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中身がおっさんでも、見た目が聖女なら、まあそれはそれでいいんじゃね?  作者: ミマス
聖女になってしまったおばさん
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その後のあれこれ

1. 前聖女


「自由だ~~ああ~空気が美味いだわ~!」

「聖女様、うるさいです、恥ずかしいです、黙ってください」

「え?ひど」

「あさって、前の聖女様とお茶会があります、我が国でも一番重要な人物の中の一人ですので失礼のないようにしましょう」

「ま、前の聖女様」


前の聖女、だいたい四十歳になれるかなれないかの人らしい。

以外と若い。


前の聖女様は聖女学院出身だと言う。

……………………. 聖女学院?


私みたいに他の異世界から召喚されて来る場合はごくまれで、普通はこの世界にいる聖女学院というところから一人を聖女とするんだと言うクリス。


まれに、突然どこかで私が聖女だ~!と野生の聖女が現れるとか。

(この場合なぜか異世界から来た女性の場合が多いらしい)


それで会った人が私の前にいるこの人

「初めまして、わたくしの息子が大変失礼をしましたね、あなたを召喚したバカタレの母でありこの国の皇帝のガバマン·ノルニアの妻のヤリチン·ノルニアです、よろしくお願いいたしますね?」


「…………………….」

なにこれ新しいセクハラなの?

ドッキリ?

まさかまじめなの?

前々から思ったんだけどこの国の人の名前変じゃない?


「どうかしました?」

「いや、その、何もありません」

「そうですか?急にボーとしてたので」

「すみません、少し気になる事があったので…」

「気になる事、ですか?」

「ま、まあ、その…」

「大丈夫です、何でも言ってくださいな」

「あ…えと…ちょっと聞き慣れた?名前??が聞こえてびっくりしただけです」

「あら? 聞き慣れた名前?ですか?」

「まあ、大したことではありませんが、私がその…他の世界で住んでいた人だ、てことはご存知でしょうね?」

「はい、もちろんです、正にあなたをこの世界に召喚したのがわたくしの息子ですからね、そして、初めての聖女様以来、どっても多い乙女たちが世界の壁を越えてこの世界に来ました」

「そういう意味で申し上げますと、私がこの世界に来た以来、なん~とかあっちらの世界で聞きなれた名前が聞こえてからですね~もしかして私の世界から来た方々いらっしゃるのかしらとおもいまして」


もちろん噓だ。正直に言えるはずがない。


「あら? そうですか?例えば、どんな名前がありますか?」

「そうですね、バカタレとかガバマンとかヤリチンとかジュゲムジュゲムとか…正直、多いので全て言えるのは少し難しいですね」

「ほお」

「どってもだっくさんの方々の名前に聞き覚えがありました」

「それはそれは嬉しいことですね」

「え?嬉しいですか?」

「はい、今おっしゃった名前はすべて前々の聖女様たちから下賜された聖なる名前ですから」


……まじか、聖なる、名前、かよ


「だ、だったらその、前々の聖女様の方々は私の世界の人々だったかもしれませんね…」

「そうですね、どってもすごいことですね」

「そう、ですね」


…………すごくないし良くない、と思います………………


「どころで、私たちの名前は聖女様の世界ではどんな意味を持つでしょうか?」


やべええええええええええええええええええええええええええ

言いたくない、言えるはずがない。

私はにっこり笑顔で歴史の偉人の名前だと言い訳した。






2. 次の日、初めての魔法?


「さあ!さあ!さあ!さあ!ハッスル!マッスル!ハッスル!マッスル!聖女様!垂れていますよ!筋肉が!垂れていますよ!肌が!垂れていますよ!おっぱいが!垂れていますよ!お腹の肉が!さあ!さあ!さあ!さあ!ハッスル!マッスル!ハッスル!マッスル!」


…………

…………

…………


「ああああああああああああああああまたこいつかよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


絶望した!!私は絶望した!!

うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい

私のおっぱいはまだ垂れていないわよ!肌もプリップリだよ!

このくそドワーフがああああああ!!!!!!




……3時間後



「あ、あ?ああああああああああ!!!!!!足がああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


折れた、私の足が、ごきっと折れた。


「あ~あ~足が折れましたな~、いたそう~」

「何のんびり見ているんですかっ早く何とかしてくださいよ!」

「全く、聖女様のマッスルはハッスルが足りないんですね」

「痛いわよ!何とかして!」

「いや、あなた聖女でしょう?聖女の魔法でちゃちゃっと直せばいいんじゃないんですか」

「魔法とか使えるはずがないだろうがっ‼」

「魔法のマッスルもハッスルが足りないんですか…全くもう~、早く治してくださいな」

「だからできないんだってば!」

「まぁ、まぁ、落ち着いて?とにかく一度やってみましょう?」

「あ~もう!!ヒル!!足よ治れ!!」

…….

………

……

何も起こらなかった。


「見てみろくそがああああ!!!!」

「あらあ~?…分かったからふざけないで早く治療してください」

………

「ああああああ!!こいつ話が通じねえ!!!!!!」

..


まあ…また入院しました。

この前退院して五日後の事でした。


「筋肉痛の次は骨折ですか?次は肌でしょうか?」

「なあクリス…、あいつじゃなきゃだめ?他の人としたらだめ?」

「誰のことですか?」

「あのくそドワーフのことだよ」

「ドワーフ……ドワーフドワーフ……誰かしら…」

「あのハッスルマッスルハッスルマッスルやろうだよ」

「あの···聖女様? あの方はドワーフではありませんけど……?」

「は?」

「ドワーフではありませんし、やろうでもありませんよ」

「じゃあ、あいつは何者だ?」

「その方は近衛兵団副団長のドワーブンドという方です、エルフの方ですし、女性です」

「エル··」


………………え?


「エルフです」

「え···エルフ?あれが?エルフ?…………あ!そうだ!エルフの中でも特異な方のエルフだよね?」

「まあ…エルフの方々の中では大人しい方ではありますが」

「え?」


大人しい?あれが?


「まあ…後でエルフの町に行ってみたら分かると思いますが、まあ…その…ドワーブンドさんがどっても大人しい方に感じるほどの…い、いえ何も」

「………………」


前回にクリスがあのおっさん…チンカス?に怒った理由があれか…………

行きたくなくなった







3. 再び退院してからしばらくして


明後日はドワーフの町に出発する日になってしまったな~

ドワーフか...あのくそドワーフがドワーフじゃなくてエルフだったら

本当にドワーフは? 本当のドワーフは?どんなやつらなんだろうか?


不安なんだな…こうなったらジャイアントや魚人や獣人の方も気になるな...うーん…


「あのねクリス、ドワーフの町はどんなところなの?」

「うん?急にどうしたんですか?」

「いや?、エルフに対する私の認識がクリスとはかなり違うようと思ってさ?もしかしてドワーフもそうかなと思って?」

「あ~、確かに、そういえば聖女様はウザブン、いや、ドワーブンド様をドワーフだと思っていらっしゃいましたよね? 」

「そうだな」


ウザ?


「それではドワーフに対する聖女様の認識は..ドワブンド様だと思っていいですか?」

「まあね」

「ではエルフや他の方々に対する認識も違うかもしれませんね」

「そうだね」

「うん~···まあ、どうせすぐに会うことになるだろうし…そんなに心配することはないと思いますが」

「あなたのせいだとあ、な、た、あなたがエルフの町をあんなにいやそうに言うからだよ!」

「あ?そうですか~?あははは、いやあ~恥ずかしい、そうですね···ドワーフの町は···うーん…···小さくて可愛いです」

「小さくて可愛い?」

「ジャイアントの町は大きくて温かいです」

「大きくて、温かい?」

「魚人のは…ウザイし生臭い」

「え?生臭い?」

「獣人の町は···フヘヘヘヘ···」

「ク、クリス?」

……

……

「ごほん、すみません、少し乱れしました」

「お、おう….」


なんだろう?クリスってたまに人が変わるけど、今日は特にひどい?


「とにかく、これくらい知っていればいいかと」

「え~?」

「まあ…読者様の方々のためにも、あえて、いろいろ言うのはよくないだろうし」

「読者?あなた、何言ってるんだ?」

「私が何か変なことでも言いましたか?」

「いや、読者だって」

「読者?私が?」

「いやいやいや、お前が言ったんだよね? 今?ちょい先!」

「フフッ、変な聖女様」

「おおおおおいいいいい!!!!!!」


まあ、時間は止まることなく出発の日になった。

約2000人に見送ってもらうささやかな(?)出発だった。

私たちを見つめる人々の目が。


…..

目が···….

数億匹のゴキブリでいっぱいのプールに入る人を見るような目というか···










………………てへっ

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