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勇敢なる者の手記

作者: 米

名も知らぬ冒険者の手記

この世界では魔力というものが存在する、その魔力というものは便利なもので魔力を火に変えたり水に変えたり出来る、しかし魔力には適正や量などの規定がある、その規定が高ければ高いほど就けれる職が増えるのだ。

例えば騎士になるには魔力量が最低でも60は無いとなれない、騎士というのは王国などの警察のようなもので自警団と同じような扱いの冒険者ギルドとは基本仲が良好ではない。

冒険者ギルドには、青銅等級.銅等級.銀等級.

聖銀等級、金等級という格付けがなされている


基本的にはこの5つなのだが突出した能力を持つ冒険者は勇者と呼ばれる6つ目の級になるのだ。


騎士団にもこのような物が存在しており

王直属の近衛騎士団

1番優秀な第一騎士団

第一騎士団と張り合う事が多い第二騎士団

上二つの騎士団の事後処理などをする第三騎士団

基本的に街の警備を務める第四騎士団

城内警備を任される第五騎士団

その五つがある。

この中では第五騎士団が他の騎士団には下に見られて落ちこぼれ騎士団という名前が付けられている、この騎士団に入っている奴等は貴族の坊ちゃんや魔力量が適正だった一般市民などが多く貴族の坊ちゃんが幅を利かせている。


《ここで俺の話になる


親父に勇者と名前を付けられて生まれた、俺は親父に勇者として相応しくあるように厳しい修行を課せられた


母はそんな親父に嫌気が差して家から出て行き今はどこかの街で新しい男と暮らしているらしい

最初の内は何故母は俺を捨てたのかと考えていたが厳しい修行をさせられている内にそんな事どうでも良くなっていった。


ある日突然親父から

『修行はもう良いお前に教えることはもうない』と言われた

やっと地獄が終わったのだと俺は喜んだのも束の間、親父の古い友人だと言う王国の騎士に連れて行かれた。

連れて行かれた先は俺が住んでいた古臭い街ではなく大きな建物などが並んだ大都市だった、そこで1番大きな建物に連れて行かれて騎士団の下働きとして雇われた、そこからはトントン拍子で第五騎士団の稽古に参加して第五騎士団の仕事をしていた、その後は順調に出世していき第三騎士団の下働きにまで出世したのだ。

しかしここで俺の人生は狂ってしまった

いつものように第一、第二騎士団の事後処理に駆り出されていたある日の任務中に仲間のカサエルが変なものを見つけて来たのだ

その変なものは謎の紋様が付いているペンダントだった、カエサルは骨董品屋で高く売れそうだからと言ってポケットに突っ込んでいたが俺はその時から嫌な予感がしていたのだ。

その翌日に第一騎士団に所属していたこの国の王子がペンダントを失くしたと騒いでいた、そのペンダントは王子の父、つまりは国王から貰ったもので、大層素晴らしい付与魔法が付けられておりコレを売れば俺等第三騎士団全員が一生遊んで暮らせる程の額になるらしい、それを聞いた俺はカエサルの所へ急ぎ聞いてみた所

あのペンダントは売ったがそこまで高い値段では無かったから違うと言っていた

それなら良いと思っていたのだがその翌日

カエサルが惨殺死体で見つかった

手には王子のペンダントが握られておりカエサルは王子のペンダントを狙う何者かに殺されてペンダントを守り抜いたのだと言う話を聞かされた

俺はやばいと思い逃げるように騎士団を退職した

退職して3日辺りから変な感じがするのだ

どこに居ても視線を感じて、泊まっている宿などには妙に高価な剣をぶら下げた人間を見るようになった

そして俺は直感したのだ次は俺の番だと

俺は現実から逃げたくて冒険者とななり今は銀等級になっているこの冒険者ギルドと騎士団は対立しているから騎士団の人間なら迂闊に手を出せないと踏んでの事だった

今では俺は『勇者』という二つ名で知られている

仲間は4人で全員男でむさ苦しく感じるが充実していた、そして俺等は順調に力を伸ばしていた。

俺等5人はいつものようにオークと呼ばれる豚人間の巣を焼き払っていた時に自分を魔王と名乗る人物と遭遇した。

俺達はオークに誘拐された人間が拷問を受け狂ったのだと思ったのだが、心配して近付いたパーティメンバーの目を抉り出して殺して居るのを見て俺達は逃げてしまった。

彼はパーティメンバーでは兄貴と呼ばれ親しまれて居てギルドでも人気のある男で実力者でもあったのにあっさりとやられてしまった...

それから今俺達は隠れている、奴の不意をついて仇を討つつもりだ。

もし俺達が戻らなくてこの手記を見た奴は急いで王国へ知らせてほしい

そして俺を勇者として語ってほしい...》

ここで手記は終わっている
















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