、最大で16紋展開できます。」

鋼「了解…」

朧「準備は整ったかの?では…」

鋼「あぁ…」

お互い、戦闘態勢を取ると…時間が止まったような感覚に見舞われた…

そして…風の音が響くと同時に、爆音が響いた。

佐助「いきなり飛ばしすぎだろ二人とも!?」

狼牙「全員‼できる限りの防御態勢を取れ‼」

皆は壁を作ったり、物陰に隠れたり、できる限りの防御態勢を取った。

そんなことはお構いなしの鋼と朧…

鋼は亡烏二丁を用いた遠距離攻撃が得意だが、それは近距離戦が苦手という裏返しでもある。

それを分かっている朧は、鋼の土俵、すなわち遠距離戦に持ち込まないために超至近距離で桜無を振るっている。

一方鋼も自分の弱点が近距離戦であることを自覚している、そのため、亡烏の片方を刀形態にし、近距離での朧の攻撃をいなしつつ、もう片方の亡烏で攻撃している。

鋼「(左手じゃ狙いにくいな…ただでさえ相手は朧…生半可な策じゃ足を掬われる…)」

朧「(苦手な近距離への対応…見事じゃ、神眼で妾の動きを予知しながら、思考加速で攻撃を的確にみて判断…初めての頃より…いや、以前本気でやり合った時よりも…ずっと‼)」

そしてお互いの攻撃がぶつかり、相殺し合い、ノックバックした。

朧「うれしいぞ鋼っ‼よくぞここまで鍛えぬいた‼」

鋼「まだまだだよ、お前を超えられるくらい強くならなきゃ…お前を守れないだろ?」

朧「妾とて同じじゃ‼お主を守る‼そのためならば‼いくらでも強くなれる‼」

朧と鋼のボルテージは最高潮になっていた。

朧「では、派手に行くとするかの‼」

鋼「あぁ、とっておき、見せてあげるよ‼砲紋16紋展開‼」

鋼の前方に砲紋が浮かび上がった。

朧「では妾もみせてやろう‼とっておきをのぉ‼」

朧は桜無を鞘に納め…精神を集中した…

辺りの空気がこれ以上ないほどピりつく…

佐助「これ…流石にやばくないか?」

狼牙「また時間が消し飛びそうだな…」

皆は更に防御を固めた…

鋼「魔力充填完了…出力…一点集中…」

朧「今宵の月が…満ちる刻…亡くは戦の魑魅魍魎…」

鋼「至砲・静月‼」

朧「月夜・天満月‼」

朧の至極の斬撃と、鋼の砲撃がぶつかった瞬間…音が消え、辺りには静寂が走った…

狼牙達が、気が付くと…修練場には、膝をついて方で息をしている二人がいた。

狼牙「朧様‼鋼‼無事か!?」

鋼「なんとか…ね…はぁ…」

朧「ははは…よもやまた引き分けとはの…はぁ…はぁ…妾もまだまだ上を目指せるようだ…はぁ…」

白狼「まったく…二人のせいでもう夜だよ?」

佐助「また時間消し飛ばして…」

シエル「しかも今回は…かなりの時間を消し飛ばしましたね…さっきまで昼だったのに…」

狼牙「二人は組手をするとき武器や攻撃系のスキル、魔術禁止‼」

朧&鋼「えぇぇ?」

狼牙「えぇ?じゃない‼」

こういう時の狼牙が一番怖いと思った朧と鋼…

それを見てプルプルと震える佐助と白狼…

シエル「さて、今日はこの辺にしときましょう、続きはまた明日にでも…」

狼牙「そうだな…では、また明日。」

朧「うむ…また明日な…」

こうして一日は幕を閉じた…

勇者が来るまで…あと4日…


続く…

この度はオタク学生が異世界で勇者として転生したけど魔族達に味方しますを読んでいただきまして誠にありがとうございます。

作者の妖峰輪廻です。

ギリギリ金曜日に投稿できました‼

今回はがっつり戦闘回にしたんですが、やはり戦闘回は戦闘描写が難しいですねぇ…

文字だけで戦闘を細かく描写できる方は本当に尊敬します…

そして鋼くんの戦闘スタイルなのですが、遠距離一点特化から、遠近両刀型に変化しました‼

戦闘を重ねるごとに鋼くんも成長しています。

これからも成長していく鋼くんを、そしてそれについていこうとする朧をよろしくお願いします‼

それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。

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