表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小林君は静かな生活を送りたい!  作者: プリンアラモードチョコレートパフェ
3/8

3 101回目の告白

ホワイトデーのお返しを忘れていた俺に突き付けてきた水橋の条件は……


「わたしと付き合ってください!」


水橋水樹に告白を受けてから通算約101回目。

俺は水橋といるだけで目立つと言うことから常に水橋の告白を全て断ってきた。


だがこれも今日で最後かも知れない……


「……」

黙り込む俺。

もしこの告白で「はい」と返事をしてしまえば俺の願いである「静かな生活を送る」と言う願いは消えてしまうのは明白。だが今回こう言う事態を招いたのは俺に責任がある。


「はぁ……分かった」

「ホ、ホント!」


目を少女漫画のように輝かせ近づいてきた水橋。

きっととてもうれしいのだろう。そんな水橋に指を突きつけ俺は言った。


「ただし、少し条件がある!」


ホワイトデーのお返しを忘れた俺が悪いのだが、このまま水橋がいい思いをするだけで不公平である。


「うんうん、いいよ!」


快く承諾してくれた水橋。

先程と違いとても気分が良さそうだ。

ならこの条件も上手くいくはず

俺は水橋の機嫌を損ねないように恐る恐る聞いてみた。


「そ、その付き合う期限なんだが……お試しと言うことで1週間だけで……」

「うん、いいよー」

「ほ、本当か?!」

「だって、一応相性とかあるじゃん!」

「水橋……」

「まぁ、私達ならきっとうまくいくと思うけどね!」

「そうだな……」


出来ればあまり上手くいかず「やっぱり付き合うことはやめよう」の方が今後の俺の生活的にはありがたい……


放課後 学校の門にて


「じゃあ、かえろっか?」

水橋は俺の方を振り返り綺麗な左手を伸ばしてきた。


「はいはい」


水橋の手を握るなんて幼稚園ぶり。久しぶりに握った水橋の手はとても柔らかくまだ冬だと言うのに暖かった。てかそんなことよりも、こんな姿他の誰かに見られたら明日には学校の噂になってしまう。


俺は辺りをチラッと見まわした。だが幸いなことに俺たちの姿を見ている生徒はいない。

それに安堵した俺。


だが俺はまだ知らなかった。

「ふふっこれはかなりスクープかもしれませんね・・・・・」


のちに俺と水橋が手を繋いでいる写真が撮られるとは・・・・・・










































評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ