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アラクネと黒髪ボッチ(改作)  作者: 雷誅 萬刃
9月 降って湧いた必然
6/8

七難八苦

お待たせしました。

 ──視点は戻って──


「……寝よ。明日から学校だし」


 明日の準備をして風呂とトイレを済ませ、寝室でベットに包まる。


 あの母親に頼らなきゃいけないような場面は当面来ない。


 ご機嫌取りをして会話ができるようになる程度に関係を戻──す必──要は──な──


「ん……んん」


 目覚まし時計を止め、顔を洗い、朝食を済ませ、着替え、準備をする。


 ここまでに会話は一切ない。


「行ってきます」

「……」


 やはりまだ機嫌が悪い。あ……彼女にしばらく会えないと言っておかないと。


 なんで学校なんてあるんだろう。


「昨日振りだね。その服かっこいいね」

「どうしたの?」

「そ、そうかな?それと関係あるんだけど」

「5日くらい会えないかもしれなくて」

「え……?な、んで?」

「学校ってとこで勉強しないといけなくて」


 彼女がこんなに動揺したの初めて見た。こんな顔するのか……。


 いや、外国に来て言葉が通じるのは一人、みたいな状況だしこうもなるか。


「そう……頑張って」

「ごめん、力になれなくて」

「どうにも出来ないことに悩んだら損だよ」

「ありがとう」


 今まで学校に行きたくないなんて思った事はなかった。


 でも今日、初めて学校に行きたくないと思った。


 でも学校行かないと生活出来なくなるから行くしかない。


 彼女としばらく会えないのは辛いけど仕方ない。


『次は〜乾丘、乾──』


 気もそぞろに歩いているうちに学校に着いてしまった。


 暇だしXでも見るか。うーん、炎上。


 英語でもリプ飛んで来てて草。どんだけワールドワイドなんだよ。


 なんか特定厨湧いてる。ま、バレるわけない。


 神絵リポストくらいしかしてしてないんだから。


 逆にどうバレるんだよ。


「ほぉ、そういう事言っちゃうの」

「急になんですか?不躾な」

「いいや、別に」


 こいつ誰だっけ。気持ち悪い薄ら笑いを浮かべやがって。


 まぁいい。どうせ大した事ないだろ。


 その日、俺は弁当にありつけなかった。


 あの薄ら笑い……!!


 トイレに行っている時にでも隠したな?


 ご丁寧に空箱が鞄の中に詰め込められてる徹底振り。


 面倒な事になった……はぁ、やだやだ。明日は財布を持っていこう。


 空腹を紛らわすために午後の授業をうとうとして乗り越え、家に帰る。


 はぁ……腹減った。夕食まで持つかなぁ。


「むぐ……んぐっ……」


 夕食を鬼のように食い散らかした後、風呂に入る。


 はぁ……やっぱりあのポスト見られたのかなぁ。


 まさか、あれくらいで弁当を隠したのか?心の豊かさが足りないんじゃないか?


「あ゛ぁ゛~、はぁ……」


 寝よう……やることもないし、起きていても楽しいことなんてない。


 こういうときは寝るに限る。はぁ……彼女に会いたい。


「ふぁ……」


 んん……目が覚めちたか。今何時……?6時40分ぅ〜?


 二度寝するにも微妙な時間だなぁ……もう少しまったりしていよう。


 はぁ……まだあいつ怒ってるのなんなのマジで。


 なんか俺に悪い要素あったかあの場面でさぁ!


「はぁ……」


 彼女に会いたい……なんで学校なんて行ったんだろう。


 事前に何か買っていっても弁当と一緒に処分されるから無駄じゃん。


 食堂に行って何か買わないといけない。食堂なぁ……やだなぁ、混んでそうで。


 去年は結局使わなかったし。


「……」


 メンヘラのご機嫌取りだけでも大変なのになんでこう面倒事が続くんだろう。


 一昨日に戻りたい……。


「……」

「……」


 空気が重い。早く朝飯食って学校行こう。教室じゃなくても外で時間潰せばいい。


 こんな空気には耐えられない。


「……行ってきます」


 家に居たくないし、学校にも行きたくない。どこにも安らげる場所がない……。


 どこか静かな所でゆっくりしたい。


『ドアが閉まりまーす、駆け込──』


 電車に揺られる時間が一番心が落ち着く。ははは……はぁ。


 こんな所で落ち着くなんて虚しい人生だなぁ……はぁ。


『次は〜乾──』


 電車を降りて学校に向かう。駅前にケーキ屋が出来ている。後で買おう。


 田舎道から終わってしまった場所特有の閉塞感を感じる。


「おはようございます」

「おはよー」


 いつも芝生を手入れしているガタイのいいおじさんに挨拶をして教室に向かう。


 あれで数学教師なのおかしいよ。


「ふぁ……」


 今日は早く起きたからなぁ……眠い。


 荷物見てても弁当は取られるだろうし、トレーニングルームにでも行くか。


 まぁ大した設備はないけど、安全装置付きのベンチプレスはある。


 それに、足を鍛える奴もある。筋トレには十分だ。


「51……52……ん?」


 予鈴だ……教室に戻らないと。あの気色悪い野郎が居るから行きたくないなぁ。


 でも授業受けないといい大学行けないからなぁ。


 あーあ……右手から黄金出ないかなぁ。


 1日2gくらいでいいから。はぁ……大分疲れてるな。


「気をつけ、礼!」

「「おはようございまーす」」

「今日──」


 さて……昼休みだ。ここで飯を食えるかどうかで俺の運命が変わっ──


 ない。俺の金がない!さっきまであったはずなのに!!まさか……!


馴れ初めが長くて申し訳ございません。

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