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傲慢

そろそろ前書きもやめようと思います。


書きたいことがあったら、書きますけど…。

それから数日が経った頃に、彼は学校に来た。

今までの彼が嘘みたいに沢山笑顔を振りまいた。


以前の彼はそれこそ最小限にぐらいしか笑わなかったのに。

でも、その変化のおかげもあって、皆が彼の周りに集まった。


元々はクラスメイトぐらいが彼の周りにいたが、いつの間にか、上級生も下級生も先生までもが彼の周りに集まった。


なぜ彼がこのような行為を行ったのかの理由は完璧にはわからない。

だが、一つの仮定が私の中でできていた。


たぶん彼は“愛”が欲しかったんだと思う。


彼はいつも“愛”を与えられていた。

しかし、形を以て見ることができたのは“親”の“愛”だけだった。


“親”は彼に形のある“物”をあげていた。

それが彼にとっての“愛”の形になったのだろう。


誰しも形が見えなければ不安になる。


だから彼は“親”の持っていた、見える“愛”を違う人に求めたのだと思う。


たぶんどんなものでもいいという訳じゃなく、彼は見える“愛”だけを求めた。


ゆえに告白をされても断っていた。

“言葉”は見えないものだから…。

“文字”ではその愛してくれている人が見えないものだから…。


たぶん一番彼にとって嬉しいことはバレンタインだったんだと思う。

チョコという形でもらえる“愛”。


証拠にその日はいつも嬉しそうだった。

そのことを私に自慢してきたしね…。

嬉しそうに話す彼を見て、少し辛かった。


そして高校生になって、彼は少し考えを改めた。


人の視線に気を使うようになったのだ。


今までは気づかなかった、自分を見る視線。

これが少し怖かったんだと思う。


証拠に私に相談しにきた。

でも、私は何も言わなかった。


だってその視線の一つは私のものなんですから。


感想などお待ちしております。


本当にお願いします。


この後書きもやめようと思いますので…。

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