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QUEST  作者: 市尾弘那
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第2部第1章第14話 2つの焔(1)

 どのくらい、時間がたったのだろう。

 窓がなく、日の光がまともに届かない地下に幽閉され、もはや時間感覚がめちゃくちゃだ。

 ユリアはため息をついて、座り込んでいた床から身を起こした。

(カズキ……)

 同い年の、異世界から連れて来られた、婚約者とそっくりの少年のことを思い出す。

 バルザックと『銀狼の牙』との戦闘、そこまでは覚えている。だがその後、気が付いたらここにいた。そして黒衣の魔術師が訪れた。

「しばしの不自由を我慢してもらおう。……何。すぐに解放される。どちらの解放になるかはそなたの運次第だろうが」

 どちらの、とは恐らく生か死かと言う意味だろう。以来、バルザックはユリアのことなど忘れたように放っておかれたままだった。

 ユリアが動ける範囲は、幽閉されている身を思えば意外に広い。どの程度の規模の建物かわからないが、恐らくはその地下のワンフロアまるまるに行動の自由が許されている。外へ出られないとの絶対の自信だろう。

 事実、他のフロアへ通じる階段はたったひとつ、しかも頑丈に塞がれている。反対側の端にも階段はあったが、そちらは行き止まりになっていた。

 食物や水は、ふんだんに用意されている。飢え死にをさせるつもりはないようだ。

 だが、気味が悪いので、水だけを僅かに借用し、食物は元々自分で持っていた携帯食を節約しながら細々と口にして繋いでいる。

 ……カズキたちは、あれからどうしたのだろう。

 何度も思ったことをまた繰り返し思って、胸に切なさに似た痛みが走った。

 カズキの、澄んだ優しい瞳を思い出す。いつからだろう。気付いたら、ユリアの胸の特別な場所にそっとその優しい笑顔が滑り込んで来ていた。

 ユリアは、『恋』と呼ばれる感情を知らない。知り得る環境にいなかった。シェインやレガードにそういった感情を抱くのは無理だ。あまりに近過ぎる。……唐突に訪れたその感情に、どう対処して良いのかわからなかった。

 最初は、レガードに似ているからなのだと思った。けれど、その仕草や表情、声や話し方……全てが余りに違う。重ねて見ているのだとはどうしても、思えなかった。

 レガードには、今も会いたいと思う。今でも変わらず大切だし、今どうしているのかと思えば不安で心が千切れそうだ。……けれど。

(会いたい……)

 理由なんて知らない。理屈なんてわからない。ただ会いたい。それだけだ。そう思うだけで涙が零れそうになる。

 何もわからない世界、すぐにでも自分の世界に帰りたいだろうに、『自分が出来ることなら』と真面目に頑張る姿勢が好きだった。

 魔物なんか、戦闘なんか、嫌だろうに、立ち向かおうと自分を叱咤する芯の強さに惹かれた。冷静に状況を判断出来る頭の回転の速さが、頼りがいのある魅力と映った。

 シェインやレガードのように、あるいはシサーのように、突出した特殊な何かの能力や優れた力があるわけではない。けれどそんな自分を知り、目を背けず、努力する前向きさが……そしてだからこそ、身近に感じられる直向きさが。

(……会いたい)

 そばにいたいのに、そばにいると胸が痛い。話したいのに、話していると泣きそうになる。そんな自分を知られたくなくて、何もないフリをするのが精一杯だった。

 けれど、想いが零れそうになったギルザードでの一夜。

 慣れない剣を握り、膝の震えを隠して毅然とユリアを守ろうとするその背中を、ずっと見て来た。

 自分の前に立つその後ろ姿を見る度に、自分が彼をこんな危険なことに引きずり込んだのだとの想いが消えない。シサーの言った一言は痛烈だった。――『レガードの影武者』。

 まさしく、その通りなのだから。

 そう考えたら、眠れなかった。レガードへの不安も消えない。何よりカズキの胸中を思うと……。

 宿泊していた宿の扉の外、冷たい、月も凍える空気に曝されてカズキがぼんやりと外に座り込んでいた。あの時、自分は間違いなく、カズキに抱き始めた特別な感情を口にしようとしていた。

 思い止まったのは、レガードのことを考えたからに他ならない。2人の間にある感情が何であれ、いずれは結婚し、国を背負わなければならない……他の人間に心を揺らしてはいけない立場にいる。

 そう思えば、飲み込むしかない。いずれにせよ、カズキは全てが終わったら、自分のいるべき場所へと戻るのだから。

(帰らないで、なんて)

 言えるわけもない。

 けれど……。

 伝えたい。

 切実に心が叫んでいる。会えなくなって、自分の気持ちが想像以上に切羽詰まっていたことに気付いた。想いが遂げられなくても構わない。せめて知って欲しい。自分の想いを。

(ここを、出られたら……)

 その時は……。

 部屋をそっと滑り出る。シャインカルクの地下を思わせる、石造りのしんと冷えた通路。

 何度も脱出を試みたその通路を歩き出す。……絶対に生きてここを出る。まだ、彼に何ひとつ伝えていないのだから。

 ただ泣いて迎えを待つわけにはいかない。自分で考え、行動出来る人間でなければ、国を背負って立つことなど出来ようはずもない。

 生か死か、いずれかの解放が訪れると言うことは、『救出』と『殺意』が共にこちらへ向かっていることに他ならない。『救出』はカズキたちだろう。『殺意』はわからないが、その両者が遭遇したら……カズキをまた危険に曝すことになる。その前に何とか自力で脱出したい。

 いずれにしても、のんびりと穴を掘ったり鉄格子を錆付かせたりしている余裕がないのは確かだった。……錆付かせるような鉄格子などどこにもないのだが。

 とにかく外へ通じる道を見つけなければならない。地下はそれなりに広く、多分貯蔵庫のような大きな部屋がいくつかある。ユリアはそのひとつひとつを細かく探索し、通気孔か何かがないかを幽閉されてから繰り返し丹念に調べていた。だが今のところ収穫はない。

 荷袋の中から、髪飾りを取り出す。それを手に取ると、涙が零れ落ちた。

 ギャヴァンで、カズキにもらったものだ。照れ臭そうに、ぶっきらぼうに。

――必ずもう1度、会ってみせる……。

 大切に荷袋に仕舞い込むと、意を決して再び探索に乗り出した。以前探った時は、何も見つけられなかった。けれど見落とした何かがあるかもしれない。

 乱雑に置かれた数少ない木箱や、何に使うのかわからない資材などをどけ、床を探る。しかしやはり、これと言って何もない。隅々まで探り、次に木箱を積んでは壁を探るが、成果はない。

 やはり、ダンジョンなんかとは違うようだ。何者かのごく普通の居住空間なら、何か仕掛けがあろうはずもないが……。

 せめて、『遠見の鏡』が使えれば。シェインに連絡が取れれば、状況は確実に何らかの変化を遂げるはずなのに。

 ユリアの魔法は、バルザックにより封じられている。どうすれば『解除』されるのかがわからない。シェインのかけた防御魔法も、ユリア自身の魔法も、その全てが無効になった状態だった。

(駄目よ、投げちゃ)

 言い聞かせ、ぶるんと顔をひとつ振ると次の部屋へ行く。同じ作業を繰り返し、やはり外へ通じそうなものはどこにもなかった。

 ……これはもう、何とか破壊するしかないのだろうか。

 王女にしてはいささか過激なことを考え、これまで探った部屋を再び探る。確かどこかの部屋に、スコップか何かあったはずだ。ただ、幾多もあるどの部屋だったかは覚えていない。

 仕方なく順番に部屋を覗いていき、数回目でようやく目的の物を見つけ出した。大振りなスコップ。ユリアが持つには少しばかり大きいが、選択の余地があるわけでもない。木箱の下に埋もれているそれを引っ張り出し、扉の方へ向かおうと立ち上がった時、耳に響く音に気がついた。ぞっとして振り返る。

(……足音?)

 確かに、誰かの足音がする。

 石畳の通路を、何者かが進んでくる音だった。

 物音を立てないよう、そっとスコップを持ち上げて、今いる部屋の出入り口へ近付く。息を潜めて通路へ顔を出してみた。……バルザックだろうか。

 カズキたちではないことは、明白である。足音は単数……ひとりだ。

(誰……)

 心臓がどきどきする。小さくファーラの祈りの言葉を唱えた。魔法が使えないことはわかっているが、信者として、神への祈りは心を落ち着かせる効果がある。

 瞳を閉じ、ひとつ大きく深呼吸をすると、再び通路を覗き込む。人影が見えた。心臓が跳ね上がる。相手もふっと顔を上げた。ユリアの姿を認め、足を止める。

 青い髪に同じ色の瞳、作り物を思わせるほどの整った美しい容貌、ローブ。会ったことはない。ないが、しかし……。

「『青の魔術師』……?」

 半ば無意識に口から零れたその言葉は、しっかりロドリスの宮廷魔術師の耳に届いたようだ。ふっとその顔に笑みが浮かぶ。

「僕のことを知ってるんだ?」

 それからゆっくりと、石畳の上をこちらへ向かって再び歩き出した。部屋へ逃げ込もうと思ったが、そうしたところで逃げ場はない。まだ通路の方がましだと判断し、ユリアはスコップを引き摺ったまま通路へと足を踏み出した。

「バルザックも意外と隅に置けないなあ。こんなお嬢さんを囲ってたとはね……」

 思わず油断を解いてしまいそうな笑顔に、却って寒いものを感じる。この男がその笑顔の裏でレガードを消そうとしたのだ……。

「……?」

 微かに青ざめた顔でセラフィを凝視し、後退する黄金色の髪の少女に近付きながら、セラフィはふと見覚えがあることに気が付いた。あれは、そう……この館――通路の先に続くバルザックの部屋で。

「……ヴァルス王女」

 低く呟いたその声に、翡翠色の瞳が怯えを含んで揺れる。……そういうことか。ようやく合点がいった。

 バルザックの屋敷に向かうレガード、囚われたユリア、セラフィへの時間稼ぎ。――バルザックの目的は、レガードとセラフィの鉢合わせだ。

 予定外にグレンとレガードが遭遇してしまった為に、不信感を募らせたセラフィが招かれるまでもなく自ら訪問してしまったが、恐らくは何らかの口実を設けてどちらにしても呼び寄せるつもりだったろう。まずは、セラフィとユリアを遭遇させる為に。バルザックがセラフィをここへ呼び寄せる口実など幾らでもある。

 バルザック邸でセラフィと遭遇してしまえば、レガード襲撃の背景にロドリスが噛んでいることは疑いない。それを飽くまで伏せようとすれば、セラフィはユリアを消さざるを得なくなる。

 だが、ユリアを消してレガードらと遭遇すれば同じことだ。彼らが本物だろうが偽物だろうが、シャインカルクの手の内であることに違いはない。むしろ、ヴァルス王女に手を掛けたと知られれば、レガードの時などより一層ヴァルスは血眼になる。理由もへったくれもない。開戦だ。

 バルザックにとって、この場所における双方の鉢合わせを実現させるのは、さほど困難なことではない。

 ユリアがバルザックに連れ去られた以上レガードがここを突き止めるのは必至だし、水晶球でそのタイミングを窺ってセラフィを誘き寄せれば良いのだ。

 そして、バルザックが使用していた部屋までは通路が2ヶ所、一方は門番代わりの下級召喚獣がその通路を塞いでおり、それを倒さなければ扉は開かないようになっている。それを知っているセラフィは決して使用しない。使用するのは、バルザックが改造を施した、呪文で開閉する小さな扉から続くこの地下通路。そしてこの通路を使用するセラフィは、幽閉されているユリアと確実に遭遇する。

 一方で何も知らぬ侵入者――レガードたちは、安全な道筋を知らない。扉を見つけても開ける呪文を知らない。ロビーでガーゴイルと戦闘し、勝利の末に開く1階と2階のいずれかの扉を通り、まともに行って辿り着くのは召喚獣の守る扉……そこで戦闘をしている間に、ユリアはセラフィによって地下で消され、それぞれから続く扉によってバルザックの部屋で鉢合わせだ。

 ユリアをロドリスの宮廷魔術師に消されれば、ヴァルスは戦争を仕掛けざるを得なくなる。ユリアを消さなくても、レガードの襲撃をしたバルザックとの繋がりが明確に露見する。

 加えて言えば、ここしばらくで少し呪文が変えられていた。そのことをセラフィは、知らない。この通路に入る為に使用した呪文は、現在、内からでは作動しないようになっている。中に入ってしまったセラフィには、再び開けることが出来ない。

 そして召喚獣を倒さなければ、バルザックの部屋に通じる双方の扉は開かないように変更されている。

 つまり、レガードたちがバルザックの部屋に辿り着かなければ、セラフィはこの屋敷から脱出が出来ない。――セラフィとレガード一行は確実に遭遇せざるを得なくなる。

 嵌められたことを知り、セラフィは奥歯を噛みしめた。どうやら見縊られているようだ。ユリアは元より、レガードら一行も消してしまえばセラフィは何の制限もなく、自分のペースで開戦のタイミングを計ることが出来るようになる。

 何かを考え込むように動きを止めたセラフィに、ユリアはじりじりと後退しながら視線を定めていた。心臓が早鐘のようだ。背筋を幾つもの冷たい汗が流れ落ちた。

 『青の魔術師』は、自分を知っている。レガードを襲撃した張本人の屋敷でヴァルス王女と遭遇すれば、生かしては帰すまい。このままユリアを放置しておくことは、そのままヴァルスにロドリスを攻撃する口実を与える。

(どうしよう……)

 この通路の続く先は、開かずの扉。けれど他に逃げ道はない。こちらはレイピアも持っている。……大して使えはしないが。

 ガラガラとスコップを引き摺る耳障りな音を立てながら、ユリアは通路を走った。怖い。けれど怖がっている場合ではない。誰も助けてくれる人などいないのだから。

 追ってきているかはわからない。振り返る余裕がないからだ。それに足音があったとしても、自分の引き摺るスコップの音で聞こえない。形振り構わず走るしかない。

 ようやく階段が見えた。駆け上る。それほど長くないその階段を上りきり、その忌まわしい開かない扉の前に駆け込んだ。

「やだなあ、何で逃げるの?」

 背中から投げつけられたその澄んだ声に、振り返る。急ぐでもなく、悠然とした足取りでセラフィが近付いた。階段のすぐ真下で、震えるユリアを面白そうに眺める。まるで鼠をいたぶる猫のようだ。秀麗な顔に優しい笑顔を浮かべるセラフィは、告死の天使を思わせた。死を告げる天使はきっと……こんな顔をしているに違いない。

「開いてぇ!!!!」

 セラフィに背を向け、スコップを両手で持ち上げる。扉と石壁の間を狙って力一杯打ち付けた。

「痛ッ……」

 衝撃でスコップを取り落とす。今の一撃で、扉ではなくユリアの手が傷を負った。指の隙間から血が流れ落ちる。スコップが床に落ちる、甲高い音が耳についた。そのまま勢い余って階段を滑り落ちていく。

「あッ……」

 その余りに耳に痛い音に、セラフィが階段の下で片耳を塞ぎながら片目を閉じた。顔を顰める。その仕草や表情さえ優美に見えるのが忌まわしい。

「うるさい王女サマだなあ……」

 ぼやく声が聞こえる。ユリアはもはやどうして良いのかわからず、再び扉に向き直った。ドアノブを両手で掴み、押したり引いたりしてみる。ガタガタと揺らすが、開く気配はちっともない。ついに両手をドアに激しく打ち付けた。

「お願い、開いてぇぇぇッ……!!」

「そんなに怖がらなくっても……」

 苦笑する気配が伝わってくる。両目から涙が零れ、ユリアはセラフィを振り返った。のんびりと階段を上ってくる。優しい笑顔は相変わらずだ。ふっと「本当は良い人かも?」と思ってしまいそうになる自分が怖い。――そんなはずがない。バルザックと手を組んでいるのだから。

「開かないんだ?」

 ちょっと小首を傾げるように尋ねる。無言のユリアに構わず、セラフィは微かに顔を顰めてため息をついた。

「そう。……あいつ、僕をここに閉じ込めるつもりか?」

 そうぼやきながら、尚も階段を上る。一歩一歩確実に、ロドリスの宮廷魔術師はユリアに近付いていた。

「まあ、君を消してからゆっくり考えようか」

 無邪気な顔のまま、「ね?」と呼びかけるようにユリアに言う。やはり背筋が寒い。人を殺すことに何の躊躇いも覚えないのだ、この男は。

「……ッ」

 これ以上後退は出来ない。意を決し、一か八かでセラフィの横をすり抜けて階段を駆け下りようと試みる。だがその試みはあっさりと失敗に終わった。

「おっと。どこ行くの?」

 擦り抜けようとした瞬間、その腕が伸びる。繊細な容姿ではあっても、やはり男だ。ユリアなどに比べれば力が全然違う。掴まれた腕が痛い。

「は、離してッ……」

「良いよ?」

 あっけらかんと言って、セラフィはぱっとユリアの腕を掴んだ手を離した。勢い余って、ユリアが階段から転がり落ちる。

「きゃああッ……」

 鬼だ。大した段差ではないものの、転がり落ちればさすがに打ち付けたあちこちが痛かった。その様子を見てセラフィがくすくすと笑う。今度はゆっくり階段を下って来た。

 必死で何とか身を起こし、手近な部屋へと転がり込む。階段と最も近いこの部屋は、恐らくこの地下の中で1番広い部屋だろう。前と後ろに出入り口も2箇所ついている。セラフィがこの部屋に足を踏み入れれば、うまくすれば通路からすり抜けていけるかもしれない。

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