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アラクネと黒髪ボッチ(改作)  作者: 雷誅 萬刃
9月 降って湧いた必然
5/8

芽吹き

お待たせしました。


 ──一方その頃、彼女は──


「ふーん……なるほど」


 理解(分か)る!ファッション、化粧品、ブランド……


 昨日まで記号だったものが理解出来る。


 恋愛……ここだ。きっとこれを読めば恋人の事が分かる。


 ふむ……“いざ彼氏との初えっちが上手くいかない。”


 身に覚えがある。彼氏は男の恋人をさす単語だったはずだ。


 私が今まさに知りたいことだ。


 “相手が緊張して上手く出来ないのはよくあることです。


 スキンシップを増やすなどして慣らしていきましょう。”


 なるほど、いじらしい。ん?


 “男性経験のアピールには気を付けましょう”


 どうして?


 沢山交尾して子供を生んでる方が安心だろう。


 “恋人は独占したいというのが当然の感情です。


 相手が他の異性と話していると


 なんとなく気分が悪くなりませんか?

 そういった気持ちは中々割り切れるものではありません。


 まして相手にとって自分が始めての恋人だとどうでしょうか?


 そんな感情を呼び起こすのは良くないとは思いませんか?”


 確かに、そういうものかもしれない。


 恋人……恋人ね。


 結局よく分からなかっt──説明がある。


 “恋人とは恋しく思う相手。2特に相思相愛の間柄にある相手方のこと。”


 相手を恋しく思うってなに?相思相愛ってどういう事?


 どういう状態が相手を恋しく思ってるって言うの?


「……」


 “ふと相手の事を目で追っている”ずっと見てる。


 “相手のことばかり考えている”思考を埋め尽くすのはほぼ彼だ。当てはまる。


 “相手が他の人と接触しているのを見ると嫌な気分になる”嫌だ……嫌だっ!!


 “これらを満たす人は好きな可能性が高いです。思い切って付き合ってみましょう”


 なるほど?


 これによれば私は彼と付き合った方がいいらしい。


 恋人になる理由ってなに?いいことでもあるの?


 別にならなくても出来る事しか書いてないじゃない。


 それなら別に恋人にならなくたっていいじy


「……!!」


 もしかして恋人同士になったら相手を独占して、いい?


 文面からするとそんな感じだったけれど。本当にいいの?


 朝から晩までずっと側に置いていいの?


 交尾の時だけじゃなく、ご飯の時も、お風呂の時も、何もなくても一緒に居て、いい?


 そんな事が許されるの?


 ……へぇ〜。そっかそっか彼は私とそういう関係になりたかったのか〜。ふ〜ん。


 そっか〜。だから交尾誘ってこなかったんだ〜。ふ〜ん?


 交尾だけの淡白な関係で終わりたくなかったんだ〜。へぇ〜。


 四六時中私と一緒に居たかったんだ?


 他の男と交尾して欲しくなかったんだ?


 やっぱり彼は私と同じだったんだ。


 ずっと寂しかったし、誰かに一緒にいてほしかったんだ。


 彼はいつも私との別れを惜しんでいた時点で気付いてあげるべきだった。


 そうだ。あんな家にいるより私と居た方が彼には幸せに決まってる。


 あんな寂しい場所すぐにでも出してあげないと……。


 おはようからおやすみまで私と居るのが彼にとっての幸せなんだ。


 それ以外全部不幸せなんだ。


 全部全部彼を苦しめるものなんだ。


 綺麗にしないと。彼の幸せを邪魔するゴミは私が全部ピカピカにしてあげきゃ……。


 きっと彼が私と会話できるのはそういう事なんだ。


 彼が私と話せるのは私とずっと一緒に居るため……


 私達の一生は、今ようやく始まるんだ。


 新生活にゴミがあっちゃいけない。全部全部捨てなきゃ。


 どうやれば恋人になれる?何をすれいい?


 ──告白?


 相手が好きだと言って、相手が了承すれば恋人になれるのか。


 なに?最初から相手のすべてを掌握すると嫌われる?


 なんだと?さっきと言ってることが違う!


 交友関係?家族?そんなの要らない。彼にそんなものは必要ない。


 私だけが居ればいい。


 友達などというせいぜい数時間程度しか一緒に居ないヤツなんて要らない。


 そんなうっっっすい関係の存在が彼の心を掻き乱す?……なんて悍ましい。


 そんなのよりも私と話した方が幸せなはずだ。


 あんなに辛そうな顔をさせる場所なんて彼には要らない。


 いいや、彼には家族なんて居なかった。これからようやく彼に家族が出来るんだ。


 彼の寂しさがようやく埋まろうとしているんだ。邪魔はさせない。


 それなのに、彼はまだあそこに囚われている。


 教えてあげないと。


 彼は寂しいという気持ちを騙すために仲良くしているだけ。


 私以外が有害だって気付けばずっとここに居るんだ。


 だって、彼は家で私と話している時のような顔は彼は家では見せてない。


 心から幸せを感じれていないんだから。


 それを教えてあげればずっと一緒に居られる……あの時間がずっと続いてくれる。


 もう少しだけ待っててね。


「絶対に迎えに行くから」


今週分です。

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