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第43話 ーー友達とお出かけーー

[もしもし?イリウスです!]


[もしもーし。イリウス君!ちょっと急なんだけどさ、今から買い物行かない?プレゼント選び手伝って欲しくて…]


 時は少し経ち、ピルス君と友達になってから3週間は経った。もうすぐ4月だ。丁度暇してたし仕方ないから行ってあげることに。


[うん!行く!ケルトさんに出かけるって言ってくる!]


[分かった!じゃあ○○って建物分かる?]


[知ってる!隣町のおっきい建物だよね!]


[そう!そこ集合で良い?]


[うん!すぐ向かうね!]


 そんな事で隣町へ集合することに。とりあえずケルトさんの許可を取ろうとリビングへ。


「ケルトさん!ピルス君に遊びに誘われました!行っていいですか?」


「良いが…どこで何すんだ?」


「隣町で買い物みたいです!」


「分かった。じゃあお小遣いやる。好きなもん買ってこいよ」


 そう言ってケルトさんは複数あるカードから1枚を取り出す。


「あ、そうそう。隣町ならあれ乗ってくと良いぞ」


「あれ?」


 僕が何か分からずに聞くと、そういや言ってなかったなーと言う顔で答える。


「電車だ」


 そんな事でケルトさんの書いた地図で駅まで来た。僕らが住んでる所は線路がまるで通ってない所だったから電車があるなんて知らなかった。


「人が混み混みなのです…とりあえず隣町行きは…あった!ネクス町って言うんですね。変な名前」


 電車はまだ来てなかったのでホームで待つことに。僕は周りを見渡して思ったことがあった。


(こう見ると…能力者って結構居るんですね。電車を襲っちゃえばたくさんレベル稼げちゃいますね…いつでも気を付けておかないと)


 そんなことを考えていると電車が来る。人間界で見ていたからそこまで驚きはないと思っていたが、


(うわ〜!!中すっごい綺麗です!!車掌さんの姿も見えなかったのです、きっと自動運転なのです!ローディアは技術の発展も凄まじいのです!)


         〜10分後〜


(飽きたのです…て言うか飛んでいった方が早いのです…)


【ネクス町、ネクス町になります。お忘れ物のないようお願いします】


「わ!降りなきゃなのです!」


 急いで小さなバッグを背負い、外に出る。隣町の存在は知らなかったが、都会っぽさが凄かった。ローディアもだいぶ都会かと思ってたけど、ここはそれ以上だ。それに一つ気づいた事がある。


「あれ車です!僕の街には無かったのになんで?ケルトさんに聞いてみよ!」


 新しい街に興奮しながら目的地へと向かう。


「イリウス君遅いな…もしかして事件に巻き込まれてるとか!?俺が行ったほうが良かったよな絶対…んあぁぁ飛べるからここまで平気とか考えてた俺が馬鹿だったぁ!!!」


「ピルスくーん!!!」


「イリウス君!良かったー、遅いから心配してたんだよ!…電車で来たの?」


「そうだよ!ケルトさんがどうせなら電車で行けって!ここすごい都会だから目が回っちゃいそうだよ」


「星町は端の方だからね〜。ここは中心に近いから色々あるんだよ!それで今日はね〜…」


 僕の住んでた街が星町と言うのを初めて知りつつピルス君と話す。どうやら近くのデパートでプレゼントを探すようだ。僕らはそこに向かって歩く。信号が何個もあったが、ピルス君と話してるとすぐに着いてしまう。


「そういえば、プレゼントって誰へのプレゼントなの?」


「え?あ、もしかして知らなかったタイプ…?」


「え、何が?何何!」


「ケルトさんの誕生日…4月2日だよ?」


現在 3月31日 13時27分  残り1日10時間33分


「うそーー!!!そういえばみんなの誕生日聞いてなかったー!!」


「えーっと…イリウス君も何か買うのかなって思って誘ったんだけど…お金ある?最悪俺出すけど」


「お金はあるよ。でもケルトさんのお金だよ…うぅ」


「ま、まぁ!大事なのは気持ちって言うし?ケルトさんのお金でもイリウス君が選んで買うことに意味があるんだよ!」


「そう…かな?」


「そうだよ絶対!絶対そうだよ!だから一緒に選ぼ?ね?」


「……うん!」


 誕生日も知らなかった自分に失望の涙を流す所だったが、ピルス君の励ましで何とか回避。とりあえずデパートに入る所まで行った。


「すっごーーい広いです!」


「ローディアでも類を見ない最大級のデパートだからね!ここに無いものは世界中にも無いと言っても過言じゃない!」


「そんな凄いんだ!ケルトさんにピッタリのプレゼント探そう!」


「「おー!!」」


 と、言うことで僕らは全13階ある(地下含めて)巨大なデパートを探索することに。色々良さげな物があったりするが、あっちを見てから決めようと彷徨うことになった。そんなこんなで2時間歩きっぱなしだ。


「ふぇ〜〜。疲れたよ〜。足痛い…」


「あれ、もう足痛いの?普段から鍛えてるんじゃ?」


「僕は身体的な強さはそこまで求められてないよ(嘘)。それよりも能力的な強さが必要だからね!」


「なるほど?ケルトさんがそんな事言うかな…」


「逆にピルス君は鍛えてるの?」


「そりゃあもちろん!」


 ピルス君はフンッ!と腕を曲げて上腕二頭筋を膨らませるが、ケルトさんに比べると全然だ。と言うかピルス君は全体的に細い。


「そんなにだね」


「ちょっと!一応頑張ってるんだけど!」


「ケルトさんはもっとムキムキだし身体が3倍くらい大きいよ。ピルス君は食べなさすぎなんじゃない?」


「ケルトさんは特別。正直あの身体であの動きが出来るなんて信じられないからね。陸上とか知ってる?みんな俺ぐらいの身体だよ。こんくらいが1番動くのに適してるの」


「そうなんだー。僕も目指すならそれくらいってこと?」


「そうだけどケルトさんの事だからな〜…」


 ベンチに座って他愛のない会話を広げる。足の痛みも和らいできたので、プレゼントを決めて買うことに。


「じゃあこれでプレゼント買えたね!今日は付き合ってくれてありがと!」


「ううん!ケルトさんの誕生日って知れて良かった!プレゼント探しじゃなくてもいつでも誘ってね!」


 そうして帰ることに。帰りは飛んで帰った。


「ただいまでーす!」


「おーおかえり。早かったじゃねーか!飯作るから待ってろよ!」


「おかえりイリウス、遊びはどうだった?」


「すっっっっごく楽しかったよ!」


「はっはっは。それなら良かったじゃないか」


「友人と買い物か…もう数100年はしてないの〜」


「バクに友達いるの…?」


「い、居るに決まってるであろう!?全く最近の若者は…」


 いつもの会話に安心しつつ、僕は自室に行き、そっとプレゼントをハコニワから取り出し、机の引き出しにしまう。ケルトさん、喜んでくれると良いな。

「お会計○○○○ローになります」


「カードでお願いするです」


(そ、そんな大金使って平気なのかな…?)


半分青ざめたようなピルス君の顔は面白かった

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