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殺人館の不死鳥  作者: かなかわ
乱世編
30/38

読者への挑戦

聖堂の扉は、開かれる。

 その動き出した扉を、【表】からは八木黒彦が、【裏】からは的羽森子が見つめていた。


 これより始まるのは、全てを解き明かす【解決編】。


 その前に、この物語を追ってきた貴方に今一度問いかけたい。

 それはもちろん、犯人は誰で、どうやったのか? ということだ。


 不死身の人外が紛れ込み、何度も何度も同一人物が死に続ける異常な殺人劇とはいえ、その全ては説明がつけられるものだ。

 むしろ、八木の視点と森子の視点、どちらも知り得る貴方こそが、真実に一番近いと言える。


 犯人は誰か? それを正しく判断するためにも、今一度これまで出てきた不死鳥に関するルールをおさらいしたいと思う。


・ルール【鳳凰堂椿は有史以前より生き続ける不死身の人外であり、不死鳥。これからも真の意味で死ぬことは永久に無い】


・ルール【鳳凰堂椿は対象となる人間の完璧なコピーとなることができる。他の動物や無機物にはなれない】


・ルール【死後、鳳凰堂椿の体は五分後に再生が始まり、意識の回復までには一時間かかる】


・ルール【鳳凰堂椿が死から復活する時、死ぬ直前の姿と同じ姿で復活する】


 これまで続いてきた、極楽島に立つ不死鳥館での連続殺人。

 人間に化けていた不死身の鳥、鳳凰堂椿がこの島で命を落とすことは、これ以降ない。

 不死鳥に関するルールも、これ以上増えることはない。

 犯人の特定に繋がる物は今この時点で全て明らかになっている。


 果たしてこの異常な殺人劇は未だ死亡者ゼロのまま、一体どこへと向かうのか。

 どうか最後まで見届けてほしい。


 長々と引き止めてしまったが、これでようやく――。


 【表】と【裏】は一つになる。


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