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ある昔話の合成世界

作者: フライデーnom

昔昔、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。

お爺さんは竹を取りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。


お爺さんが林で竹を取っていると、光る竹がありました。

不思議に思って切ってみるとその中には小さな女の子が座っていました。

お爺さんは手製の竹籠にその子を入れて、家に持ち帰りました。


お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れて来ました。

お婆さんはそれを拾って家に持ち帰りました。


お爺さんが帰る道中、ワインとパンを持っている赤い頭巾を被った女の子と会いました。

「おじいさん、そのカゴの中にあるお人形、かわいいわね。」

「これは生きているんじゃ。さっきそこの林で光る竹を見つけて、その中にこの子がいたんじゃ。」

「へ〜。不思議なこともあるんだね。あっ私もうおばさんのところに行かなきゃ!」

「最近オオカミが出ているそうじゃから、気をつけてね」

「はーい」


お婆さんも帰る道中、1人の女の子と会いました。

「これから寒くなってきます。暖炉にキッチンに使えるマッチはいりませんか?」

「そうね、一箱もらおうかしら」

「ありがとうございます、あれっ」

急に女の子は泣き出してしまいました」

「ごめんなさい、全然売れてなかったから最近家にも入れてくれなくて。昔、おばあさんみたいに優しかったお母さんがいたんですが、この前死んじゃって。」

「そうか、辛かったね。でも、すぐ乗り越えないとお母さん心配して成仏できないよ。今思いっきり泣いて、これからも頑張りなさい。」

「はい、」


お爺さんもお婆さんもほとんど同じタイミングで帰ってきました。

「これお婆さん、そんなでかい桃一体どうしたのかね?」

「川で拾ったんですよ。おじいさんこそその小さな子、どうしたんだい。」

「この子はさっき光る竹の中から出てきたんだ。」


お爺さんはとりあえず桃を切ろうとしました。その時です。なかから男の子が出てきたのです!

「あらま、竹の中の女の子の次は桃の中の男の子ですか。あなた、念願の子供が一気に2人もできましたよ。」

「とりあえず名前をつけてやらないとな、竹の子はかぐや、桃の子は桃太郎と名付けよう。」


2人の子供はすぐに大きくなってどちらも1年足らずで成人するほどの大きさになりました。


「お爺さん、僕はこの村から財宝を奪った鬼を退治してきます!」

「桃太郎、これは君の人生じゃ。もし村への恩返しとかだったらわしは止めさせてもらう。君には自由に生きてほしいんじゃ。」

「これは私がやりたいからやるんです。だから行かせてください!」

「おばあさんもかぐやもいいか?」

2人とも何も言わずにコクっと頷いた。

「少し待ってろ、準備してやるから」


お爺さんは日本一ののぼりを、お婆さんはキビ団子を、かぐやは自分のタスキを桃太郎に渡しました。

「あなたは帰ってこなくちゃ許さないからね。」

「僕は絶対に帰るよ、かぐや姉さん」

こうして桃太郎は鬼退治へと向かったのでした。



その一ヶ月後のことでしょうか、かぐやが急にお爺さんとお婆さんを呼びました。

「私はこの世の人間ではないのです。今までお見合いを断り続けいていたのもそれが理由です。一ヶ月後、私は月に帰らなければいけないのです。」


お爺さんもお婆さんもそれを聞いてとても悲しみました。桃太郎が音信不通なばかりか、かぐやは月に帰らなければいけないのです。


「時々帰ってこれるんじゃろな。」

「天の羽衣を着せられると地球で過ごした出来事は全て消去されてしまうのです。私だって今まで通りくらいしたいのですが、罪人として私は送られていきたので聞いてくれないでしょう。」


そんな時でした。

「帰ってきたぞー!かぐや姉さん!」

桃太郎が帰ってきたのです。

仲間に子供の時のかぐやくらい小さな少年とマサカリを担いでクマに乗っている青年と謎の箱を持った釣り道具を持つ青年とともに。


「こちら、一寸法師くんと金太郎くんと浦島太郎さん。旅路であって一緒に旅をしていたんだ。」

「一寸法師です。お爺様等の噂は伺っております。」

「金太郎っていいまーす。いやーかぐやさんべっぴんさんっすね〜!」

「浦島太郎です。桃太郎くんとは海辺で出会って主に食料確保とかしてました。」


意味のわからない3人だが、ここで桃太郎たちが帰ってきたのはありがたい。

「そういえば鬼はどうなったんじゃ?」

「倒せたよ。もう1人いたんだけどその子はけがしっちゃって今日は来なかったんだ。」

「ちなみにその子は?」

「犬なんだけどお宝見つけたり動物の音楽団知ってたりするんだ。」

「聞いたことがあるわ。ブーメランの音楽隊だっけ?」

「ブレーメンの音楽隊だよ。」


かぐやを守るために桃太郎達は作戦を立てた。帝の協力もあって総勢100人の家具や包囲網が出来上がった。


「今から対天人との戦を始める。皆のもの、準備は良いか!」

「「「「「おーーーーーー!!!!!!!!!!!!」」」」」


しかし、地球人は無力であった。

天人から発せられる謎の光で帝の家臣は眠り、桃太郎達も呆然と見ることしかできなかった。

力が入らないのだ。


「かぐや姫、さっさと出てきなさい。王宮に靴型のガラス凶器を持ち込んだことへの罪は償い終えた。お前は月に帰らなければいけない。」


そのとき、「待ってください!」


そこにはあの日であった赤ずきんとマッチ売りの少女がいました。

「2人とも、なんで?」

「何も言わずに帰るなんて卑怯よ!お別れくらいさせてよ!」

「あの日おばあさんが買ったマッチがあったから私たちは知り合えた。私はもうグズグズ悲しまない。」

「かぐや姉さん僕もあなたがいたから鬼ヶ島へ行けた。だから言わせて。」


「「「また、帰れたら会おうね」」」

「さようなら」「バイバイ!」「ありがとう」


かぐやはゆっくり月へと昇っていった。




その後である。月からある水晶のようなものが届いた。

そこにはかぐやの姿があった。そこでみんなはかぐやと話すのであった。


リモートって便利だと私は思いました。


感想待ってます!アンチもきてok


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