中国人とコーカソイドの歴史
もうこいつの話は読んでられないと言われてしまうかもしれない。それでも致命的ではないが、問題じゃないか?って点を見つけてしまった。以前から書いてる河南の高いRのハプロだが、あれ回族やソグド人の末裔かもしれない。それはそれでロマンなんだが、特にソグド人は国がもうなくなってしまったから消えたソグド人って形になる。基本民族は言語や文化で決まるので、ただの中国人なんだけどね。
しっかりとしたデータを見たわけじゃない。謎って部分でC2の扱いが雑だった。これC2のデータじゃないの?って部分が、C2Cなのか?C2Bなのか良く分からなくなっていた。基本C2Cが中国では多いので意味不明なデータだった。おかげで少数ハプロに割り振った部分がOの次に多いハプロになってしまっている。O(O2>O1B1>O1A)>C2C>D1Aになる。確かにC2Bは少ない。
どう考えても間違えてるんだよな…。そういえば過去のデータだった。過去C2は滅茶苦茶で整理されてなかった。多分それ。今ならC2C以外も少数ハプロとしないと思う。過去にはC3Dとかこんな風にかなりの数あったからC2Bが少数ハプロに見えた。これなら間違いなくC2Cが一番高いハプロになる。
実際は、それらのDとかEが今はCとかBに整理されて入っている。多分このミスだと思う。後RとJまとめて1つにされていた。これが結構問題。回族ならEやJが回族自治区でしっかり出ていた。それが区別付かないってのが問題。だがこれ致命的な問題じゃない。その理由は、トルコ系の中央アジアのイスラム教徒はR1A、R1Bともに多いから。イランに近いほどR1Aが多くなるけど、結構中央アジアにはR1Bが残っていて、ベタな欧州系のハプロがわんさか出る。
R1Bだから古いタイプと呼べなくて、中国に多く来てたトハラ人の元になった古いタイプの子孫がそのまま残ってる。言語が印欧語からトルコ語になってしまってるけど。そもそも歴史的に中国に居た代表的なR1Bの月氏は匈奴に追い出されて中央アジアに逃げている。その子孫だと考えればすっきりする。そもそもあの辺りに月氏の先祖普通に暮らしてるし。
しかもテュルク言語圏なら、元々居たコーカサスまで食い込んでるので、そこからの混血者とかもやってくるケースもある。
必ずしもアラブ系のJやEじゃなくてR系でもイスラム教徒は中央アジアにわんさかいる。南北の配置が逆転してしまってるけど、イランと中央アジアに繋がる道にR1Aばかりになる。その上のコーカサスにR1Bがしこたまいる。そしてそこからトルコ共和国に繋がるみちはR1Bの流れになる。んで境界線ではR1AR1Bごちゃごちゃに混ざってる。中東の少し上はRだらけ。ここがテュルク言語圏だから、そりゃ中国にも影響が出る。
ついでにGまで出るから回教自治区は中央アジアより中東の色がより濃い。一番西方に当たるので、商人の子孫かもしれない。元々ソグド人がやっていた商売をアラブ人が奪ってしまったと言うのは見た。しかも海と陸両方で奪ったので南にも西にもいる。ただ南方のJは出ない。居住区が合ったと思うのだが、やはりその程度なのかもしれない。こういう部分で不可解さを感じる。
以前何かで読んだのだが、回教徒は交わらなくて、回教側に中国人をいれるって形で混血をしている。中々良い事してるなと言うのは貧民を助けたり孤児を養子にしたりと、弱者救済の面が強い。これで混血が進んだのがある。ただその代わりコミュニュティを創ってしまうので、外に向かって広がっていかない。多分これだと思う。北方のコーカソイド系はその辺り緩い人が多かったのかもしれない。後は規模が多分違う。
黒龍江省でJが出るのだが、これは回教徒じゃない多分ユダヤ人。ハルピンのユダヤ人自治区と言って昔ロシア側に入ってて、スターリンの移住政策で無理矢理押し込められた。後から満州に組み入れられたのでユダヤ人がそのまま残ってしまったが、共産党が支配すると出て行ってしまったはず。多分ユダヤ人だと思わず暮らしてる人達かな。日本はあまりこの点ドイツに協力的じゃなかった。それでも隠して、そのままになってしまったかな。
もう一つ考えられるのは、なんと言ってもモンゴル帝国の母体となる民族だったためモンゴルを通じて入ってきた可能性。でも特にモンゴルに強くJが出るわけじゃないのだが。昔はどうか?分からないけど、回教徒ではないのは確かだと思う。
黒龍江省で漢族以外でデータをとった方がJが出ない。データのばらつきか?または多分漢族にどうかしてるほうがJの数が多い。これは良くある。少数民族でハプロを取ると逆にありふれたデータになる事が多々ある。中国人のごちゃ混ぜの部分が出ない。
問題の河南省Jがほとんど出ない…。もちろん上で書いたようにトルコ系の回族は中東系のハプロが出るとは限らない。だがここまで徹底してして出ないと、まだ何かあるんじゃないか?と思ってしまう。ただ回族がいるのは確かなので、その人たちがJ系じゃなくR系なんだろうなと。歴史上分かってるのは唐のソグド人と、元の色目人。だけど、元は首都が北京で、安録山も下は遼に近い場所に居た。
河北は一部都市のまとめたデータだけど、コーカソイド系が確かに高い。
満州族に高く出るR系ってのが多分中央アジア系。唐の話で分かるけど、遼はそのあたり中国国境の辺りまで中央アジア系の人種がしこたまきていた。私はこれ予想してて、多分そうだと思っていた。遼寧省のある辺りだけど、ただここR思ったほど高くない。後から漢族が流入したからだと思う。満州国も漢族が多かった。
そもそもここ人口が少なくて、清統一後すぐに漢族の方が多くなってしまったと思うし、そもそも満州族に早くから参加した漢族とかいて、普通に満州族になってしまった。ツングースは元からO2系が多いのでハプロ的に面白みの無い省になってしまってる。
ただここGが出るんだよな…。河南もGが出るのが特異。イスラム教徒、トルコ化前のコーカソイド、どっちでもGが出る。中東、コーカサスどっちも出るハプロ。ハプロらしく、データのブレと後は直系だけ偏って増えてしまったか?かな。RやJがいる地域に居て、だけど、少数派だから増えない。確率的に増えた可能性が高いが、特殊要因があるなら是非知りたい部分。
山西省も過去中原だったところで、ちょっとJが出る。普通に中東系の回族がいるのかなと思う。ただ陝西省ではJが全く出てない。甘粛省に回族が居てJがそこからたっぷり出る。Eまで出る。陝西省が特異なのはC2じゃなくてD1Aが出る点。ここ周が居た地域なので、Q系ではあるが、周がキョウ族だって点はここから判るかと思う。正確に言うと母系で確か混血していたはず。
江蘇省と安徽省は元江南として1つの地域区分だったらしい。たしかにこの2つハプロが似ている。Qが高くてRはボチボチ。だがJが出ない。まだ何か回教徒やソグド人ではとけない謎があるのかもしれない。
Jが出ないことはテュルク系回教徒ならおかしくないが、すべて回教徒に持っていくのは無理があるんだ。南方ではほとんど出ないから。ソグド人も唐の時代以前の話しで、他は元のトルコ系か?と思うけど、北方の民族数が多いのは、省の人口も多いからになる。割合で言えばそれほどでもないし、大半漢民族と混血している。
南ではほとんど出ないのに北部ではしっかり出るというのは、歴史に分かりやすく残っているだけじゃない何か?があるとは思う。そういってまだ分からないとして、問題提起だけして終わりにする。




