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龍之介は夏目を攻略できるかどうか?[第4話]


志貴と龍之介は教室を立ち去り、夏目のいる保健室へと向かっていった。


「志貴さんは、夏目と仲が良いんですね、昔から。少し羨ましい気もします。」


「なんだよ龍之介くん。俺と夏目はそんなんじゃないぜ。龍之介くんなかなか照れる言い方するな。」


「いえ、すみません。」

「俺と龍之介くんも蒼が嫉妬するくらい仲良しになればいいだろ?」

「志貴さんもなかなか照れること言うじゃないですか。」

「ははっ、そうか?」


などと志貴と龍之介がお喋りしている間に保健室に着いた。


コンコン、


「盛せんせー、居ますかー?」


ガラッと無造作に保健室のドアを開けた志貴と龍之介。


ズカズカと中に入ると志貴は、夏目が盛と保健室のベッドで何やらただならぬ雰囲気の状況に遭遇した。


「龍之介くーん。この状況どうしてくれよっか?」

「えっ、あっ…、蒼?これは一体どういう状況なんだ?」


「志貴と龍之介くん!あっ、おい志貴。お前この人に龍之介くんのこと言ったな!おかげでこの人俺のことからかい始めてさ。俺男なのに押し倒されるし、とりあえず大変だったんだぞ。」


「あー、わりいな夏目。それは災難だった。盛せんせは俺らガキンチョをからかうのが好きでよく俺や志貴で遊ぶとこあるんだよ。龍之介くんも気に入られないように気をつけろよ?」


「あっ、それは何というか。気をつけますね。」



「おいおい、酷い言われようじゃねーか。お兄さん傷ついちゃうよ?お前らに長文の手書きラブレター送ってそのままどっかにいなくなっちゃいますよ?」


「盛せんせーは、俺ら別に尊敬してないので長文のラブレターとか要らないです。」


「なるほど。夏目漱石のこころを交えた言い合いですか。面白いですね。」


などと龍之介は関心している。


「おっ、んじゃあお兄さんが先生として、お前らの誰がわたしでKになるんだ?」


「夏目がわたしでKが龍之介くんとかになるかな。」


「おっ、そうか志貴。それならお嬢さんはお前になるか志貴。夏目は俺を尊敬してて、俺と龍之介くんが志貴を奪い合うと。志貴は俺と結婚だな。」


「なんでそんな発想になるんですか盛せんせ。」

志貴が呆れ笑いをする。


「それに、龍之介くんは夏目と仲が良いので。俺の出番じゃないですよ。」

「じゃあお兄さんと仲良くしようぜ志貴。さっき夏目に振られて傷心中のお兄さんを慰めてくれよ」

「盛せんせ。からかい過ぎです。」


などとお喋りをし終えると、夏目と志貴と龍之介は教室に戻っていった。




・・・・・


「盛せんせは悪い人ではないんだけど、俺らのことめっちゃからかう時あるよな。」


「だな、志貴。もう少し加減してくんないかな。」


「蒼と志貴さんが可愛くてからかうんでしょうね。」


「おっ、龍之介くんまでそういう扱いしてくる?って蒼、お前は何顔赤くなってんだよ。」


「いや、龍之介くんが珍しいこと言うなと思ったんだよ。他意はないから。大丈夫だからね龍之介くん。」


「おいおい、まさかの(ひろ)に春到来かー?青春だな。」


「蒼はそういう所がたまに可愛く思えるので、盛先生だけでなく俺のことも気をつけてくださいね?」


「えっ」


「おやあ、相思相愛かあ?」

志貴が面白そうにからかう。


どうなるのかは次の話で。





龍之介は夏目を攻略できるかどうか?第4話です。

前回の段階でこころを読み終えてなかったのですが、今回ではこころ読み終えた上で書いています。

多少話にズレが生じてきたら加筆修正する可能性もありますので悪しからず。

また、盛先生あんな性格なの?とか色々あるかと思われますが、彼も皆いい人なので、今後の展開でフォロー入ってくる可能性もあります。

閲覧ありがとうございました。

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