女神の涙
それはある日突然の出来事だった, そう…それは災い…」
「突然何を言っているんですか、あなたは…」
「ははっ」
「あれは昨日の出来事だった」
「明日はお昼に教育があるのでドレスを着てきてください」
「えぇ…お昼にドレスですって、ひど」
「あなたがこの国に住むためにはいろいろ必要なものです」
「..一応俺、うんち穴の婚約者なのでは?ドレスなんて...扱いがどうしたんだ…」
「…ハハハ…」
「あ…またミイレさん楽しくコルセット締めるそうだなぁ…」
「うん?誰ですか? ミイレは?」
「うん?メイド長? 俺んちのメイドさんたちがそう呼んでましたよ?」
「メイド長ならミレイユ様だと知っていますけど?」
「ミレイユ..様?」
「はい」
「なぜ王子妃のマリアンヌ様がメイド長に様を?」
「アレクサンドロス王子の第一夫人であるあのバカのお母さんですから?」
「…なぜそんな人がメイドなんかを…」
「趣味だそうです」
「趣味…?」
「趣味」
「趣味…」
…うん?ちょっと待って?
「えーと、じゃミイレさんはだれですか?」
「それは私も知りませんね」
「私の母です」
「うあっ!?、ブリー?、あなたのお母さんでしたか?」
「はい」
「…たまに会ってもあいさつ一度もしなかったのに…」
「お互い仕事中ですから」
「へ、へえ…」
キッ!キキッ!
ユッサ子が何か言っている…
…片手を上に上げてゆらゆら…私は知っていたよ!という感じだ、 かわいい
「かわいい」
「あっ、落ちた…」
「あいたたたたたたたたた!!!」」
ユッサ子が俺の肩の上で揺れて重心を失って落ちないために 爪で肩をギュッと…
爪が痛い!! 猫かお前は!!
とにかく次の日は来て、ドレスを着て食堂に..
来たのに…
食卓にな..
..
..甲羅が黒い光沢を出して輝く黒曜石のように美しい
で、見た目は完璧にゴキブリのこいつ…
「これ..ゴキ」
「女神の涙です」
「いや、ゴキブ」
「女神の涙です、ケイ」
「いや、この甲羅が美しいこの虫、ゴキブリでしょ!」
「女神の涙です」
「俺を召喚する時に使った物じゃないですか!」
「女神の涙です」
「……黒くてつややかで足が多くて動きが速いのに甲羅が無駄に美しい一匹が見える数百匹がいるようなこの虫、ゴキブリじゃないですか!」
「女神の涙です」
「名前の由来を聞いても?」
「女神がこの虫を見て涙を流したからです」
「いや、ゴキブリを見て驚いて涙を流したんじゃないの!」
「…女神の涙と呼んでください」
「……いやまあ…それはいい、…なぜこれがテーブルに…?」
「..このスプーンで肉の部分だけすくって召し上がれば良いです」
「いやいやいやいやいや 食べませんよ? ゴキブリなんか食べませんよ?」
「ケイ、これは我が国の伝統の貴重な食べ物です、特別な席でのみ楽しむことができる高級料理です、 他の国のお客様が来た席で虫って理由で、この国の伝統に恥をかかせるつもりですか?」
「うぐう……」
そうしながらスプーンで女神のなみ…いや、ゴキブリの肉を!!!!!俺の口の前に持ってくるマリアンヌ様
「さあどうぞ、一口だけ食べてみれば考えが変わるでしょう」
「うわぁ、いやで うっ!?」
もじもじして後ろに逃げようとする矢先に
ブリーに捕まった! ブリー!!!!!!! 止めないで!!捕まえるな!!!!
そして無理やり口を開いた、 痛い!!広げないで! ブリー!捕まえるな離れろ!!!ブリイイイイ!!!!
ちなみに、隣にいたシリウスも後ろに退こうとする時に背後をつかまり、ゴキブリを口の中に無理やり押し込まれているところだ …え?お前護衛じゃないの? どうしてあなたがそこでそうしてるの?
「じゃぁ~ケイ~」
「ううん!?ううん!!」」
無理やり口にゴキブリの肉を!! 入れては
両手であごを掴んで無理やり噛ませ、口と鼻を塞いで無理やり飲み込ませ…
もぐもぐゴックン
「…何で美味いのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
何で美味いのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
……
……
何で美味いの?
「ほら、他の料理も多いので、早く食べましょう」
と言いながら本人は全然手が動かないマリアンヌ様
「マリアンヌ様も… どうぞお召し上がりください…」
「..私は少し気分が悪くて.. 今日は絶食しなければなりません」
「さあ!!どうぞ!」」
と、前にあった何か長い虫の天ぷらをマリアンヌ様に無理やり薦める
アバババババババババババババババババババババ
ビリビリ
「ケイ、礼儀が悪いです、そんなに無理やり食べ物を勧めるのではないです」
…あなたは今俺の口にゴキブリ押し込んだんだよ!?
そしてさりげなく電撃で人を感電させるな!
あなたは電気ねずみか?
…
「..マリアンヌ様自分を棚に上げすぎるんじゃねすか?」
「上げてないです、それよりどうぞお召し上がりください」
「…ちっ…何ですか…このいじめは」
「ケイ、あなたのためです」
「それではマリアンヌ様も召し上がってください」
「私はゴキブリ…いや、女神の涙にアレルギーがあって…」
「結局マリアンヌ様もゴキブリって言うんだね!!」
「でもこれゴキブリなんですよ?」
「ほら!」
それからそれから
ポリポリ
「うん?」
「もぐ…」
おい、何だか分からないけど長い虫の天ぷらおいしいね あの小さい虫を炒めたのは…
「もぐ…お、これ美味い!」
次は…
もぐもぐもぐもぐ
「ケイ、けっこう食べますね」
「え?あ…まぁおいしいですからね」
「さっきのゴキ…いや、女神の涙を食べる時の拒否感はどこに行ったんですか?」
「いやまあ…あれはゴキブリですから」
「……龍の爪を平気で食べるし…」
「いや、まぁ…唐辛子も虫もあっちにいる時によく食べたんですよ?」
「よく…食べましたか?」
「うん…唐辛子はまあほぼ毎日、虫はたまに珍味?みたいな感じで」
「………………………あれが珍味…あれを毎日···? あなた変態なの?」
いや、ちょっと…あなたが嫌がっちゃだめじゃないですか
「どうして俺よりマリアンヌ様の方が嫌いな感じなんですが…」
「…いじめになりませんね…」
「うへっ?いじめ…」
「そんな席です」
そう言えば周りに俺他にもだくさんのレーヂたち、みんな
悲鳴を上げたり涙を流したり、お 一人気絶した
「私が説明しましょうか?」
と言うブリー
「あ、はい」
「温室で育った花たちに世の苦味を少しだけ見せる行事です、このイベントを通過したお女だけが社交界にデビューできるんですね、 言われば通過儀礼?」
「へえ…」
「ちなみに気絶したり泣いてしまったりしたら脱落で来年また参加することが決まります」
「へ、へえ…」
「合格するまで毎年」
「へ…へ…」
残忍だ………
「俺は..」
「……ケイは違う意味ですごいですね……」
「……そうですか…」
ポリポリ何か長い虫の天ぷらを食べながらブリーの説明を聞いていると…
うーん..少し足りないね..
「ふむ…ここに唐辛子を一緒に食べたらおいしそうだけど…唐辛子はないかな…」
「ここにあります」
「お~ありがとうございます~」
ポリポリ…辛い!
「これ…辛い..」
「前に食べたのは竜の爪 今それは悪神の牙ですね」
「悪神の牙…辛い…」
「龍の爪は可笑しく感じられるほど辛さが強いです、主に拷問用として使用されていますね」
虫と悪神の牙…意外とよく合うね…でもお酒が…お酒があるといいんだけど…
「あの、お酒…ないですか?」
「..お酒ですか?」
「はい…ひんやりと冷やしたビール…いやエールって呼べばいいのかな?」
「…ワインならありますが」
「じゃあそれでも」
「…わかりました、さて女神の涙もどうぞ」
「……………………………………………」
味は···あるから···
「う…もぐ…」
だから何で美味いのよ!!ゴキブリのくせに!くっそ!
くっそ!これはゴキブリじゃない! 平ぺったいエビだくっそ!
…で、みんな知ってる? 虫ってさ、香ばしくてさっぱりしてるし、ここにタレで少ししょっぱい
これがお酒と合ったら?
最強だね、これはお酒がどんどん進むのよ
……
ど言うことか?
……
「ケ、ケイ?」
「もぐもぐ?もぐもぐにゃ? もぐにゃ?」
虫-酒-唐辛子-虫-酒-唐辛子-虫-酒-唐辛子-酒-無視あちがった虫-酒-虫-酒-唐辛子…
…もぐもぐよくも食うなこいつ…
あ、俺だよ俺…
「あ、何でもないです 気楽に召し上がってください」
「モグモグニャモグモグニャ~」
うーん…めっちゃ美味しい…
くっそ!…本当に美味い…
知ってる? ゴキブリはエビに似た味だって…
そしてお酒は人の判断力を曇らせる
…………………………………………………………
そゆうことにしよ
そんなもんだZE?……
…
…
だから、何で美味いのよ!!くっそ!
「ブリジタ あれ、人ですよね?」
「……たぶん……」
「ゴキブリ…女神の涙を…うっ…」
「いや、マリお姉様そうしたらダメですよ…」
「…おだまりなさい」パチパチ
「キャアアアア」
何してんだあの人間たちは…
そして結局
げっぷ
美味しく作った方が悪い
あ~おお腹いっぱい~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数日後、いつものでマリアンヌ様とのお仕事
マリアンヌ様の前に手紙が届いた
私のマリー
西の森の魔物が騒々しいという報告が続いている。 西の森に遠征隊を送り、うわさの真相を確認したいと思う、あなたとケイも一緒に行くからな?5日後に出発する予定なので、そう思って準備を頼むぞ
あなたのポンス~
…ポン~ス~ポン~ス~
「えぇ~何ですか~この”ポン~ス”は~」にまにまにま~
「…おだまりなさい」パチパチ
「キャアアアアアア」
だから感電させるな!! このずるおばさんが!!!
恥ずかしいといつもこうなんだから!このおばさんは!
「何を考えているのかわかるからね」パサパサ
「キャアアアアアア」
だから、あんたが電気ねずみかよ!!
そろそろ仕事に余裕ができそうです




