表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女、皇帝になる  作者: 中城セイ
第2章 帝立学園1年
22/23

第8話 執事と侍女

「ここがフィーちゃんの部屋ね。私の部屋は隣だからいつでも来てね。」


 私たちを部屋の前に案内する。扉の左右には騎士が立ち番をしていた。隣のリリーシャさんの部屋にはいない。あー、フリージア陛下が皇帝だから近衛が来ているのか。


「リー姉ちゃんもいつでも来てください。」

「ええと、いいのかな?」

「大丈夫です。後でエミリ姉さんも来るでしょうから。というか、生徒会長を通じて打診してきましたし。」

「あーそんなことをしていたんだ。だから嬉しそうにしてたのねぇ。」

「ならエミリ姉さんにはこの3階への自由に行き来できる権限を与えましょうか?」

「あーそれはいいかもね。」


 実際、この3階は皇帝陛下が入寮している間は()()()()()()()になり、貴族令嬢が易々入ることはできなくなる。例外は同じ階に入寮する子爵家当主のリリーシャさんとその付き人だけだ。それ以外の令嬢は前もって許可を取らなければならない。


「ということで、エミリ姉さんが来たら中に入れてあげてね。」

「「はっ!」」


 両サイドに立つ騎士達が敬礼をする。


「では、中に入りましょうか。」

「はい、陛下。」


 私は部屋の扉を開ける。扉を入ってすぐのところにロビーがあり、そこには執事と侍女が並んで待っていた。


「お帰りなさいませ、既に清掃、荷物の搬入および整理は終わっております。」

「ありがとう。今日のこの後の予定は?」


 執事服の女性―――――侍従長ベテルギウスさんのお孫さんのメリーが手帳を取り出す。


「はい、この後女子寮の新入生歓迎会、休憩を挟んで学園主催の新入生歓迎会になります。」


 陛下がこの後の予定を確認している間に私は侍女3人に確認をとる。


「衣服に関してはどうなっている?」

「はい、本日の歓迎会の衣装ですが、学園より制服との指定です。」

「両方ですか?」

「はい。」

「昼食、および夕食は?」

「はい、本日は歓迎会がありますのでそちらで摂ることになります。」


 うーん、私が聞いている話と違うんだけど……。


「では確認ですが……、歓迎会の衣装の指定ですが、学園の事務からですか?それとも理事会からの連絡文書ですか?」

「え?……あっ。」

「陛下は理事長も兼任されています。こういった学園行事は生徒での参加なのか理事長としての参加なのか必ず確認しなさい。まず、女子寮主催の方は新入生としての参加ですが、食事は立食になります。この場合、陛下は食事を取る暇がないことが予想されるので軽食を準備しておきます。また、女子寮の親睦会も兼ねていますので、衣装は制服です。次に、学園主催の方は理事長としての出席です。衣装も皇帝にふさわしいものになります。また、食事は学園の方で準備されますが、毒味等の観点から陛下への給仕は我々が行い、我々が毒味も行います。」


 本当は毒味役は陛下と体格が同じ方がいいんだけど、10歳の子供に毒味させるのと、その為だけに学園に招き入れるのはねぇ。


「では、陛下。お部屋を案内させていただきます。」

「お願いします。」


 おっと、陛下の方も打ち合わせが終わったみたいね。


「では、私も陛下と一緒に案内してもらいますから、エリーゼ、リン、フェリ、準備は任せます。」

「「「はい、()()()!!」」」


 なぜか私は侍女長に昇進してしまっていた。親兄弟の罪で家がなくなり家名を剥奪された貴族の少女から、皇帝陛下に見いだされた転生者を経て侍女長だよ!まあ、侍女長といってもこの女子寮の侍女をできるだけ陛下に歳が近い者で集めるとこうなった。3人ともこの学園を去年卒業したばかりの新人で、前世を入れれば社会経験が豊富な私が侍女長になるのはわかるけど、私、まだ7歳で、入学したばかりの新入生なんだけど!!


 私はそんなことを顔に出さずに陛下と共に部屋の確認をすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ