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【出席番号33番】深城 育(ふかしろ はぐみ)


「先生! あと1回! 頑張ってアレ出してイキましょう!」


 ――やっべぇ……太ったな。


 正月という「何をやっても許されるような響きの幻想」による、食べ過ぎと運動不足のせいで体重が増加してしまった。しかもどうやら増えた分がほぼ全部お腹周りに集中してしまったようだ。

 あ、ちなみに正月の食べ過ぎとはいっても決して「虫入りおせち料理」を食べ過ぎたワケではない……アレは思い出しただけでも具合が悪くなる。


 3学期もスタートしたが、こんな締まりのない腹をしていたら生徒に示しがつかない。何とかしなきゃ……とりあえず、ダイエットサプリメントでも置いていないか探してみた。


「なるほど……で、お前はそんな不純な動機で保健室に来たのか?」


 そう……オレが今いる場所は学校の保健室だ。


「ここはドラッグストアじゃねーよ、帰れ!」


 新学期早々、養護教諭のニーナこと《鳥居地(とりいじ) 新名(にいな)》に怒鳴られた。コイツはオレの大学時代からの友人だ。


「冗談だよニーナ……でもまぁ、オマエならダイエットサプリとか持っているか少し期待はしてたんだけどな」

「持ってるワケないだろ! 見ての通り、ボクはスマートな体型だからな」


 そういうとニーナは立ち上がり、ふふんっと自慢げにポーズをとった。


「そうだな、胸もめちゃくちゃスマートだし……」


 〝バシッ!!〟


 ニーナにバインダーで思いっきり叩かれた。


()ってぇな! 何するんだよ」

「人の貧乳をイジッてるヒマがあったらとっとと職員室に戻れ!」

「いいじゃねえか、巨乳のイケメン女子じゃ生徒にモテないだろ」


 ニーナはいわゆる「イケメン女子」だ。生徒の中にはファンも多い。


「ボッ、ボクはそういうのに興味はないぞ! ()()()()()と一緒にするな!」


 そう、コイツはオレが百合専門のラノベ作家「粟津まに」だということを学生時代から知っている。


「あぁわかったわかった……ん?」


 オレは、ニーナがレズではないことを知っている上でからかっていたのだが……


「おいニーナ、その雑誌って……」

「えっ……あっ!」


 ニーナの机の上に1冊の雑誌があった。オレがそれを見つけるとニーナは慌てて後ろ手に隠したが……オレはその雑誌名に見覚えがあったので驚いた。

 あれは百合コミック雑誌だ。基本的にはGL(ガールズラブ)系の漫画がメインだが、わずかながら小説も掲載されている。

 オレが連載しているのは、ちょいエロ系のラノベ雑誌で百合専門ではない。この雑誌で書いたことはないのだが、百合ジャンルの小説を初めて書いたときに参考資料として読んだことがある。なのでどんな内容かは知っている。


「おいおい勘弁してくれよニーナ、オマエが『ボイタチ(ボーイッシュな攻め)』になったらこの学校が『ネコ(受け)』だらけになってしまうじゃないか……まるで猫カフェだよ! あっはっは」


 本を後ろ手に隠したニーナは顔を真っ赤にしながら、


「うっうるさい! この()()()彦! こんな所で油売っているヒマがあったらトレーニングルームに行って腹筋運動でもしてこい!」

「おい何だよメタボ彦って……」


 そのとき、誰かに後ろから声を掛けられた。


()()()彦先生!」


 うわぁあああ! 今の会話聞いてやがったな! 誰だよ?


「メタボ彦先生、教頭先生がお呼びですよ」


 声を掛けたのはH組の《深城(ふかしろ) (はぐみ)》、色黒で健康的なイメージの生徒だ。


「深城! 人の話を立ち聞きしてんじゃねーよ!」

「えー、だってぇ……メタボ彦、マジウケる」

「おい(H組に)広めるんじゃねーぞ、それよりオマエは何しに来たんだ?」

「あっ、私は()()()()先生に用事があって……」

「こっ、こら育ちゃん! ボクはそういうんじゃないからね」

「えー、でもニーナちゃんが男だったら私、マジで付き合いたいなぁー」

「やーめーて!」


 女子高の保健室にありがちな、他愛もない会話を聞きながら保健室を後にした。教頭から呼ばれているなら早く行かないと……。それにしても最近、H組の生徒を保健室でよく見かける気がするが……気のせいか?



 ※※※※※※※



「メタボ彦せーんせ!」


「……深城ぉー、その名前で呼ぶなぁー!」


 この日の放課後、廊下を歩いていると後ろから声を掛けられた。この名前で呼ぶのは、H組に拡散されていなければ深城しかいないはずだ。


「へへっ、めんごめんごっ! でも先生、マジで太りましたよね?」

「うーん、正月太りだな……油断してたよ」

「じゃあ先生、ウチのジムに来ません?」

「?」


 あぁそういえば……実は深城の父親は、会員制フィットネスジムを経営しているんだった。だが……


「いや、ご厚意はうれしいが……その、オマエの所のジムって……」


 そのジムは、完全予約制、完全プライベート制の超高級パーソナルジムだ。政治家や会社経営者、はたまた芸能人といったいわゆるセレブを相手にしている。入会金だけで高級車1台買えるんじゃないかっていう噂もある。


「あぁ、大丈夫ですよ! 今日は予約入っていないし、先生には普段からお世話になっていますから無料でいいですよ……父の承諾も得ていますから!」

「え、そうなのか?」


「ただ……すみません、さすがにトレーナーをつけるワケにはいかないので……私が教えますよ」



 ※※※※※※※



 その日の夜、深城の父親が経営するジム「ディープマッスルキャッスル」の前にやって来た。うわぁ、街のスポーツクラブというより銀座の高級クラブのような入口だ……緊張する。


「あ、先生いらっしゃいませ! お待ちしていましたよ」


 高級感のある入口から、スタッフのジャージとおぼしき格好をした少女がやって来た……深城だ。ひとりじゃとても入れない雰囲気なので助かった。深城に案内されエントランスに入ると、フロントから深城の父親がわざわざ挨拶に来てくれたのでお礼を言ってから更衣室に入った。


 急な話だったので、とりあえず学校に置いてあったジャージを持ってきたが、専用のウエアからタオルや靴まですべて用意されていた……さすが高級パーソナルジム! ウエアに着替えて更衣室から出ると、深城が待っていた。

 深城は体にピッタリフィットしたウエアを着ていた。コンプレッションウェアというらしい。全身のラインがはっきり出てしまう、着るのにとても勇気がいる格好だが……深城はスタイルがいいので違和感がない。普段からここでアルバイトをしながら鍛えているそうだ。4月からは大学の体育学部に進学して、将来はパーソナルトレーナーになって、いずれはこのジムを継ぎたいらしい。


「先生、ジムの経験は?」

「あぁ、大学のサッカー部のトレーニングでちょこっとだけ……」

「独学ですか?」

「まぁ……そんなとこだな」

「じゃあメニュー組んでみますから一通り……」

「あっあのさぁ深城!」

「はい?」


「いっいや……お言葉に甘えて来たのはいいが、よく考えたらお腹周りだけ痩せればいいんだよな? だったら、こんな本格的なジムじゃなくて家で腹筋運動だけやれば……」

「あー、先生! それは素人考えですよ!」

「え?」


「よく『部分痩せ』って言いますよね? あれは上級者のやることです! 全く運動していない人がいきなりその部分だけ鍛えてもムダです! まずは全身を鍛えて痩せやすい身体を作ってから、気になる部分を集中的にトレーニングするのがいいんですよ!」


「え? そうなの?」

「はい、なので今日は上半身も下半身も一通りやってみましょう。本当は日を分けて筋トレした方が効果的なんですが、今後のメニューを組んでみたいので……」

「そ、そうか……じゃあよろしく頼むよ」



 ※※※※※※※



「じゃあまずはスクワットからいきましょう」


 スクワットかぁー、よくサッカー部の練習でやったよなぁ! 全員で輪になってヒンズースクワットとか……きつかったわ。


「本当はフリーウエイトの方が正しい筋肉の使い方ができて効果的なんですが、ケガのリスクも高いので今回はマシンを使いましょう」


 と言って深城が案内したのはスミスマシンという器具だ。一見、バーベルを使うフリーウエイトに似ているが、レールに合わせてバーベルが移動できるようになっている。


「実はスクワットって、ダイエットに一番効果的なトレーニングなんですよ」

「え? そうなの?」

「主に大腿四頭筋(太ももの前部分)のトレーニングですが、大腿四頭筋って全身の筋肉の中で最も大きいんです。なのでここを鍛えれば夜中に栄養分を欲しがる筋肉が、脂肪を燃焼させると言われています」


 そう言いながら深城は手際よくマシンをセットし、正しい立ち位置を教えてくれた。立ち位置を間違えると効果が出ないらしい……そういや、マシンを使ったスクワットは今までやったことがなかったなぁ。


「じゃあ始めます。まずは正しいフォームを確認するためにバーだけでやってみましょう。回数は10回を目標に……余裕でしたら徐々に重量を上げていきますね」


 腰にベルトを巻いて肩にバーを乗せた。ウエイト無しじゃ軽すぎるだろうと思っていたが、意外と重い。


「はい、ゆっくりー、ゆっくりー、息を吸いながら下げるー、はい2回目、今度は息を吐きながら太ももに意識をして持ち上げるー、そぉ先生、いいですよー!」


 深城の掛け声で10回持ち上げた。まだこの位じゃ余裕だ。インターバルをとってからウエイトを増やしていった。やがて……


 ――あ、あれ? 動かない……キツイなぁ。


 3セット目の途中で、急に体が動けなくなってしまった。脚が言うことをきかなくなり、立てなくなってしまったのだ。


「あっ先生、限界がきましたね? ここであきらめると効果がないので()()()()ましょう!」


 ――えぇっ!? いやもう上げられないんだけど……


「今から私が補助をします! 先生は頑張ってあと3回上げてみてください」


 前面の鏡に映った深城が、バーを下から支える動作をしているのが見えた。


「ええっ……オマエ……こんなの……上げら……れ」

「私は力入れてませんよ、補助ですから……できる限り、先生の力で上げてください! この施設は完全防音ですから思いっきり声を出しても構いません! さぁ! いきますよ!!」


 そう言うと深城は、オレに気合を入れてくれた……だが、



 その掛け声が……変だったのだ。



「さぁ先生! 頑張って! そうそう、その調子! いいわ! いいわぁ~もっと! もっと激しく! あぁっ! いいっ! 早く立って! 立って立って()って! そう! いくよ! いくっ! いくっ! ()()ッ! イクイクイクッ!! あぁああああっ! イクときは一緒よぉおおおおおおっ!!」


「……」


 オレは追い込みの途中で、バーベルをフックに引っ掛けて勝手に終了した。


「ええっ!! 先生、なんで途中で止めちゃうんですかぁ!? ダメですよ最後まで()()ちゃわないと……」

「いや、オマエの掛け声にいろいろ問題点があってだな……その……何だよ、()ってとかイクとかって?」

「えっ、だってスクワットは()()上がらないと意味ないじゃないですかぁ! それに回数も10回ちゃんと()()ないと……」

「あっそ、じゃあなんで()()ときは一緒なんだ?」

「トレーナーはお客様と一心同体です! 筋トレは共同作業ですよ!」


 ――えぇ~っ、何か腑に落ちないなぁ……。



 ※※※※※※※



「それじゃあ次は上半身、ベンチプレスをやりましょう!」


 と、次に深城が案内したのは、あるマシンの前だった。


「ウチのジムではフリーウエイトもありますし、先ほどのスミスマシンでもできます。ただ、限界になって持ち上げられなくなったときに、胸や首にバーベルが落下してギロチンみたいになってしまう事故が起きることがあります」


 あぁ、そういやサッカー部の練習で筋トレやったときにそんなヤツいたな……。


「それを防ぐためウチではセーフティーバーが必須になっているんですが、これだと胸の上ギリギリまでバーを下ろすことが難しくなるので……そこで今回は、このマシンを使いましょう! 隣にあるチェストプレスのマシンに少し似ていますが、こちらは身体を水平に寝かせるタイプのベンチプレス専用マシンです」


 なるほど、これなら胸の上にバーを落とすことがないな……それにしても、すごいマシンの数だな。何か巨大な拷問部屋に見えてきた。

 オレはベンチの上に腰かけると、そのまま仰向けに寝てバーを握った。


「ベンチプレスは胸の筋肉のトレーニングです! 腕よりも胸に意識を集中してください。それと、絶対にお尻は浮かさないでください! 腰を痛める原因になります。次にバー(グリップ)の位置ですが……下ろしたときに乳首の真上にくるのが理想です。なのでせっ……せせせ先生! 乳首の位置を確認させてくだ……」

「断る! 自分で調整するよ」


 身の危険を感じた……深城、よだれを拭け!


「それじゃ()()まーす! 大胸筋を意識して~息を吐きながら持ち上げてぇ~……ハァハァ、息を吸いながらゆっくりと下ろすぅ~……ハァハァ……()()()()()()()()ぇ~そのまま乳首……ちっちち乳首に……ハァハァ」


 呼吸を乱しているのはオマエだよ! サポートするはずの深城に邪魔されながらも2セットをこなした。

 そして3セット目……あっまただ! あともう少しのところで持ち上げられなくなってしまった。


「あ、限界ですね先生、じゃあ補助しますからあと3回頑張ってみましょう!」


 ――いや頑張るのはいいが、オマエは絶対に声出すなよ!


 だが、その願いもむなしく……



「あぁあああっ!! そう! その調子! あっあっあぁ~ん! いいわぁ~っ! いいっ! もっと! もっと! もっと激しく! 激しく……その太い(バー)を突き上げてぇええええ! そして……ハァハァ、我慢しないで……いっぱい……いっぱい出しちゃってぇえええええええええええええええええええええええええええ!!」



「やかましーーーーいっ!!」


「あーっ、また止めた! 先生! なんで()()()するんですか!? ちゃんと最後まで出しちゃってくださいよ!」


「なんだよその掛け声は!? だいたい『突き上げて』とか『出しちゃって』とか意味わからん!!」

「バーを()()()()()全力を()()()()()()! って意味ですよ!」

「それを言うなら『持ち上げて』だろ? おかしいぞ!」


 そもそも、声の出し方が完全に()()と同じだ……安物の海外AVかと思ったわ!


「先生! 何で出せないんですか? もしかして()気をくじく()メな人ですか?」

「何言ってんだよオマエは!」

「もうっ! これじゃ鍛えられませんよ! あともう1セット追加しましょう!」

「えぇ~っ?」


 仕方ない、言われるままもう1セットやることになった。インターバルを終え、再びベンチに仰向けになって1回目を持ち上げたときに深城が、


「あっ、先生! その体勢はダメですよ!」

「え?」

「お尻を浮かせているじゃないですかぁ!」

「いや、この方が持ち上げやすいから……」

「それじゃあ別の筋肉を使ってしまうのでトレーニングになりませんし、そもそも腰を痛めます! しょうがないですねぇ……」


 と言うと深城はとんでもない行動に出た。ベンチで仰向けになっているオレの上に()()()()()きたのだ! しかもちょうど下腹部のあたりに……。


「おっおい! おまっ……何を」

「何って? お尻が浮かないように押さえているんですよ」

「いやオマエ、でもその体勢って……」


「これですか? そうですよ! ()()()ですよ! さぁ、先生! 思いっきり(バーを)突き上げて(全力を)出しちゃってください! そして……私をイカせてくださーい!」


「いい加減にしろーーっ!!」


 何言ってるんだコイツ……特に最後は筋トレと全然関係ないじゃないか!?



 やっぱコイツも【変態】だー!



「もういいよコレは! 他にはないのか?」

「あぁ……でしたら私が、大好きな先生のためにとっておきのトレーニングをしてあげますよ! 鍛える部位は~、右脚でも~左脚でもなく~真ん中のあ……」

「言わせねぇよ!! もう帰る!」



 ※※※※※※※



 変態トレーナーのいるジムを後にした……2度と来るか! まぁ、普通に会費払って来れる場所ではないから、来たくても2度と来れないのだが……。

 一応、深城にメニューを組んでもらったが……ジムに行かなければ意味がない。深城が言うには、腕立て伏せや(ウエイト無しの)スクワットでも正しくやれば十分効果はあるとのことなので、今度から家でやってみよう。


 帰り道、オレは本屋に立ち寄った。家でもできるダンベルを使ったトレーニングの本と……()()()()を買ってアパートに帰った。

 それは、保健室で鳥居地新名(ニーナ)が読んでいたのと同じ百合コミック雑誌だ。アイツは見た目がイケメン女子で生徒からも慕われているが、ガチなレズではないはず。なのにあの雑誌……どうも引っ掛かる。


 ちょっと筋肉痛で腕が痛くなり、ページをめくるのも辛くなってきたが頑張って読んでみた。漫画は……まぁ相変わらずの現実にはあり得ない展開だ。ただ、元々一部の女性向けだったこのジャンルも、最近では男女問わず読まれるようになってきたせいか、SFやコメディーなど設定が多種多様になってきた。

 いくつかの漫画を読み進めると、小説のコーナーになった。そして、その小説の作者名を見た瞬間、オレは思わず目を見開いた。


 ――こっ……これは!?


 そこにあったのは『良坊(よしぼう) 種夢(たねむ)』の名だ! この作家は、オレが書いていた雑誌に彗星の如く現れ、瞬く間に人気作家になり……そのあおりを受けてオレは連載が打ち切られる危機に遭った。

 しかもコイツは、オレと同じ3年H組の生徒をモチーフに書いているので、その正体はオレの身近にいる誰かに違いない。未だに正体はわからないが、オレは産休代替教員の《雁坂(かりさか) 良夢(らむ)》だと睨んでいる。


 そうか、こっちにも書いていたのか……しかもかなり前から連載しているみたいで、『書籍化決定』と書いてある……マジかよ!


 正直、胸くそ悪いが読んでみた……なるほど、そういうことか!


 主人公は女子高の()()()()で、保健室に悩みを抱えてやってくる()()()()()()()()と次々に関係を持ってしまうという設定(ストーリー)らしい。それにしても、コイツが書く小説は相変わらず変態要素が強いな。

 この主人公の養護教諭……髪型はショートカットでボーイッシュ、喫煙者で自分のことを「ボク」と呼ぶ……まさに、



 ――鳥居地新名(ニーナ)そのものじゃねーか!!



 それでニーナ(アイツ)はこの本を読んでやがったのか……だが何で? 良坊……いや、雁坂に脅された? それとも雁坂(ヤツ)とグル? いずれにしろ、ニーナ(アイツ)は何かを知っているということだ!


 よし! 明日、本人に聞いてみよう!!

さぁみなさん! 気合い入れて「次へ」を押してイクよぉおおおおっ!

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