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砕牙~白銀の破壊者~  作者: 伊東 無田
再会の物語
7/76

4話 王都到着

ゼノとミリアは、運転手のマルコに別れを告げ、学園を目指して歩いていたが--


「それにしても……スゴいね。」


「ああ、ものすごい広いな。……で、ここは何処だろう?」

--さっそく道に迷っていた。




ここ「王都アトランド」は、大国アトモスの南部にあるこの国最大の都市である。

都市内は北、南、東、西、そして中央の五つの地区で成り立っている。

ちなみに第一魔法学園が在るのは西である。


ゼノ達は、北の城門から王都入りしたため、現在北地区にいるのだが



「えっと、向こう側が西地区のはずなんだけど……建物が邪魔で進めないし」


彼等がいる北地区は、商人や冒険者がよく訪れるため、あらゆる店や宿が密集しており、迷宮と化していた。

ちなみに冒険者ギルドもここ北地区に居を構えている。



「ゼノにぃ…お腹すいた……」


「そういえば、昼飯はまだだったか?

しょうがない、そこの食堂でメシにしよう。」


ゼノは近くに在った、少し大きめのキレイな食堂を指差したて言った。




-----------



カランコロン♪


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」


店に入ると同時に、ポニーテールの女の店員が笑顔で訪ねてきた。



「え、え~と に、二名です…「ただいまカウンター席しか空いてませんがよろしいですか!」

「ハ、ハイ「それではこちらの席へどうぞ!!」……」


二人は店員の勢いにおされながらもあとに続いた。




「いらっしゃいませ。ご注文が決まったらこちらへお声をおかけください。」


カウンター席に座ると、正面からダンディな男の店員が声をかけてきた。



「すいません、その前に少し聞きたいことがあるんですが良いですか?」


「ええ、かまいませんよ。」


ダンディな男は渋い声で答えた。


「えっと、第一魔法学園に行きたいんですけど道に迷ってしまって……。よろしければ道をききたいのですが……。」


「なるほど。王都に来たのは始めてですか?それなら「あれ!君達魔法学園の生徒なの!?」


ゼノとダンディが会話をしてると、先ほどの店員が勢いよく割り込んできた。


「ええ。 先ほど王都に到着したので学園に報告に行こうと思っていて……あなたも第一魔法学園の生徒なんですか?」


「もちろん! 明後日から高等部の2年になるのよ!」


ゼノの問いに店員は元気に答えた。


「それならスズカさん、 もう少しで今日のバイトは終わりですし、彼等を学園まで案内してあげてはどうですか?」


ダンディはエエ声芸人並の渋い声色でそう提案した。


「そんな! さすがにもうしわ「それはいい考えね!そうしましょう!」け…な…い?」


スズカと呼ばれた店員は即断した。


「いえ、でも「いけない!注文が入ったんだった! それじゃまた後で!!」…いっちゃったよ。」


「お腹すいた……。」


さっきからまったく会話に参加してなかったミリアが呟いた。



-----------




「「ごちそうさまでした!!」」



「それではお会計は合計1000Gゴールドです。」


ゼノは財布から500と書かれた金貨を二枚取り出した。


「それでは、ちょうど1000Gいただきます。 ありがとうございました。またのご来店をお待ちしておりま「さあ!それじゃ行きましょう!! お疲れさまでしたバイトリーダー!!」…お疲れさまでしたスズカさん。」


「言わせてあげよう!!あと一文字ぐらい言わせてあげよう!!」


ゼノは腹の底から声を張上げてツッコミをいれた。



「…あのおじさん、バイトだったんだ…。」


ミリアはボソッと呟いた。

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