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中身がおっさんでも、見た目が聖女なら、まあそれはそれでいいんじゃね?  作者: ミマス
聖女になってしまったおっさん
34/79

聖女

「ケイ!」


急に 視界が暗くなった、何か暖かい物が顔をまかれた、慣れ親しんだ臭い、生臭い鉄のにおい、あいっちの世界で毎日、手首で…あれの臭い


ああ…懐かしい、毎日カッターで手首を引いて流れる血を飲む時のその臭い、この臭いが俺がまだ生きているということを実感させてくれた

でもこれは俺の血じゃないアルの血だ。


「ケィ…」

「あ…あ…あ…あ…あ…アル…あ…あ…あ…」

「フフッ…よかった…」


…サティロス一匹が持っていた槍を俺の方に向けて投げたようだ。俺はそれを見ることができず、アルが身を包んで俺を守ろうと…

サティロスの槍がアルの背中からアルの体を貫通して…俺の顔にはアルの血が

…あ…いや…アル…おお前


「この…バカが…いやだ…あ…いや…起きて…」


治れ..治れ..治れ……

魔力を浴びせる. アル起きて

治れ…治れ…ああ、お願い…治せ…治せ

聖女の力お願いだからアルを治せ


「やだ…やだ…起きてバカ…お前がいなと俺は誰とお酒を飲めばいい!通りすがりのメイドのお尻を見ながら、誰のお尻が一番か誰のおっぱいが一番かそんな馬鹿馬鹿しい大会何かお前以外に誰とするんだよ…起きて馬鹿…」


ちなみにこの時、アルは考えたらしい「いや、これでは死なない、でもこれはむしろ死んだ方がましかも」と


…いやだ…この世界にアルがないと俺は誰と遊ぶんだよ、アルのない世界で俺は誰と笑えばいいんだよ

治れくっそ!治れ!!


「ケイ……」

マリアンヌ様…知ってる、槍が胸を貫通した、俺も知ってる、でもいや


ちなみにこの時マリアンヌ様は考えたらしい「おい、もう一度言ってみろ」と


「起きて、このバカ!やだやだやだやだやだ、いやだ! お前がいない世の中はいや!俺も.俺もお前しか友達がいないこと知っているじゃん、お前が死んだら俺は誰と.. あっちこっち全部合わせてお前しかいないんだよ!起きて、バカ!」


..

.

あ.

理解した

いや、多分何も分からないけど、どうしてなのか理解した

頭では一つも分からないが心では分かる

何をすればいいのか分かる気がする、なぜ今までまともに練習もしなかったのにできそうだったのかどうしてできたのか分かるようなそんな感じがしたのか、理由はよく分からないがそれでもできるようだった、その理由を理解した


そして今もできる、うん、聖女の魔力が俺に教えてくれた、今までずっと、うん分かった


そして私はアルにキスをした



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うっ…」

「起きましたか?」

「…ウッ?!ここ誰?俺どこ?」


知らない天井だ…後頭部には暖かくて柔らかい枕(?)、冷たい布団(?)、いい匂い、そしてマリアンヌ様の顔


…顔?


「う…マリアンヌ…様?」

「はい、おはようございますケイ」

「ここは…」

「馬車です帰還中の、あなたは3日も寝ていましたよ?眠り姫ですね?」

「えぇ…あ、アルは?」

「外です、馬車のそばにいますよ」


席を立って馬車の窓を開ける…あぁ、めまいがする


「まだ横になっていてください、あなたは3日も寝ていましたよ?すぐ起きられるわけないでしょう?」

「う…ん?3日?」 変…マリアンヌ様がやさしい…

「大変でした、本当に…」

「ところでなぜ俺はマリアンヌ様の膝に?」

「うーん、そうですね…まあいいんじゃないですか?」

「え?」


「暇だったので、髪をちょっと撫でてみようかと、ケイの髪は本当にきれいですね」

「…はぁ…」


何を言ってるんじゃい、このおばばは…


「今「何を言ってるんだ、この女は」と思いましたよね?」 ぱちっ

「ええ」 こわ…

「フフッ許しますよ」 「今は」

今は…


「あのぅ…どうしたのか説明していただけますか?」

何かこわ…


「それは私が説明します」

「おへうべぶぼばあうあびっくりしたどこから出したおシリ!」

「ずっとそばにいたんですけどぉ~全く気づかなかったからぁ~」

「シリウス……代わりに説明していただけますか?」

「はいマリアンヌ様」

シリウスそういう名前だったな…すごく久しぶりに会った気がする


「では、ケイ様が王子殿下にキスしてからお話すればいいですか?」

「ぞまっ?!…キス?…俺が?…アルに?」


「それは本当に熱いキスでした!ケイ様がキスするとケイ様の黒曜石のように黒かった髪がその根元から先までだんだん黄金に変わり、全身から黄金の光が広がっていきました、王子殿下の体に刺さっていた槍が黄金の粉になって消え、殿下の傷が癒されました。回りの兵士もみな傷が回復し、私たちを襲ったサティロスの群れが黄金の光に包まれると金色の粉に変わって消えました。そして黄金の光は止まらず森の遠くまで広がっていきました。あぁあぁ、まさに森全体が黄金のひかりに輝くその姿は美しさを越えて神聖さを感じました」


ここまで8秒 

「…シリ…こんな人間だったのか…」

「…もうだまってください シリウス」

「えっ?」

「…うぅ…マリアンヌシャマァ~ひどいですぅ~」

「えっ?」

「はぁ…最近シリウスは何か…変を超えましたね、そろそろ頭が痛くなってきました」

「えっ?」

「とにかくその次ですが、 黄金の光が消えて世界が本来の色を取り戻すと皆は聖女様の姿が変わったことに気ずきました。今までのまるでか弱い少女の姿だった聖女様が少しボイシで可愛い聖女様の姿がまるで聖母のような美しい女性になり、その母性がいっぱい込められた胸でアルフォンス王子殿下を抱いている時の聖さとは!」


ここまで5秒


「えっ?」

「あ…止められなかったか~」

「えっ?」

「もうおやすみなさい、シリウス」

「えっ?」


バリバリバリバリ

キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ

ドッスン


「えっ?」

「最初から私が説明すればよかったですね」

「えっ?」

「あなたが彼にキスしました、彼は生き返り、脅威は消え、あなたは完全に女性になり、私たちは帰還中です」


「えっ?」

減らしすぎた!何言ってるんだよ!


「外見は…18…20…くらいでしょうかね、…胸はかなり…ちっ、股も確認してみましたあなたは完全に女です」

「えっ?」


マリアンヌ様、今股…


「このまま城に帰って…以後は私も分からないですね…」

「えっ?」

「……ケイ故障しましたか?」」

「えっ?」

「…ふざけてるんですね、あなた?」

「え…え…え?」


いや、ぞっとちょっと情報過多で頭が

回らないだけですけど


「ケイも少しおやすみになりますか?」バリバリバリバリ

「えっ…ぞっまっ」

キャアアアアアアァァァァァァァァ


そやって俺は永眠に入った。

いや、死んでない!



次からはエピローグに入ります

だぶん



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