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中身がおっさんでも、見た目が聖女なら、まあそれはそれでいいんじゃね?  作者: ミマス
聖女になってしまったおっさん
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新しい…部屋…

少し戻って召喚された日の夜から


「ここが今日からせ…ケイ様が使う部屋になります」

「あ…はい、ありがとうござい…ます」

今、聖女と言うところだったよね?よね?

…で ここが本当にこれから僕が使う部屋…ってことか…ふざけてるんじゃないよね?


部屋に入って右以外の3面の 壁と天井は少しベージュ色が入った白色、右側は薄いピンク色、下は黒と白のチェック、その上を温かみのあるピンクと空色に縁が黄緑色で飾られたじゅうたん

天井付きお姫様ベッド 花がらのレース

お嬢さん用ドレッサー

その他色々…本当かよくっそ…

ここは10歳以下の頭の中がお花畑のお姫様に似合うような部屋だけど?

本当にごこがおれの?


「あの…」

「…」さっ

このおばさん、今…

「…あの…他の部屋は…」」

「いま用意されたほかの部屋はありません」

「……倉庫でもいいんですが…」

「申し訳ありませんが、今日はここでがまんしてください」

「今日“は”ですよね?」

「あの…はい… 多分…おそらく…」

「………」


多分、何だよ 多分は

今日”は”この頭の中花畑のお姫様の部屋で…はぁ…眠られないな…

「お休みになる前にお風呂に入りますか?」

「はい…お願いします」

「よいいたします。」


……

……

……

「あのぉぉぉ…」

…俺の体がちょっと不格好ではあるが…見るどころもないし…息子もあまり自信ないし…でも俺変態じゃないんだけど 露出趣味がないんだけど 腰にタオル一枚かぶって 風呂 に入ったらなんだこのおばさんたちは?タオルを巻いてよかった。

「お風呂の世話をします。」

「一人でやるので全部出て行ってください」

「…ケイ様?」

「…お願いだからお風呂くらいは一人にやらせてください…」」

「かしこまりました」


…おばさんたちが出て行ってから一人ゆったりお風呂…はぁ…余計に疲れてる…なんでお風呂に人がつくんだ…。


「あのさぁ……」

「どうぞ」

「…ベッドの あの人たちは誰ですか?」

「今日から夜の世話をする」

「ひとりで寝るから全部出て行ってください!!!」

「…わかりました。」

夜の世話って何? 夜の世話って何? ごこの貴族は一人じゃ眠れないの? そんな法でもあるの?


夢を見た。

ふわふわしたドレスを着て、アルフォンス王子と腕を組んで王子にもたれてベッドに座っている私。 アルフォンス王子は、片手を私の顔に当て、もう一方の手を後ろに回して頭をなでながら、私の体をベッドで押す。 抵抗せずに体を任せてベッドに横になる. アルの手が腰を撫で、胸を撫で、首を撫で、頬に手のひらを当て、私の上にアルが重なり、彼の唇と私の唇が


「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

くっそくっそくっそくっそくっそくっそくっそくっそくっそくっそ

最悪の朝だ 最悪だよ うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「なんでそこで幸せそうなんだよ!!!!!!!!!!!!!」

その筋肉の塊に抱かれながら幸せになるくそやろは一体誰なんだよ!!!

…二度とない最悪の朝だ



*                *

……

……

……

「……それで?」

「え?」

「その服は一体誰が着るために持ってきたんですか。」

「………………………」 さっ


このおばさんまた目をそらした!!!

「男性用の服をお願いします」

「…」

「男性用でもお願いします!! どうしてよりによって持ってきた服が女性用ドレスなんですか!!!」

「…」プフッ

笑った!?笑った!? このおばさん今笑ったでしょ!?

「分かりました。」 ククッ。


「それで?」

「はい?」

「…今日もこの部屋ですか?」

「…はい…」さっと

目を逸らすのが当たり前になったね

「別の部屋を用意してくださると言うことではなかったですか?」

「すみません。今日はここで···。」

「今日”は”ですよね? 今日”は”ですよね?」

「…はい…まぁ…たぶん…」

……

「ちなみにこちらが今日着るパジャマです。」

「だからそれ女向け!!」

「…ププ」

笑うな!!!! いじめかよ!!


また夢を見た

かなり膨らんだお腹を抱えてベッドに座り、アルに寄りかかって彼を見上げる私、そんな私を見るアル、彼の片手は私の胸を揉んでいて、私は彼の手を愛らしいように撫でる、 もう片方の手は膨らんだ私のお腹に、 このお腹の中で子供が足蹴をした。


もう少しでこの子は生まれる、 私とアルの愛しい子 王子様かな? お姫様かな?

上を見上げると相変わらず私を見下ろすアル、 そして私たちはキスを…


クアアアアアアアアアアアアア」

だから何だよなんだよ、なんでこのくそみたいな夢を見るんだよ!


そうしてそれ以来部屋が変わる事はなかった。

部屋の家具が変わったりしたけど、部屋そのものは変わってないし。



またまた夜


「まま~」

「フフッ、おはようございます。」

「ムフ~ままの胸~」

「きゃあ、まったく~お父さんに似て胸が好きですね XXXは」

「ムフ~ン~ もっと寝たいです。~」

「うーん…まだ時間あるから少しぐらいなら…。」

「まま~大好きです~XXXはねえ~? 大きくなってママと結婚したいです~」

「あらうれしい、 しかし、女同士では結婚できないんですって?」

「うん~それじゃ、ぱぱと結婚すればいいんですかぁ~?」

「うーん、そうですね。彼なら男ですから、 しかし、だ~め なぜならアルフォンスは私のですから」

「ああっ まま ずるい~」

「フフッ、もう少し寝ましょうねぇ~」

「はい~」


「…は…Fuck!!!…」

…だから何だとこの夢は…



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