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陳宮異文伝─汚辱にまみれて生き残る─  作者: Katty


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24/39

協力

指示を出した後、俺は資料を見ていた。

現在の徐州の状況、曹操と袁紹の軍の配置、考える事は山のようにあるが今は一つずつ対処していくしかない。


「やはり、袁紹が強いか・・・」

曹操軍は連戦に次ぐ連戦により領土を広げているがその分かなり疲弊している。

しかし、袁紹軍はこの数年動くことなくチカラを蓄えている、その差は大きい。


今、袁紹が動員出来る兵数と曹操の兵数ではかなり差があるだろう、


俺は差を埋めるためにも、徐州の名士と親交を深める事に精を出していた。


「陳宮殿。あなたが曹操に降るとは・・・」

徐州の名士の多くが今もなお曹操を恨んでいる。


俺は呂布に仕えていた頃、彼らの恨みを纏め曹操と戦う事が出来ていたのたが、曹操に降った今、彼らの俺を見る目は冷たい。

「すまないとは思う、だがお前達も人の事を言えた義理か?」

「それは・・・」

名士の一人、陳珪、陳珪は呂布を裏切り、先に曹操に降っていた。

名士達としても一枚岩で曹操に反抗出来ていた訳ではなかった。


「今更責めるつもりはない、私達にチカラが無かった事も原因であるだろう。」

名士達は胸を撫で下ろす。

「その上で協力を頼みたい、曹操に手を貸すのではない、この私、陳宮に手を貸してくれないか。」

「陳宮殿、あなたに手を貸せというのは曹操と同じではないのか?」

「私は二度と曹操に徐州の悲劇を起こさせたりしないと約束する。」

「あなたにその権限があるのか?」

「私には無い、だが約束しよう、もう一度引き起こす時には私は再度曹操と敵対する。」

俺の言葉に名士も息を呑む。


「信じれぬと言うなら、今ここで書面に残してもかまわない。」

「そ、それほどの覚悟があるなら・・・」

俺は名士達と書面を残す、これで一応の協力体制を得ることが出来る。


名士の協力を得たことで住民の協力も得やすくなる。

開墾、道の整備に人手が集まりやすくなったのだ。

俺は小沛、下邳を中心に開発計画を立てていたのだが・・・


「陳宮様、もうお休みになられるお時間です。」

「曹清様、もう少し、纏めねばならぬ物が多々ございまして。」

「ダメです、陳宮様、無理は身体を壊してしまいます。」

曹清は俺が夜通し働く事を許してくれない、少し夜更しになっただけで、執務室にやって来て寝所に連行させる日々が続くのだった。


「なぁ、曹清様と陳宮様はやっぱり、そんな関係なのか?」

「曹清様はまだ子供じゃないのか?」

「しかし、だな・・・」

当然の如く、城に勤める者達の目に止まり噂は段々広がっていくのだった・・・

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