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暗く冷たい夜の空を明ける新たな灯よ

こんにちは、美桜四季です。

こっち全然更新してませんでしたね、お正月は皆さまいかがお過ごしでしたかね?

私は、友人の家でこたつに入ってお餅食べてました。

あと、友人と朝早くから山に登り初日の出を見ました。高いところから見ると雲があっても綺麗に見えました。

まぁ御託はいい!私は早速仕事じゃァ!

 まだ外は、夜中のような暗さで住宅街の静かく寝静まっている時間帯。

私は、友人である優ちゃんの部屋で一緒に寝ていた。遠く小さく聞こえるアラーム音が消える。

消えた音は、声に変わり体を揺らされる。まだ朝も早く起きるような時間じゃないだろうにどうしたのだろうか、私は重たい瞼を開け、暗い部屋を見渡す。

 まだ三時四十分だ。優ちゃんが間違えて起こしてしまったのだろうか。

ふと、昨日の夜に優ちゃんとの会話の内容が脳裏をよぎる。

 そうだ!私は一緒に初日の出を見に行くんだった。

一気に覚醒し、体を起こす。布団から出るととても寒い。

それでも、私は頑張って服を着替え。髪の毛を優ちゃんに縛ってもらう。

 もちろん、自分でも縛ることはできるが、優ちゃんがどうしてもやるというので、お言葉に甘えただけだ。

玄関と扉を開けると、朝の静けさとは違う、動物たちの声もしない、文字通りの無音だった。

優ちゃんが玄関に鍵をかけ。エレベーターのボタンを押す。初日の出を見に行く人はいるだろうが、まださすがにこの時間では、誰も出てこない。

エレベーターが一階に着き、扉があく。エレベーター内の温かい空気が外に流れ冷たい空気がほほをなぞる。澄んだ空気の綺麗な星空を見上げる。街灯がないので星々のそれぞれの真の輝きを見ることができる。

 この時間帯は、気温が一度くらいしかないので顔がとても冷たい。そよ風しか吹いていないが、そんな風でも、体を芯まで冷やしていく。

 体を動かし、温めようとするも、無力なほどに凍てついている。口元から吐き出される呼気はすべて白くなり、とうとう空からは雪まで降り始めた。

 子供のころに、はしゃいでいた雪だが、今ではなぜか少しだけ感傷的な気分になる。多分時間のせいだと思うけど。ロマンチックな気分だ。

 街頭がない道を歩いていると少しこわい。もちろんライトは持っているのだが、ふと陰から誰か出てきそうなのだ。

今日は月もないので、本当に真っ暗だ。もうちょっと遅くの時間でもよかった気がする。なぜならこの山道がいつも以上に私たちを焦らせる。暗闇が私たちの歩みを速めていく。

時間は五時を回っており。日の出までは二時間ある。さすがに早く着すぎた。

 暇だし、やることがないので優ちゃんと一緒に降る雪と星空の銀色の空を見上げ、昔話をする。

くだらない話をする。

寒いギャグも言う。

ちょっとだけ、悪口も言っちゃったり。

逆に褒めたり。

たくさんお話をした。

 時間が気になって、時計を見る。時間は六時三十分を回っており。日の出までもう少しだ。

徐々に、あたりも明るくなってきており。先ほどまでの恐怖心は晴れていく。

見えなかった、けもの道や、脇道もしっかりと見えるほどになってきた。

そして東の空には太陽が顔をとうとうのぞかせた。太陽に低く照らされ、私たちは淡く柔らかい木陰に囲まれる。

この日の出を見ると新年の始まりを感じる。もちろん十二時一分の時点でもう年は開けているのだが、この朝日を見ることによって、新しいことへの幕開けを実感することができた。

それでは、今年もよろしくお願いします

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