皮肉にも私は彼を好きなのだろうと思う。
“皮肉にも私は彼を好きなのだろうと思う。”
私は彼を見れば、皮肉な事ばかりを言ってしまう。
だから彼かは私は嫌われていると思うのだが、それでも“本当の私”は
彼が好きでただただ彼を遠くからでも見ているだけでも幸せで、、、。
彼のやる事は、なんでも許せるし認めている!
それなのに、“直接会うと私はどうしても彼に嫌な事しか言えない!”
私を見た時の、彼の歪む顔が目に浮かぶ。
例え? 彼が私の事を嫌いじゃなくても、“苦手意識”はあると私も確信
している。
なにしろ! 彼が一早く私がそこに居るか見つけ、歪んだ顔をする!
“彼が嫌いな人間や苦手な人が居る時に見せる顔。”
彼は分かりやすい!
彼に皮肉な事を言う私の事が嫌いなのだ!
私だって彼の立場なら、絶対に嫌いになると思う。
・・・でも私は彼の事が好きだから、どうしても皮肉な事を言ってしまう。
直せるモノなら直したいが、勝手に私は彼を見つけるなり言葉が先に出て
しまうのだ。
私が頭の中で、“もうこれ以上、話さないで”と自分に制御をかけても口
からはく言葉は止まらない!
勝手にどんどん彼を追い詰めていく。
私はこんな事を彼に言いたい訳じゃないのに。
分かってる! 彼に信じてもらえるはずなんてないのだけど、
それでも彼には信じてほしいの!
“自分勝手な私が誰よりも嫌い!”
そして今日も私は彼にだけ皮肉な事を、、、。
『“今日はド派手な服を着て、似合ってないよ!”』
『・・・そ、そうだね、でも僕が着たいと思ったから!』
『似合ってないのに、、、?』
『似合ってなくても僕が着たいと思えば着るよ。』
『顔色悪いよ、私にそう言われて“図星”だったんでしょ!』
『“皮肉なの?”』
『・・・そ、そうかもね、』
『君は誰にでもそんな言い方をするの?』
『えぇ!? 違うわ!』
『ああ、そっか、僕だけなんだね。』
『・・・・・・』
『分かった、もういいよ。』
『何よ! その言い方!』
『・・・・・・』
・・・ああ、私はまたやってしまった!
彼にだけ皮肉な事を言うのがバレてしまった!
完全に私は彼に嫌われてしまった!
いや? もうとっくの昔に私は彼に嫌われているのに、まだそんな
甘い事を考えているのか?
心のどこかで彼が私の事を気にかけてくれていると信じている!
夢のような現実にない話。
私はもう徹底して彼に皮肉を言い、嫌われた方がいいのか?
でもね? やっぱり私は彼の事が好きなの!
私は“一人反省会で家の近くにある公園のベンチで酎ハイを飲みながら
彼に対して何故あんな事を言ったのか? 独り言を言いながら反省していた。”
でもその日は、少しお酒に酔うのが早かったのか?
意識が途切れ途切れになりながら、ブツブツと言っていたに違いない!
ふっと記憶が一瞬戻った時に、私の隣に彼が居たような、、、?
そこで何度も私は彼に本心じゃない、本当は貴方の事が好きなのに、言わなくて
いい事を彼に言ってしまうと何度も同じ事を彼に言っていたような?
ただ私が気が付いた時には? どうやって家に帰ったのか?
部屋のベットでちゃんと寝ていた!
私は何にも憶えていない。
“私は夢でも見ていたのか?”
そんな事を想いながら、また彼が居る場所にやってきた!
でも? 今日の彼の顔は私を見ても顔が歪むどころか、少し微笑んでいる
ように私には見えた!
私が少し動揺していると? 彼の方から私に話しかけてきたのだ!
『“昨日は、大丈夫だったの?”』
『えぇ!?』
『随分、酔ってたでしょ?』
『・・・ひょ、ひょっとして? 昨日、あの場所に居た?』
『“居たよ。”』
『嘘でしょ! 恥ずかしい! ヤバいよね、私さ、昨日は酔ってて、
普段はあんなに酔わないのに、体調が悪かったのか? でもね、』
『“凄い動揺してるね。”』
『動揺するでしょ! どこまで聞いてたの?』
『・・・うーん? 僕に本当は皮肉な事を言いたくないのに、』
『ちょ、ちょっと待って! もういい!』
『えぇ!? これからなんだけどな。』
『楽しんでない?』
『楽しんでるよ! いつも君は僕に皮肉な事しか言わないから。』
『・・・ゴ、ゴメン。』
『初めて謝ってくれた。』
『・・・・・・』
『“僕にだけ皮肉を言うのは、僕が好きだから?”』
『・・・・・・』
『“それも図星だよね!”』
『・・・・・・』
『なんだか、君が可愛く想えてきたよ。』
『えぇ!?』
『“僕は昨日、あの場に居れた事が本当に良かったと思っている!”』
『・・・う、うん、』
『じゃあ、また!』
『うん、』
・・・少しはイイ感じになったのかな?
少なからず、今日の彼は私を嫌いじゃないと思えたから!
いつかちゃんと、お酒の力をかりずに彼に“好き”と伝えようと思う!
そしたら? もっともっと彼との距離が縮まる気がするから。
“恋は諦めたらそこで終わりなんだ! だから絶対に私はこの恋を終わら
せたりしないわ!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




