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砕牙~白銀の破壊者~  作者: 伊東 無田
再会の物語
18/76

15話 クエスト準備

新学期開始から4日が経過した。

ほとんどの高等部一年生にとって始めての冒険者ギルドへのクエストを翌日に控えたこの日、1-Dではペア決めが行われていた。



「それじゃあ、適当に好きな人とペアを作ってちょうだい。」

と担任のマオ・フェイ先生、現在32歳ペア無し(独身)が指示を出した。


「なんかバカにされたような……」





~side:サラ~


ペア決めか、やっぱりここは無難にナズナちゃんと組もうかしら--


「ねぇサラちゃん、ゼノくんとは組まないの?」


と思ってたらとんでもないこと言ってきたこの子!!

「ちょっ……そんないきなり……」

「でもチャンスじゃない! この前やっと顔を見て話せるようになったんだから!」


そ、そんなこと言ったって……でも確かにこれはチャンスかも………?


「わ、わかったわ……」


わたしは深呼吸をして--

「ゼ「なあマルク!ペア組まないか?」………あれ?」


……………どうやらゼノは近くの席にいたこの間の男の子とペアを組んだみたい………




「………ナズナちゃん……ペアお願い…」

「……ごめん……私のせいで…」




~side out~

40分後


「それじゃあ、みなさんペアは決まったわね!」



ちなみにこの第一魔法学園高等部は1学年500人で5クラス、つまり1クラスあたり100人もいるため、こういう時は非常に時間がかかるのである。



「じゃあ、ペア同士で明日と明後日に受注するクエストを話し合っといてちょうだい。」


と言って教室を出ていこうとしたマオ、しかし途中で立ち止まり--

「言い忘れたけど2日間で最低5つクエストをクリアしないと補習だから頑張ってね♪」

--爆弾を投下して去って行った。



「「「「ざっけんなーーーー!!!?」」」」


クラスの大半の生徒がシャウトした。




~side:ゼノ~


オイオイ…… 随分とまぁ無茶苦茶言うな。


「2日でクエスト5個て……」

「やっぱりゼノでも難しいの?」

とマルクが聞いてきた。


「誰でも難しいと思うぞ……まず時間が足りないし……」


しかもほとんどの生徒が今回始めてクエストを受けるはず…


「まあいいや、それよりこれからギルドに行こうか。」

「え?一年生は明日からじやないと受注出来ないんじゃなかった?」


「確認するだけさ、何を受けるか実際に見ておくほうがいいと思う。」

「なるほど……一理あるか。」


けど、その前に--


「おーい、サラ!」

「……えっ?」


何か惚けてなかったか?


「これからギルドに寄ろうかと思うんだけど…一緒にどうだ?」

「!?……行く!もちろん行く!」

「お、おお……そんじゃあ、イスルギさんも誘って4人で行くか。」

それに気になることも有るしな……



~side out~



「じゃあ、さっそく行こう。」

「ちょっと待って。」

とナズナが止めた。


「どうかした? イスルギさん。」

「ナズナでいいよ。」

「じゃあナズナ」


「(いきなり呼び捨て…)その、わざわざギルドまで行かなくても学園の敷地内に学生用の出張所があるからクエストの確認はそこで出来るよ。」

「え、マジで?」


ということで一行は学内にあるギルド出張所へ向かった。










「で?見た感じどうなの?」

クエストのリストに一通り目を通したのでサラがゼノに訪ねてきた


「そうだな…… まず確認しとくけど、今回の課題はペアでクエスト‘5個’だよな?」「ええ、たしかそうよ。それがどうかした?」


と、そこでゼノ少し考えた後に一同に告げた。




「よし!そんじゃ明日は4人でクエストを受けよう!」

「「「はい!?」」」



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