第1話 ドラゴン
第1話
僕は、神谷 凛。小学5年生の11歳。
僕と、ドランは、5年前に会ったんだ。あっ!そうそう。ドランって、ドラゴンのことだよ。
「凛!!」
「はい!」
「ブッ!オレだって。」
「なんだードランか。」
「なんだとはないだろ。」
「相変わらず、喧嘩か。」
いったのは、
「竜!」
竜は、学校で初めて友達になった人だ。
だから、僕も、竜も、一番仲がいいコンビとして、知られている。
「よう!凛。今日の、宿題できたか?」
「宿題?そんなのあったの?」
「あった、あった。ありまくったぜ。」
「えぇ!あったの?何々?」
「ドラゴンに乗る宿題。」
「はぁ!?それって1年から、6年まで、共通の宿題だろ?」
そうだ。僕らならともかく、1年生にできるのかい。
「そうだよ。共通。」
僕たちは、宿題を忘れてた!
もっとひどいのが、夜間に空を飛んで遊んでいた!
警備ドラゴンに見られたりしてたら…
あぁ!恐ろしいことになる!
「おーい。凛!」
声をかけてくれたのは、やっぱり、竜だ…
と思ったら、竜は、もう先にドラゴンに乗って、空で遊んでいた。
「何やってんだよ!早く乗れ!」
「ドラン。僕はね、このごろ妙なことに気がついたんだ。」
「妙なことだぁ?」
妙なこと…そう、妙なこと。
あれは2、3日前の、12時ごろ、
僕が寝ていると、突然、ばさばさという、羽音がするんだ。
もちろんドランかなっと思ったけど、ドランじゃなかったんだ。
もうちょっと、大きいっていうか。
とにかく何かを捕らえていた。小さなドラゴンのようなものを。
「とにかく!僕は今日、そのことを報告するんだ!」
「へぇー。いいから学校行くぞ!早く乗れ!」
「じゃ、行きますか。」
気持ちのいい、風邪の音。
今日もいい天気だなァ。
「ついたぞ!」
「じゃ、俺、外とんでっから。」
「うん。じゃあね。」
ガラガラ。
ドアを開けた。もちろん教室の。
「おはようございまーす。」
「おはよう。凛君。ちょっと、話があるから、職員室まで。」
「はい。先生。わかりました。」
なんだろう?もしや、あのことがばれたとかじゃないよね?
―休み時間―
「失礼します。明石先生いますか?」
「はい。待ってましたよ。凛君。」
「先生!質問があるんです。」
「はぐれドラゴンについてですが。」
「そのことを話そうと思ってたの。」
え!じゃあいわなくていいや。
「このごろ、はぐれドラゴンによる、警備ドラゴンを殺していることがわかったわ。」
「もしかすると、学校のドラゴンも、やられるかもしれない。そしてそのドラゴンは。」
「1匹で殺しているってことがわかったわ。」
「それでお願いがあるの。」
なんだろ。
「そのドラゴンを見つけてほしいの。」
「え…。」
2話に続く。
長く書いてみました!