▷魔法大全《マジックバンク》(作中に登場する魔法集)
⚠︎これは1話ではありません
これはあくまで『設定大好き! 好き! しゅき!』という私の自己満足!
『この魔法とここの書き方が違うんだけどどういうことだオラァ!』とならないように気をつけます
1つの章が終わるごと、又は不定期にに更新
微ネタバレ注意
▷魔法とは
魔法とは、基本的に神への問いかけという形式を介して、通常では起こりえない現象を発動させる行動の総括である。『魔法』という名前に関して、我が国ゼルルド共和国以外に、ゼルルドから西方アルスフェイル群島スメイラギ皇国では『妖術』、北方ライノーチ連邦では『占術・魔術』、他の国では『霊使役・呪術・殺術・奇跡』と様々な呼称があるが、隣国マキアなどの元ゼルルド帝国領の殆どの国々で『魔法』と呼ばれている。
名称が変わっても、魔法のプロセスや種類はさほど変化はないが、魔法を使うときに使う道具などに差異が見られる。例えばスメイラギ皇国の『霊媒』、ライノーチ連邦の『占長札』など。
※属性について
魔法に厳密な属性は無く、属性として『学術的に』分類されない。が、俗に言う属性で得手不得手を感じている人は多い。学生時代の筆者も得意な属性と苦手な属性があると学友に語っていた。
○詠唱魔法 (回復系魔法を除く)
名前の通り、数個の節からなる詠唱を行ったあと魔法の名前を言って発動させる。
数ある魔法の体系の中でも特に広く使われており、魔法学校の必修科目として存在している。基本的に、詠唱節が多ければ多いほど魔力消費量が多く、より大きな事象を起こすことができる。いわゆる比例の関係になっている。
比較的最近に体系化され、急速に広まった。多くの詠唱魔法は1人の魔女によって作られたとされる。
☆閃光
詠唱節 穿て
初登場 6 夜の学校、再訪
使用者 エルヒスタ、ユノ
概要 手に現れる魔方陣から、小さな光弾をレーザーのように放つ魔法。属性としては雷系だが、これを好んで使用しているエルヒスタは『光属性』と自負している。『殺傷能力のある魔法の中で最低限の威力』であり、1対1の決闘では向いていない。が、殺傷能力のある詠唱魔法の中で、一節三文字という詠唱の少なさを生かした牽制で使うととても効果的。召喚獣はなおのこと、ある程度の大きさの生物を消し炭にすることは原理上不可能である。殺傷能力は魔法の中でも最低だ。この物語で一番使われるであろう魔法その一。
☆アガラ
詠唱節 起きよ旋風・一陣の風となって吹き荒れろ
初登場 2 夜の学校へ
使用者 アストゥーロ
概要 手に現れる魔方陣から風を起こす魔法。風属性系の魔法の中では弱く、風で肌を切るなどという芸当は行えない。使用魔力は少ないため、子供でも連発することが出来る。この魔法覚え立ての男子たちは、こぞってがスカート捲りに悪用する。
☆パライズバインド(詠唱魔法)
詠唱節 走る電気は力を除き・その行動をきりとめる・痺れて捕まえろ
初登場 24 怪盗“デルシャ”と才能の魔女
使用者 エルヒスタ
概要 その名の通り、対象に痺れを起こして行動を阻害する魔法。雷属性系で、なおかつ麻痺としての毒属性を持ち合わせている。スタンガンより高威力だが、スタンガンより痛みは無い。使い手熟練度と卑劣度が増すと、イヤな人にこっそり使って手足の痺れを発生させることも出来る。いやらしい使い方だ、全く。
☆雷闢(詠唱魔法)
詠唱節 雷一閃・稲妻よ走れ・貫け電撃
初登場 25 命を預けて貰っていて。(因みに詠唱節は『5 不良3人と俺とユノちゃん』で登場している)
使用者 エルヒスタ
概要 雷属性系魔法で、ある程度だが手軽に放てる高火力魔法として、マイナーに知られている。生み出される雷柱の数は術者が操作でき、4つ作れれば雷属性上級者を名乗ってもいいくらい。槍のように打ち出したり、蛇のように地面に這って電気を伝わらせても良く、拡張性も抜群。ただ、魔力消費量が笑えないのでそこの所は十分注意。それを抜かせば、数ある魔法の中でも高い位置にある魔法と言える。
☆八岐ノ大蛇
詠唱節 その光は天にあらず・その怒りは地にあらず・その思いは人にあらず・それは新たな放たれし魔力・八つ首の大蛇となりて敵を貪れ
初登場 25 命を預けて貰っていて。
使用者 デルシャ
概要 体内の魔力を暴走させて八つの大きな魔力塊を打ち出す魔法……なのだが、これを使用したデルシャは、魔力塊を分割したりと応用を行っている。魔力塊一つ一つが高威力なことと4節の詠唱魔法のため、魔力消費量はそれなりなのだが、実は酔っていると魔力消費量がもっと上がるらしい。因みに水属性系。
☆光芒轟雷
詠唱節 光る円環、鳴る冥音・黒い雷、轟く紫電・回れ、響け、貫け、叫べ・光り輝く稲妻の彗星となって敵を喰らえ
初登場 38 私をなめるなヨ
使用者 エルヒスタ
概要 彗星が尾を引くように無数の閃光が、雨のように轟いて対象を刺し刻む雷属性系魔法。その中で上位の威力を誇る強力無比な雷。4節の詠唱魔法の中でも、特に火力を持つ。4節までは身体が大人になるにつれ使うことができるようにはなるが、エルヒスタは修行をしなければこの魔法は使えなかった。
4節以上の詠唱魔法は、才能と努力がなければ扱いが難しく、軍の超先鋭でもない限りは1発2発が限界で、その後3日ほど魔力欠乏で寝込んでしまうほど。
○回復系魔法(強化魔法全般)
詠唱魔法の分類に入るが、少しプロセスが違うのがこの回復系魔法達だ。
特筆すべき内容は、『詠唱節がある程度の原型を留めていれば、変化させても魔法の効果には何の問題もなく、むしろ効果が上がる場合もある』という拡張性があること。
これを、作中のユノの魔法で説明する。
☆『12 出会ってから一番深刻なこと/男の助言』より
『迷える仔羊から勝利の人へ、私から祝福を、癒やしを与えよう、素晴らしきその勇姿、あなたは私の勇者様、【エル・ヒール】』
☆『23 誰の為に戦うのか』より
『愚かな信徒から、慈の人へ、神の加護を、祝福の加護を与えよう、素晴らしきその奮闘、まさに歴戦の戦士、【エル・ヒール】』
12と23のエル・ヒールの詠唱節には多くの違いがある。一番の違いは詠唱節の数。12のエル・ヒールは五節なのに対し、23は六節。それ以外は、細かな違いはあれども、骨組みは基本同じだ。これらの理由から、回復系魔法の詠唱の紹介は出来ない。だから、詠唱節の紹介は無い。許して。
☆ヒール
初登場 6 夜の学校、再訪
使用者 ユノ
概要 対象の自然再生力を活性化させて、あたかも傷を魔法で癒しているように錯覚させる魔法。回復系魔法の基本のキ。自然再生力を活性化させられた対象は、大なり小なり後遺症が残る。例えば、動きを止めたときに疲労感がどっと表れるなど。
☆マナリース
初登場 7 影の獣、闇と輝く
使用者 ユノ
概要 対象の疲労を回復する魔法。血液の流れを正常にすることによって、体内の状態―主に体内の酸素や栄養素など―を保つことが出来る。
☆ケシラン
初登場 9 再戦
使用者 ユノ
概要 対象の筋力を、一時的に強化する魔法。筋力だけでなく、地味に筋持久力も上昇するので、本来よりも筋肉を酷使することが出来る。
☆エル・ヒール
初登場 10 何かがあるから
使用者 ユノ
概要 ヒールの上位互換の魔法。自然再生力の活性化に加えて、筋力・持久力増強・魔法の強化など、低度だが多方面のバフをかけることが出来る。ヒールに比べて効果は絶大に上昇するが、魔力消費量は倍ほど多い。一長一短。
☆キュアー
初登場 26 無慈悲、非道、冷酷無慚なこの世界で、奇跡などという簡単な救いは起こるはずが無い/その頃の、
使用者 ギルカ
概要 最下級回復魔法。行えることはせいぜい血管に膜を張ったり、かさぶたを作る速さを早めたりする低度。ヒールの方が魔力消費量は多いのだが、そんなことも気にならないレベルでキュアーは使いにくい。俗に言う『(ほぼ)完全下位互換』、『別にヒールでどうとでもなるし、何のために生まれてきたのか問うレベルの弱い魔法』とまで言われるほど。
ただ魔法学校では回復魔法の教材として使うため、覚えておくべき魔法の一つだ。
☆ピュリサー
初登場 42 安全地帯を砕き割る勇気
使用者 ユノ
概要 この魔法の始まりは、毒に侵されていても動けるようにと200年ほど前の戦場で開発された。『継続戦闘能力』を高める魔法で、毒の回る速度を遅くして感覚を一時麻痺させる。簡単であり、魔力の消費も少ないので覚えておいて損はない。が、使用しすぎると慢性的な感覚麻痺を起こすこともある。
○詠唱棄却速効魔法
無詠唱魔法、正式名称で詠唱棄却速効魔法。意識内で詠唱と同等のプロセスを行い、魔法を発動させる。
かなりの練度と集中力、一番大切なのは“才能”。出来る人は鼻をほじっていても軽く発動させることができるが、出来ない人はパワースポットでドーピングしても絶対に無理。
詠唱棄却速効魔法の扱える才能は遺伝するが、それを咲かせるのは自分の努力や生まれた境遇。
発動のトリガーは、詠唱魔法と同じで魔法の名前を言うこと。
☆ダインハギル
初登場 15 出会いというものは偶然であり突然であり必然である/怪盗
使用者 シェルト
概要 シェルトのオリジナル無詠唱魔法。通常の魔法よりも魔力消費量は多いが、その出の速さと威力は見合った能力になっている。シェルトはこの魔法しか使うことが出来ないが、詠唱棄却速効魔法の扱える才能はいい線をいっているので、まだ間に合っていると言える。対象を焦がす帯電弾を放ち攻撃する。焦がすと言ってもそう見えるだけで、実際は燃やしているわけでは無い。やられる前にやることが出来るので、現段階で総合的に作中最強。ニンニクに放っても焦がしニンニクには出来ない。ベッドに放つと執事さんに怒られる。
○記号魔法
一見無作為に抽出したかにも見える記号の羅列を解読・理解し、なおかつその記号に新たな自分だけの意味を付与することによって、初めて使用することの出来る上級者向けの魔法。この魔法はある程度の才能を必要とするが、それ以上の努力と根気必要になる。記号魔法の全魔法は詠唱魔法で使うことが出来る(詠唱魔法の中には、記号魔法として発動できないものもある)ので基本的には詠唱魔法で十分なのではあるが。
詠唱記号は帝国古代文字のアルファベットで詠む。
☆ソードダンス
詠唱記号 knnodr
初登場 18 記号魔法の使い手
使用者 トゥルオーラ
概要 体の周りに何本かの剣の形をした魔力の塊を作り出し、それを飛ばしてぶつける魔法。『ソード』という名前だが、実際に斬られた感覚は無く、裂傷というよりは打撲のような傷が出来る。【ソードダンス・パライズバインド】は【ソードダンス】と【パライズバインド】の2種の魔法を複合させたもの。
☆パライズバインド(記号魔法)
詠唱記号 sbrttkmer
初登場 18 記号魔法の使い手
使用者 トゥルオーラ
概要 その名の通り、対象に痺れを起こして行動を阻害する魔法。雷属性系で、なおかつ麻痺としての毒属性を持ち合わせている。こっちの世界(読者の世界)でいうスタンガンより高威力だが、スタンガンより痛みは無い。
トゥルオーラはこの魔法と【ソードダンス】を合わせ、麻痺出来る範囲と数を増やすことにより使いやすくしている。
☆灰かぶり
詠唱記号 grsnkt
初登場 18 記号魔法の使い手
使用者 トゥルオーラ
概要 『なりたい自分になる魔法』。従来の変身魔法とは違い、自分の『想像』だけで変身することが出来る。変身を解除するときの詠唱記号は『grsnkt【灰かぶり】、解除』。これを使うトゥルオーラは『子供の身長、壮年の目、発育の良い女性の胸、そして素行の悪いような態度とオレという一人称』を使用して味方さえも欺いていた。だが、戦闘モード以外での、面倒くさがりで脱力系被虐趣味者ないつものトゥルオーラはあまり使うことは無い。理由は、変身するときのプロセスが面倒くさいからと、変身した後の疲労感が苦手だから。
☆雷闢(記号魔法)
詠唱記号 kmnrnot
初登場 22 怪盗“リヴス”と穢れの魔法使い
使用者 トゥルオーラ
概要 雷属性系魔法で、あんがい手軽に放てる高火力魔法。生み出される雷柱の数は術者が操作でき、4つ作れれば雷属性上級者を名乗ってもいい、実際にトゥルオーラは4本の雷柱を作り上げている。ただ、魔力消費量が笑えないのでそこの所は十分注意。それを抜かせば、数ある魔法の中でも高い位置にある魔法と言える。詠唱魔法の【雷闢】よりも攻撃力は弱いが、発生と移動速度が速い。
☆瞬閃
詠唱記号 hkrhtt
初登場 22 怪盗“リヴス”と穢れの魔法使い
使用者 トゥルオーラ
概要 雷属性系の魔法で、詠唱魔法でも記号魔法のなかでも最速の移動速度を誇る魔法。本物の光の速度で進むこの魔法は、ある程度の装甲なら撃ち抜いてしまうほどの攻撃力も兼ね備えている。魔法自体の速さなら【瞬閃】、魔法発動までの速さなら【閃光】と、使い分けることが出来る。
☆雨連・氷双
詠唱記号 amnot・rnzk
初登場 22 怪盗“リヴス”と穢れの魔法使い
使用者 トゥルオーラ
概要 何発もの氷の塊を撃ち出す水属性系魔法。雨連と氷双でセットになっており、【ソードダンス・パライズバインド】と違って単体で発動させるということが出来ない。その名の由来は西方海上スメイラギ皇国に伝わる秘宝。世界最強の夫婦剣、『雨連』と『氷双』にあるとされている。弾幕を張る魔法として優秀すぎるほどの性能を持つが、マイナーかつ詠唱魔法では節内の語数が多いために、不遇である。
☆黒死
詠唱記号 hkinkdu
初登場 23 誰の為に戦うのか
使用者 リヴス(リシンス)
概要 死を司る悪の魔法。巨大な負の念、空気の塊は、大地を抉って血肉を焼く。喰らった人間は死期が近づくのが早くなるという言い伝えもあり、『呪術』と似た所から生まれたとされている。が、まだまだ研究の進まない魔法。理由としては、『作成した人間が、自分の記憶にだけ残し、どこにもその方法を記述せずに死んでいったこと』──つまり真相は闇か、作った人の頭の中にしか残っていない。そんな魔法を使えるリヴスは一体何者なのか……。
○魔術
ライノーチ連邦に伝わる魔法で、回復魔法と同じような拡張性が特徴。土地柄からか、道具を使用した魔術が多く見られる。
☆ 術式:悪毒の香
詠唱節 毒を操り、毒とともにある・故に、我が毒と我が魔法は一心同体・それは、魔力に籠った明らかな殺意
初登場 44 怪盗“ガーメス”と魔力の糸
使用者 ガーメス
概要 属性で言うと風にあたる。調合した毒を、風に乗せて辺りへと散らす。この魔法の一番の強みは『魔法が止められても毒は止まらない』こと。一度風に乗った毒は止まらずに、相手に苦戦を強いらさせることができる。
○占術
レリキュアー・ブルース、リキッド・ダイヤルの使用する共和国北方のライノーチ連邦で開発された魔法の一種。占長札を使用して、さまざまな障害を戦場に設置する。
☆蓮海
初登場 55 エージェント・ダイヤル
使用者 レリキュアー・ブルース
概要 属性で言うと水にあたる。高密度の魔力を封じた札を解放し、水流のように相手を押し流す。術中の人はまるで水の中にいるように動きが鈍くなり、また水流に押されるような感覚を耐えようとしても手足が押されてしまう。
☆海鳴のうねり
初登場 55 エージェント・ダイヤル
使用者 レリキュアー・ブルース
概要 周りのものを取り巻き四散させる。高密度のものほどうねりに囚われやすく、エルヒスタの魔力の糸はぐるぐると巻かれてしまった。相手の魔法を防ぐために使う。
☆泣雨
初登場 66 俺とあいつを入れ替えて
使用者 レリキュアー・ブルース
概要 相手の行動を阻害することに特化した魔法。占長札を使い指向性を高めた術式を範囲に打ちつける。水圧に押されているかのような重圧感を相手に与える。
☆ 河蝶なる蒼槍
初登場 66 俺とあいつを入れ替えて
使用者 レリキュアー・ブルース
概要 札を解放し、水の槍のようにして相手に打ち込む。放った後も術者が操作できる普通の術と違い、打ったらその時に込めていた魔力までの操作しかできない。
☆ 速水激流刃
初登場 66 俺とあいつを入れ替えて
使用者 レリキュアー・ブルース
概要 札から魔力を放ち、無数の水刃が敵を切り刻む。占長札を使った術の中で一番弾幕を張ることができ使いやすい。
○魔闘真流
元々の流派は『魔道流』と呼ばれるアルスフェイル群島の小さな島国の発祥で、レプラコーン家の4代目から継承されている。
基本的な発動プロセスは従来の魔法とさほど変わらず、神の力を行使するというよりは、己から溢れ出る力を解き放つと言うような感覚。魔法を武術に応用する方法で、大陸に伝わる戦闘流派の中でも異質な、体内外双方の魔力を使用するものである。
ゼルルド共和国内ではミゼリコル地方、つまりレプラコーン家の領地で広く広まっている。ミゼリコル地方民の豪気な性格からか、『道場破りしたがる流派』として一時期話題になった。ただこの流派にも、技を継承できるものにしか使うことを許されない『奥義』と『転醒』がある。
○奥義
極致。対象に魔力を打ち付けて、もの凄い強化と攻撃を図る。打ち出される拳は星の速さを超え、振られる剣は雨のようにうねり、そして特製スープの入った鍋は最高の温度で保たれる。
・魔闘真流拳闘術 使用者 エルヒスタ
☆幕雷
初登場 28 【八岐ノ大蛇】を攻略せよ/奇跡は起こすものだ
概要 魔闘真流拳闘術奥義、稲妻が閃くように打ち出された拳は殆どの攻撃を無慈悲に潰す。
魔闘真流拳闘術の奥義は、その殆どが雷属性、一瞬の力を増強させる。足を引いて握った右手拳を目一杯引く。全体重を右手に乗せて撃ち放つ。全部の拳闘術奥義に言えることだが燃費は悪いし、使った後は自分の魔力が少し乱れる。
☆閃電
初登場 35 ある怪盗の少女との再会
概要 魔闘真流拳闘術奥義、轟雷は地から登る。
屈み込んで背中を向けた態勢から、片足だけに膨大な魔力を纏わせて、その纏わせた足だけで跳躍し、反対側の足を敵に打ち込む技。使用者の負担が、特に魔力を纏わせない方の足の負担が凄まじく、一般の人なら複雑骨折でもしてしまうくらい危険性がある。幕雷よりは燃費が良いのだが、魔力の乱れは閃電の方が大きい。
☆稲交接
初登場 43 欺く煙毒
概要 相手の攻撃を背中を伝わらせていなし、後ろ回し蹴りを喰らわせる奥義。受動的な奥義のため、使う機会は多い。稲畑に落ちた嵐雷から発想を得る。どれだけ撃たれても倒れない稲の如く、また何よりも速い稲妻の如く攻撃を透かして蹴りつける。
☆ 隼撃雷
初登場 44 怪盗“ガーメス”と魔力の糸
概要 隼のように鋭く、雷のように素早く一撃を喰らわせる。魔闘真流奥義の中でも、特に脚に負担のかかる技。足に濃い魔力を纏い、自分を飛ばす。
☆ 千仭一音
初登場 44 怪盗“ガーメス”と魔力の糸
概要 刃に見立てた数千にも分けられた魔力を、一回の拳で相手に打ち出す、魔闘真流拳闘術奥義。遠い距離からでも当てることができ、また多数の相手との戦闘でも効力を発揮する。
・魔闘真流剣術 使用者 ソウイチロウ
○転醒
魔闘真流が、魔闘流ではなく魔闘真流であるための、魔闘真流にしかない最強の技、状態。『魔力そのもの』の力を使い、様々な力で戦う。のだがまだまだ謎は深い。『転醒』は、その極致に至ったものだけが掴める最後の『型』。ここから先は何もない暗闇、自分自身の力で開拓する挑戦者だけが、手に入れる資格がある。
★魔力の糸
初登場 43 欺く煙毒
使用者 エルヒスタ
概要 極致の術。自分の体から出る余分な魔力さえ余すことなく使用して、余すことなく全てを救い出す。
これが使えるものは天才である。才能のないものはこの一つの到達点を望むことすら許されていない。強度、長さ、魔力伝導性まで自由自在。また、魔力を伝わらせてその場所を把握することなどということも可能。壁に巻き付けて立体的に移動したり、腕に巻きつけて攻撃のインパクトを弱めたりすることもできる。
新しい魔法が登場したら、随時更新します! もしもこの設定集だけ読んだ人が、面白そうだなと思って下さったなら、ぜひ本編も読んで下さい!