1時間の踊り…
昼、庭、一人、シリウスがいるから一人ではないかな?
「…神に捧げる祈りと踊りか~はぁ…俺、神様何か信じないんすけど~?」
祈りかよ…はっ、聖女でもあるまいし………あ、聖女か俺…
「踊りながら祈りを捧げるだけです~」というマリアンヌ様の軽ううううううういお言葉ですけど~
面倒くさい!!!やりたくない!!!
「はあ…あの、シリウス」
「..」
「シリウス?」
「…」
「…うん?」
答えがないシリウス、後ろを振り返ってみた
うとうとするシリウス。
わあ…剣を杖の代わりにして寝ている…
シリウス、君の仕事はな~に?
……
…
逃~げよ。
シリウスが寝ている間にそっと…
「どこに行く気でしょうか~?」
「ひゃっ!?」
今、どこから出た?!
「シリウス!起きなさい!」
「ひゃいっ!?ごめんなさあぁい!!!」
「護衛騎士が護衛対象の前で居眠りしているなんて、シリウスあなた自覚が足りないんじゃないですか!!!」
「ごめんなさい!!!」
「 護衛騎士が居眠りしている間に逃げようとするなんて! 聖女様は自分の立場をもう少し考えてみてください!!!」
「ごめんなさい!!!」
..
.
「あの…ブリイ…? お、怒ってる…?」
「私は“ブリイ”ではありません、 今日から、ケイ様に聖務を教えるために派遣された先生ジタです!」
「先生、ジタ…恥ずかしくない?」
「…」 デレ
「あはっ」
「あはっ」
…
…
「で、先生! 聖務って…それはなぜやるんですか!」
「この地に住んでいる命を持つ者としての義務?」
「本当は?」
「年寄りの自己満足?」
「…しなければ?」
「ダメです」
…うぅ…
「神なんていないのに…」
「いますよ」
「えぇ~どういうことですか~ ブリイ~神とか無いわ~ハハハ」
「いますYo!」yo~
…
..
.
..
…
「いますって」真剣な顔
「マジで?」
「まじまじ」
「え…じゃあやらないといけないですね」
「そうですね、さあ、こちらへどうぞ、今日から私が 聖務の先生ジタです」
と言ってスタスタ歩き始める先生ジタ
……聖女移動中……
「ところでブリ? 今まで何も言わなかったのに、どうして急に?」
「うーん…まあ、いくつかの理由があるはずですが、一番大きいのは結婚ですね」
「え?」
「王族が結婚する際に聖務が必要になります、王族としてすべての民に代わって神々に感謝する気持ちを込めて聖務をしながら祈りを捧げるのが結婚式に…」
「えぇ…?え?じゃあなぜ俺が…」
「…知ってるでしょう?」
「マジすっか?」
マジカヨ
本まかい?
「あの…誰と…」
「当然アルフォンス筋肉ダルマ王子殿下でしょう?」
「うわぁ…本当か…あいっ… 結婚しない方法とかは?」 今何か?だるま?
「この国を離れ、他国に逃亡…くらいでしょうか」
「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」
「理由が欲しい?」
「えっ?」
「ひとお~つ、 あなたは聖女召喚の儀式で召喚された聖女(笑)だ」
「ふたあ~つ、そもそも召喚された聖女はアルフォンス筋肉ダルマ王子と結婚することが予定されていた」
「みいい~つ、召喚された聖女(笑)が男だったのでアルくんとの結婚よりばかアリシア王女やろうとの結婚が進んでいたが」
「何かが混ざっていませんか?」
「アリシアですか?」
「まあ、あいつもですけど…で、なんであいつと俺を?」
「姫が未婚で、あなたが男で…何とかあのばかを結婚させたいし?」
「…あ…あ?」
「…あの子の性格をわかるでしょう?」
「あ…」
「二人は似ていますね、フフフ」
「アン?」裏に出てきてこりゃ~!
「アン?」は?やろうか?
「あ…すみません」
彼女は"騎士"、俺は……
「では続いて言いますね?」
「いや、もういいから」
「よおお~~つ、あなたが女になってしまって、またアルフォンス王子との結婚が進むのが当然の手順?できな?」
「ここの~、シリウスの負傷を治した、アレクサンドロスハニ殿下の病気を治した、西の森でアル王子を救った、西の森で瘴氣に汚染された泉水を浄化した、西の森で瘴氣に汚染された人々も浄化したなどを考えると」
「七…いや六?、ケイが聖女であることは誠なことである~」
「ななああ~つ、王家としてはあなたの力を王家に引き込みたい」
「それが本音か」
「そうですね、あなたがこの国にいる限り、アルくんとの結婚は確定的です」
「うわぁ…」
「あるいはアレキくん」
「うん?」
「それもだめならシイちゃん 、それさえもだめなら筋肉大馬鹿ダルマスケベ王」
「う、うん?」
「つまり、あなたこの国の王族と結婚することになっているということですね、それでもあなたと一番縁が深く親しい間柄のアルくんと結婚したほうがいいのではないでしょうか?それともやっぱりアリシアの方が好き?」
「そ、れ、だ、け、は、な、い、で、す」
「それ、アリシアも同じこと言ったわ」
「は、はぁ…」
「アルくんとはいや?」
「ありえないっすね、おとこが男と結婚なんて」
「体は女でしょう?」
「タマシは男ですよ」
「で、はああ~ち」
「まだありますか?」
「ケイ、あなたはアルと何回か同寝しましたね?」
「あ…はい…」
「家族でもないのに同寝だなんて、普通は…そういう関係じゃないとですね~」
人差し指と中指ぼ間に親指をグイっと入れるブリー
「いやいやまさか、男ですよ?」
「せれが何か?」
「いや、男だからね?男が男を誘惑するわけがないじゃないですか」
「なぜですか?」
「え?なんでって…男が男を」
「平凡ですよね?」
え…?
「平凡ですか?」
「習ってないんですか?」
「へ…?」何かあったかな?
「まあ諦めてください、歓迎しますよケイ、気の狂った王家へようこそ」
「あ、ハハハ、気が狂ったのは認めるんだ、アハハハ」
「…」にこ~
「…」
「…」にこ~
「…」
後で聞いた話
この国
男女、男男、女女、一夫多妻、一妻多夫、多妻多夫(..?)
もちろんこの種族の間でも本人たちさえ良ければok
しかも身分に差があってもok
いずれにせよ本人たち間の合意さえあれば結婚にはできる
らしい。
ただ、会話ができない生物の場合は不可だらしい
自分の意思がはっきり確認できないから
(つまり意思を明らかにすることさえできれば人間の言語ができなくても…)
ただ、子供が産めないので、男男や女女の結婚はあまりしない。
だ喋る間には目的地に到着した
「さて、だ喋りはこの辺でそろそろ始めましょう、聖務の授業はここでやりますよ」
到着したところは小さな神殿があるところだ。
広さは4x4ほど、 正面にはディフォルメバージョンの神々の石像。他に何も無い。
「まず、私が先にお手本を見せます、ケイはそこで見て、その後からゆっくり進めるようにします」
…
…
…
「お願いしますよ…」
「ふふっ、がんばってね、少なくとも結婚の後はまた二人でお酒を飲みながら楽しむことができるんですよからね?」
「…それはまあ…楽しみですね」
踊りは美しかった。踊りながら歌を歌いながらぐるぐる回ったり、手を伸ばしたり、ふんふんと歌いながらの踊りは気持ちよさそうに見えた。
でもこれ、俺にやれって…覚えるのできるかな…
........................
.....................
..................
そしてその踊りは1時間続いた。
1回の踊りが…
…1曲が1時間?…同じ曲を何回も踊ったんじゃなくて?
1曲が1時間?
…1時間踊るブリー、1時間楽器を演奏する騎士3さん、
頭おかしくね?
つまり?俺が?結婚式で?1時間?踊らないと?だめ?
「な…長いですね…」
「はぁ…うわぁ…終わりました~私は少し休みますね~」
「私もちょっと…」
ブリと騎士3さんもへとへとだ、当たり前だが..
…
少女休憩中
「マジッスカ…?」
「何がですか?」
「いや…あの踊り…1時間…」
「はい、そうですね、だいたい1時間くらいかかります」
「長すぎるんじゃ…」
「ケイ、1時間の躍りで無事に結婚式を終えるのと」
「分かりました一生懸命練習します」
「後ろの方はまだ言ってないんですが?」
「聞かなくてもわかる気がします」
「ちなみに失敗すると成功するまで最初から無限に繰り返すんですね」
「聞きたくなかったーよ~」
「無限の踊り子か一時の天使か」
「…ちなみに…」
「 失敗した一人は5回目で、もう一人は12回目に…」
「……結婚式をどれくらい引きずっているのですか…」
「当然、ゲストも10時間ずっと…」
「……」
「次の日までできないならまた来週~」
「……」
「一回で成功できなければ色々と苦しい目に遭うでしょう~」
「この国は何か本当に色々がおかしい!」
「まあ初めからから狂った国ですからね」
「初めから!?」
「うん?知らないんですか? この国の歴史?」
「習ったような気がするんだけど…忘れた…」
「……まあ知らない方がいいかも」
「いや、何だよ…」
気になるじゃん
なんで話を途中で止めるの~
…後で調べてみようか…
調べなかった目、買います
いやあ~疲れますね~
結婚するまで終わらないよ~




