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明日へのスパイク  作者: 飛鳥
序章
2/6

葵の挑戦

『はぁ?』

鈴子は葵のお願いが真剣なことにびっくりした。葵は話を面白くするために、よくふざけた質問をしていた。だから今回もふざけたものと感じていたらしいが、真剣な質問であったのだ。

『ビーチバレーって、あの浜辺でやるバレーのことでしょ?』

『違うよ!』

鈴子の質問を葵は否定した。

『じゃあ、どんなバレーよ!』

鈴子は強めに葵に質問した。

『ビーチボールでバレーボールをするの!ネットの高さは低いし、コートは狭い。だから、四宮さんのジャンプ力とスパイカーとしての実力を見てお願いしてるの!』

『あなたが私のなにを知ってるのよ!』

鈴子は強く言い返した。

『知ってるよ!』

葵も負けじと強く言い返した。

『だって私、決勝の相手のリベロだもん!』

そう、葵は中学バレーボール全国大会決勝で戦ったリベロだった。鈴子のスパイクを止められずに決勝はボロ負け。

彼女はそのトラウマからバレーボールをやめざるを得なかったのだ。

『だから、あなたのスパイカーとしての実力は知ってる!だから、入ってほしいの!』

葵は鈴子の目をしっかり見ていた。その目から嘘は感じられなかった。

『でも…私はバレーをしたくない…』

鈴子は目をそらして答えた。

『…わかった。なら、勝負しよう!』

『勝負?』

葵はその真っ直ぐな目で鈴子を見つめながら言った。

『今、体育の授業でビーチボールバレーしてるんだ!それで勝負しようよ!』

『…わかったわ…乗ってあげる…』

鈴子は葵の目をしっかり見ながら不安そうに答えた。

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