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陳宮異文伝─汚辱にまみれて生き残る─  作者: Katty


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22/39

曹操到着

「陳宮、その姿は・・・くく、なんだ。」

曹操は笑いをこらえながら、俺と曹清を見ている。


曹操に見られた姿は・・・


食事を食べさせられている姿だった。

「曹操ちがう!これはだな!」

「お父様、邪魔しないでください、ご用事ならあとで伺いますから。」

「くく、いい姿だ、曹清食べ終わったら教えてくれ。」

「はい、それまでお待ちください。」


「いやいや、曹操話ならすぐに聞く、大事な話だろ、今すぐ頼む。」

「いや後でもいいが?」

「曹操、そんな事はないよな、ワザワザ小沛まで来たんだ、話があるはずだ。

曹清様、曹操もこう言ってますので少し席を外してもらえますか?」

「お父様は何もおっしゃっていませんが?」

「曹操言ったよな!」

「まあ、話があるのは本当だ、曹清少し席を外せ。」

曹操は真面目な話があるためにからかうのを止めて曹清を下がらせる。


曹清も曹操の雰囲気から察して席を外す。


「陳宮、すまんな。」

「どれの話だ?」

「典満の事だ、曹清の事を謝ってほしいのか?」

「いや、曹清様の事はいい。

それに典満の事もかまわない、お前は助けたいのだろ?」

俺は亡き典韋の事を思い、命を助けてやりたいという曹操の気持ちに気づいていた。


「すまん、代わりと言ってはなんだが貂蝉のお腹の子だが。」

曹操の言葉に冷や汗が流れる、男が産まれた場合、呂布の子として、処罰される可能性もあるのだ。

俺としては曹操にバレる前に勲功を立て、立ち位置を確保した上で頼み込むつもりだったのだが。


「罪を問わん、それがたとえ男であったとしてもだ。」

「いいのか?」

「ああ、他の奴らは俺が黙らせる。」

「感謝するぞ、曹操。」

「いや、典満の事を見逃してもらうだけで充分だ、まあ、罰として近衛から外し、前線で戦ってもらう。」

「そのあたりは任せる、俺から何も言うことは無い。」

俺は曹操と裏取引に応じる。


「実にいい話が出来たな。」

「ああ、そうだな。

これで懸念が無くなる・・・

おっと、曹操、曹清様を都に連れて帰れよな。」

「なぜだ?」

「オッサンとはいえ、男の世話などしていると世間に知れれば、曹清様の婿選びに支障が出かねんだろ?」

「いや、それは大丈夫だ。

完治するまで食べさせてもらえ。」

「いやいや、そもそも手は動くんだ、食べさせてもらわなくとも食べれる。」

「なら何で食べさせてもらってた?」

「断ると泣きそうな顔で見てくるんだ・・・」

「なるほどな、なら満足するまで付き合ってやってくれ、どうせ暫くはお前に徐州を任せる。」

「徐州をか?」

「そうだ、俺よりは旧呂布軍のお前の方が支持されるだろう、俺は袁紹に備えなくてはならないからな。」

「袁紹に勝てるのか?」

「勝つ!そうしないと後がないからな。」

俺は曹操から覇気を感じる、不利な状況でも自身の勝利を疑わない、こういった所がが曹操が英雄たる由縁であるのだと感じるのだった。


「陳宮、必要なら曹清の名前を使うことを許す、一日も早く徐州を統治しろ。

それまで曹清はお前の元に置いておく。」

「おい!」

「俺の娘だ、名前にも価値がある。」

「違う、そう言う話ではない!統治は俺がするから曹清様は都に。」


「そう言うな、都では見えぬ事もあるだろう。

お前が曹清に色々教えてやってくれ。

都だと、自由に出来んからな。」

「わかった、しかしだな男の寝所に入り浸るのは良くない。

曹操、お前の口からたしなめてくれ。」

「・・・陳宮、色々教えてやってくれ。」

曹操の表情はニタニタ笑っている。

「曹操!!」

「おっと、興奮すると身体に悪いな、曹清聞いているのだろ、陳宮を寝かしつけなさい。

そうだ、今日は冷える、お前も寝床に入って陳宮を温めてあげるといい。」

曹操の声に曹清が部屋に入ってくる。


「そ、そうですね、今日は寒いですから、陳宮様、失礼します。」

曹清は少し恥ずかしそうに寝床に入ろうとする。

「お、お待ちを!

曹操カラカウのもいい加減にしないと曹清様が困っているだろ!」

「俺は本人の意思に任せるだけだな。

何、間違いがあったとて些細な事だ。

じゃあな、俺も部屋で休ませてもらう。」

曹操は俺を置いて部屋から出ていく。


「陳宮様、さあおやすみになりましょう。」

俺は曹清を振りほどく事も出来ず、夜はふけていくのだった。

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