仲間を捨てる、味方を殺す、地獄に向かう
ま….当たり前と言ったら当たり前だけど、私のわがままは受け取れなかった。
森を通れば三日、回れば十四日
だったら森を通る方が当たり前。
厳しい道を透過するのでもない
馬車一台は余裕で通れくらいの道
あんまり険しい道でもない、が、狭い、それだけ。
だけどやっぱり、この森には入ってはいけない。
わけのわからない感覚だけが私を苦しめた。
幸いにも私のこの…感覚?は違ったのだろうか?
森に入って2日目になった。
前に進んではいけないという感覚が私を苦しめ、ますます不安に思う私を見てクリスはため息をついた。
「あの、聖女様? まだあれですか? その…予知てきな?」
「あ…まぁ、ね?」
「うーん….すみませんね、でもその…ご存知ですよね?」
「あ~あ~知ってる知ってる、だから暴れたいのを我慢してるんだじょ?」
「聖女様….」
「分かった分かった、暴れない暴れない」
「はぁ…まあ、明日の昼あたりには森から出られますから、少しだけ我慢してくださいね?」
「はいはい~」
今~私の~願い~事が~叶うならば~
この森から無事に出られますように。
…しかし、私の願いは叶わなかった
私たちは馬車の中でだべっていた。
「何か匂わな~い?」
「聖女様、おならしました?」
「あんたでしょ?」
その時、外は
隊列の前にいた兵士の1人が体のあちこちに傷を負ったまま走ってきた。
「止まれ!!止まれ!!前方に死の亡者が多数出現!、先鋒の兵士たちを襲撃しました!」
と叫びながら走ってくる兵士
「な、何?! そんな馬鹿な!」
「騎士を前に!」
「だめだ!死者が増えるだけだ!!後ろに回って森から抜けるんだ!」
「ば、馬車を回せ!」
「だめだ!馬車を回すには道が狭すぎる!、時間がもったいない! 馬を放せ!馬車は捨てるんだ!」
外から兵士たちの叫び声が聞こえてくる。
「な?クリス、なんか外の方、騒がしいくない?」
誰かが馬車のドアをドンドン、叩いた。
「クリス!死の亡者の襲撃だ!この馬車は捨てるんだ!今すぐ聖女と馬車から出て来い」
「くっ、わかりました!聖女様、今すぐ外へ!」
「ク、クリス? どうしたの?」
「説明する時間はありません! まず、馬車から出てください!」
「え?う、うん」
私が馬車から降りると、ドアの前にあったぼっき….ボッキフーデンが
私を抱きかかえて自分の前に座らせた。
「クリス!お前は後ろの馬に乗れ!」
「はっ!」
クリスはの後にいる騎士の馬に乗り込んだ。
「邪魔な物は捨てる、全員全力で道を戻る!馬車を回すには道が狭い!馬車は諦めなさい!森を抜けることを最優先にする、遅れる者は捨てられる覚悟で!」
「はっ!」
前の方の兵士たちは?助けないの?
「あ、前の方にいた兵士たちは?捨てて行くの?」
ボッキフーデンが答えた。
「仕方ありません、今は聖女様の体の安全が優先です」
「そんな…」
そしてボッキフーデンは後ろのクリスに命令した。
「クリス、城に連絡を!」
「今、やっています」
うん?今やってるの? クリス…ただ空を見ているだけだけど?
クリスは固い顔で空を見上げている。
………..
「聖女様、出発します、安全が確保されるまで止まらないので、落ちないようにしっかりつかまっていてください」
「はい?あ、はい」
騎士たちも、兵士たちも、皆が固い顔で今まで来た道を戻り始めた。
「遅れる者は置いて行く、そう思って全力で走れ」
「はっ!」
ところで…亡者が何とか言ってるけど、それがなんだ?仲間を捨てるほどのことか?
私だけ?今の状況が理解できないのきっと私だけですよね?
森の入り口へ戻り始めて二時間、後ろの方で何か爆発の音がした、そして誰かの悲鳴。
「後ろから亡者が出没! 小型!数少ない!兵士たちが戦闘を始めました!」
「くっそ!速度を上げろ!走れ!死の王にとらわれたくない者は全力で走れ!」
それからいくつかの時間を走りまくって森の入口まで戻れた私たち。
と言っても私はただ馬に乗っていただけだけど…
人員の半分ほどが犠牲になり、物資はほとんど全量を失った。
「森は抜け出した、だがまだ安心はできない!、森から離れるように!クリスは再び城に連絡を」
「はっ!」
また空を見上げるクリス。
そろそろ私にも終えてほしいですけど…
「あの」
「申し訳ございません、聖女様、安全が確保されるまでもう少し我慢せてください」
「あ…はい」
まだらしい。
我慢してください我慢してください我慢してください…
私はいつまで我慢していればいいかしら?
何もわからないまま、我慢しているだけ?
私は子供じゃないんだよ?
10分…くらい待ったかな
森を見張っていた兵士の報告
「遅れた者の数人が森から出られました!こちらに接近中!」
「……..遺言書と火を準備しろ!彼らを迎えに行く!」
「はっ!」
「クリス、お前は聖女様と一緒にここで待っていなさい」
「はい」
ボッキフーデンと兵士の数人が遅れて森を抜け出した者たちに近づいた。..
彼らは何か話しているようで、何人かがその場でひざまずいて、また何人かは彼らの後ろに戻って、ひざまずいた者を向かって剣を
「キャアアアアアア!!!」
殺した。
殺したよ
そして、魔法使いたちは殺された兵士たちを燃やしている。
なんで!
どうして!
味方でしょう?
そして味方を殺した兵士たちはたいまつを持ってまた森のほうへ走った。
……本当に···本当にどういう状況なの?
「あのクリス…本当にどういう状況なの? うん?教えて?」
「聖女様は一生知らないままでいってほしかったです」
「クリス?」
「……………….」
そしてクリスはもう口を開けなかった。
燃やした兵士たちの遺体をその場で埋めた後、ボッキフーデンは戻ってきた。
「戻りました、だぶんもう安全だと思われます」
「….…だったら教えてくださってもいいでしょう?一体何があったんですか?どうして仲間を捨てたんですか?どうして仲間を殺したんですか?」
少しの間の後、ボッキフーデンは口を開けた。
.
治療が不可能な伝染病のようなもの
感染者は獣のように周りの者を攻撃するようになり
攻撃された者の傷から黄色い膿ができ、黄色い膿に飲まれた人は再び獣になって次の被害者を探して徘徊する。
その病気の名は「黄色い死」
別名は死の王、廃倫の病、止められない死
「まるでゾンビようですね···」
「え?ゾンビの方々が聞いたらびっくりすると思いますよ?」
「え?」
「え?」
「え…ゾンビの方々….ですか?」
…………
…………
「えと…話戻っても?」
「あ、はい、すみません」
いつから始まったのか、どこで発生するのか分からないこの病気は、治療が不可能なので次の被害者に伝染させる前に燃やしてしまう程度しか方法がない。
ここ10年ほどこの病気の発生が報告されていないので油断して、備えができていない状態で、その場所はあまりにも不利な場所だったので逃げるのが最善だった。
というのがボッギフーデンの説明
「では味方の兵士を殺したのは」
「…彼らを救えないなら、苦しめないように」
「そう…ですか」
…………
ボッキフーデンとの話が終わったことに気づいたクリスが声をかけてきた。
「ボッキフーデンさま、城から連絡が」
「言ってくれ」
「そちらの近くにギガアントの領域.でチンカツと合流し、城のほうへ戻れた、です」
「今すぐギガアントの領域に向かうのは無理があるな、スコルーピオッス領域で補給後ギガアントの領域に向かお!」
「はっ!」
ギガアント?ジャイアントは…違うの?
ボッキフーデンがチンカツに会いにいきます。




