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治子は今日も変わらず憂鬱[スピンオフ]



「は〜まじムリ。リ〇カしよ。」

夏目、龍之介そして志貴と同じクラスの天満治子(てんまはるこ)は今日も憂鬱そうにしていた。


「周りはガキばっかだし、親は私の言うこと聞いてくれないし、外に出れば出たでおっさんが声掛けてくるし、なんでこうも私の思い通りに物事は進まないのかしら。本当にっ、ムリなんだけど!マジ生きててもなんも面白くないし。周りのバカどもが羨ましいわ。心底楽しそ〜に生きていて。」


治子がイライラしてるのに気付いた夏目は、優しい温厚そうな調子で声をかけた。


「天満さん、どうしたの?何かあった?」

笑顔で夏目は声を掛けてくる。


「どうしたもこうしたもないわよ本当。あんたもそうやっていつもヘラヘラしてるけど、私そういうのイライラすんのよっ!いっつも周りにいい顔してマジで意味分かんない!それに最近大人しいのともつるんでるわよね。なんなん本当?」

「えっ、そう思ってたの天満さん。ごめんね、気に触ったのなら謝るよ。」

夏目は笑顔で謝る。それを見かけた志貴が割って入ってきた。


「おいそこまでにしろよ天満。蒼も叱られたらすぐ謝るのやめろ。」

「志貴くん!」

治子は怒るのを止め、こちらに向かってきた志貴の方を見た。


治子が夏目を気に食わないのは、彼が優しいことが気に触るからだけではない。いつも隣に正田志貴くんがいて、彼に常にいい表情をさせるのが夏目だからである。

それで、治子は余計夏目にキツく当たってしまう。夏目に攻撃すれば、志貴くんが自分を見てくれるから。



「いいよそんな志貴。俺も男だし、そんな過保護になる必要ないって。それに、天満さんはよく志貴の野球部の試合見に来てくれてるんだろ?俺の友達をよく思ってくれてる子に悪い子はいないって。」

「なっ!?誰がっ!確かに野球部の試合は見に行ってるけど!私がそんな志貴くんをっ!」

治子は急に顔を赤くすると、そんな顔の赤い治子を志貴は見つめる。


「天満お前、顔が赤くなってないか?」

「ちっ、違うわよ。これはそのっ、違うの。急に何だか暑くなってきて。夏目本当アンタありえないからっ!ちょっとお水飲んで来るっ!」

そう言って治子は慌ただしく廊下へ出ていった。



「天満さんって、志貴の前だと本当に可愛いよね。」

「蒼、それ天満が来たら言うなよ。そういや今日は龍之介くんは?」

「今日も色々本貸して語り合ったんだ〜。」

「楽しそうだな。」

「うん。」

夏目は笑顔で答えた。






スピンオフを途中に入れました。

本編で追加予定のキャラはもう1人いますが、今後追加される予定です。


いつも感想や評価の方誠にありがとうございます。

励みになります。

こちらも空いている時間に色々な方の作品を読みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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