れっつ 思い出。
最近やなことばかり。
いいことなんてあったかなぁ。
「しあわせ」を探す旅。
そう、私は今自分の「しあわせ」を探し中。
きっと「幸せなんて探すものじゃない。」
と思うだろうけど、今の私にはその方法しかなくて。
自分にとっての「しあわせ」とは何か、
探し中。
今の私は、まぁ幸せなのかも。と思うけど、
私は欲張りだから、もっと心から元気になれるような
「しあわせ」に出会いたい。
―しあわせ探し 1日目。-
今私は、超超超田舎の町を歩いている。
周りにたんぼしかないようなところを。
重たいリュックをしょいながら、ぐだぐだ歩いている。
おなかがすいたとも感じなくなるくらいに疲れてしまった・・・。
そろそろ休憩しようか、なんて考えながら、
かれこれ1時間歩いているようだ。
私は、母に何も告げずに、ただ「ちょっと散歩。」
と言って、家を出てきた。
携帯なんてハイテク機器は持っているはずもなく、
連絡手段はない。
こんな旅は続くのだろうか。
なんていう不安もありつつ、
なんとか続いている。
(まだ家を出てから3時間程しかたってないけど。)
もう夕方だ。
太陽が海に沈む。
とても綺麗で、心が和む。
こう思えることも「しあわせ」なのかなぁ。
沈む夕日に、つぶやいた。
しばらく、この田舎にとどまることにしよう。
うん。そうしよう。
私は、リュックに詰めてきたおにぎりを食べる。
「はぁ。」とため息をついて、水を飲み、
気持ちのいいこの野原に寝そべる。
この田舎にとどまると決めてから、
野宿をする場所を探していたら、
海が見える、きれいな野原・・・というか、
崖のような場所を見つけた。
テントや布団なんてものは持ってきてないけど、
このふわふわした草があれば、
そんなものは必要なさそうだ。
大の字に寝て、空を見てみると、
これはまたきれいな星がいくつも空に浮かんでいた。
いつか、おばあちゃんにこんなことを言ったものだった。
「お空にはね、たくさんの星が浮かんでいてね、いつか私もそこに行くんだよ。」
と。
まぁ、そんなことが現実になるはずもなく、
私はただ、星空を眺めていた。
この広い空に、すべてを投げ出して、
さわやかな気分に浸っていると、
いつの間にか、眠ってしまった。
―しあわせ探し 2日目。―
朝、太陽の光がまぶしくて起きると、
そこには、きれいな太陽が顔を出していた。
まだ太陽が昇り切っていないということは、
今はかなり早朝ということになる・・・。
だけど、私はびっくりするくらい、
眠たくなかった。
私は、あともうちょっと起きるのが遅ければ、
遅刻してしまいそうな時間に起きて、
そこから二度寝をしてしまうようなやつなのに。
私は昨日何時に寝たのだろうか・・・。
きっと、7時屋8時に寝たのだろう。
そうでなければ今頃私は、2,3度寝中だろう。
こんな余談をしている間に、
太陽はとっくに空の上にいた。
私は、一人で「おはよう。」とつぶやいてから、
また、おにぎりを食べる。
「はぁ。」とため息をついて、水を飲み、
リュックをしょって、歩きだす。
田んぼでは、おばあちゃんたちが、
畑仕事をしていた。
「おはようございます。」
というと、
やさしい笑顔で、
「おはよう。」
と返してくれた。
私も、昔は田舎に住んでいたわけで、
こういう光景は見慣れていた。
いつも、「おばあちゃん、おはよう。」
と元気に言っていたものだ。
懐かしい。
やわらかいあたたかい記憶が、
私の脳内をかけまわる。
小麦色に焼けた肌を、さらに太陽にさらして、
そこらじゅうを走り回っていた。
あの頃に戻れたら。なんて考えたけど、
今は、この旅を続けるほうが面白い。
私は、小さいころから、今の今まで、
いつか、一人で旅をする。という夢を持っていた。
母にも、いつも言っていた。
もしかしたら、察しのいい母は、
私が一人で旅をする。と言っていたのを
思い出して、そっとしておいてくれているのかもしれない。
反対に、心配性の母は、
すでに警察に届けを出しているかもしれない。
今は、先に言ったほうだと願うしかない。
私は、太陽に向かって手をたたいた・・・。
―しあわせ探し 3日目。-
この田舎に来て、早3日。
そろそろ移動しようかと思う。
毎日挨拶を交わしてきたおばあちゃんたちに、
さようならを言って、この田舎を出た。
そもそも、この旅はまったくの無計画で行われている。
つまり、行き当たりばったり。ということだ。
でも、私には目的地がある。
それは、大自然。
田舎をぐーるぐーるしようかと。
自然に会いに行きたいなぁ、そう思ったのも、
今回の旅をしようと思ったきっかけだった。
小さいころ田舎に住んでいた私には、
都会があまり好きになれなかった。
都会で、夜もピカピカした場所よりも、
田舎で、夜は鈴虫の鳴き声を聞くほうが、
私には楽しかった。
昔は、虫や木や、青すぎるような空が、
私の友達だった。
(別に、友達がいなかったわけではない。)
今となっては、虫なんて私の天敵と等しい存在になるが、
それでも、自然は大好きだった。
毎日、星空に、今日会った出来事を話して、
愚痴を言って、うれしかったことを話して、
星空は、特に親友だった。
歩きながら、思い出に浸る。
そろそろ、この町とも本当にお別れだ。
次は、どんな場所が、私をまっているのだろうか。
私は、期待に胸を膨らませながら、
次の出会いに心を弾ませる。
ひとまず、今回の田舎暮らし3日はこれで終わりだ。
つづく。




