執筆談 古いアイデアです
古くからのアイデアで、ギャグマンガの『幼児のバカ声量で心臓が止まりかけるオジーちゃん』に大笑いしたのが、きっかけでした。
『幼児のバカ声量に驚かされる幽霊』が元ネタ。
ストーリーがぜんぜん違うので明かせますが、【花田少年史】の『ユキ姉』のエピソードのテイスト、空気感がアイデアのイメージを膨らませました。
冒頭のドライブエピソードは、半分実話。
場所は大阪府の寝屋川市。
ボクが年少の時に堺に引っ越しましたから、3歳ぐらいだったハズです。
これが、ストーリーという形をくれました。
5歳……。
旅館で、同じくらい歳のお嬢さんの子守りをしていたことがあります。
考える、伝える、そのための言葉のストックはありませんでしたが、敏感に空気を感じとり、自分なりに考える、立派に人格と呼べるものを持った年齢だと思っています。
ただ、語彙の少ない年齢の出来事について、こんなに詳細な記憶を持っているとは思えませんが、リアルにすると【新耳袋】を無機質で堅い文章にしたような作品になりそうなので、こだわりを捨てました。
【なろう】は、いろんな人の妄想や萌えツボが描かれてます。
幼いなりの優しさ、一生懸命さを持った子ども。
恋人とも保護者とも言えない、微妙な関係のオトナ。
周りに内緒の、秘密の友だち。
好きです。
短編を改稿連載にしたのは、1000文字連載で書き直してみたかったからです。
そして、いろんな作品で登場させた登場人物を総登場させる大きめの物語の構想があって、その布石でもあります。
『誰かがいない……』の鴉谷さんや、周星海さん、陣内も登場させる予定です。
暗く文章がクドくてユーモアがスベっていた短編より、柔らかく明るくなったかなぁと期待してます。
この執筆談も含め、最後までお付き合いしてくださった方がいたら……
心から、ありがとうございました。