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陳宮異文伝─汚辱にまみれて生き残る─  作者: Katty


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袁紹の反応

陳宮の出陣は袁紹の元にも届くのだが・・・

「徐州の太守は今の時勢を知らんのか?」

袁紹は呆れていた。

曹操軍は官渡に集まり来る決戦の時に備えて来ているというのに後方の徐州では領主が戦乱では有りえぬほどの結婚式をあげているという。

「袁紹様、徐州の太守は曹操を見限ったのでは?」

袁紹の軍師、郭図は考えを伝える。

「なに?郭図どういう意味だ。」

「曹操に属する家臣なら曹操の元に集まる筈です、ですが自身の結婚式を派手にすることで曹操に組しない、むしろ袁紹様が築かれる平和な世を望んでいるとの意思表示ではありませぬか?」

「ふむ、言われてみるとそう感じるな、よし、この天下人袁紹が祝福しよう、使者を出せ。」

袁紹は臨淄に軍が近付いているとは考えてもいなかった。


「それならば、徐州太守に我が軍に降るように薦めてみてはどうでしょうか?

さすれば彼の者も安心して新婚生活が出来るのでは?」

「うむ、それは良いな。軍をこちらに送る必要は無い。曹操が滅びた後で私の元に顔を出すように伝えよ。」

「天下人の寛容さが伝わる、良きお考えかと。すぐに手配致します。」


郭図は袁紹の指示を受け、使者を送る。

「張郃、お前に使者を命じる。」

「使者ですか?」

「そうだ、徐州まで袁紹様の使者として行ってくれ。」

「徐州ですか!それは誰か別の者にお願いしたい!」

「なに、お前は命令を聞けんのか!」

「この大戦の前に戦場を離れるなど武人として受ける事は出来ません!」

「黙れ!そもそもお前はこの戦に反対しておったではないか!ならば、使者ぐらいこなせ!」 

張郃は戦の前に曹操と直接対決をする事に反対していた、そして、そのことを袁紹に上申した為に不興をかい、現在職務から外されていた。


「くっ!・・・どのような使者ですか。」

張郃としても反対していた事もあり、反論しにくい、渋々ながら受けるしかない。

「なに、徐州太守が結婚したようなのだが、その祝福の使者として行ってもらいたい。

そして、袁紹様に降るように伝えるだけでよい、向こうも降るつもりであろうからな、簡単な話しだ。

おお、そうだ徐州太守から軍を借りて曹操に攻め込むなら戦に参戦出来るではないか。」

郭図は名案かのように言う。

「今の時勢で結婚ですか?」

「うむ、中々華美な結婚式を挙げたようだ。」

「・・・」

張郃は少し考える、何かがおかしい、太守を任されるぐらいだ、曹操の信任厚い者だろう、その者が安易に裏切るのか?

ましてや、なぜこの時期に結婚式を派手にして天下に恥を晒す必要がある。

「郭図殿、何かおかしい!今一度精査すべきかと!」

「張郃!お前はまた逆らうつもりか!これ以上君命に異議を唱えるなら処罰に値すると思え!」

郭図は張郃が行きたくないだけだと決めつけていた、そもそも武人の癖に賢いフリをする張郃が嫌いなのだ。

張郃はそれ以上言うことができず、使者として陳宮の元に行くことになるのだった。

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