悲哀
二話目です。
よろしくお願いします。
なお、あらすじはまだ固定できていないので「あれ?あらすじ変わってね?」と思われてもそこは作者が未熟でまだ先を何も考えてないのに投稿したヴァカですのでご了承ください。
私の朝はまず彼に挨拶することから始まる。
「おはよう。」
「………。」
しかし返事はない。
いつもの事だから仕方ない。
彼は何もできないのだから仕方ないのだ。
しかし、やはり悲しくなる。
返事を返してくれれば、少しは私も楽になる。
いや、これは甘えだな。
「ご飯、食べるかい?」
「………。」
やはり返事はしない。
首も動かさないから否定とも肯定とも取れない。
しかし、これもいつものことだ。
私は念のため彼に質問をするのだ。
治ってくれていれば、彼は何かしら反応をしてくれるはずだから…。
いや、その前にあの表情が変わっているか?
虚ろでどこを見てるのかわからない目。
少し開いている口。
ただ付いているだけでブランとしている腕。
どれも扇情的だから、時々理性が壊れかける。
いや、時々壊れている。
昨日も一緒に寝た彼を抱えて、椅子に座らせる。
あの出来事のせいで痩せてしまった彼は私の力で易々と抱えれる。
…複雑な心境だ。
ご飯をテーブルに置き、少し彼を観察する。
これは日課。
さすがに私も人間だ。
彼という成分を補給するために観察するのだ。
そういえば、今日は学校だ。
まぁ、何も変わらない。
最近では彼を無償で見られるということで見に来る奴がいるから少し不愉快だが…。
しかし、それはまぁ、仕方ない。
彼は美しいからな。
見に来ない人間の方がおかしい。
ご飯はいつも口移しで食べさせる。
これは仕方のないことだ。
こうしないと彼は食べるという行為はできない。
いや、実際は食べてはいないが…。
たが、彼の体調などを整えるためだ。
仕方ない仕方ない。
それに彼は何も感じないのだから、この様な行為をしても感じはしない。
だから大丈夫だ。
この状況を利用しているみたいで自己嫌悪に陥ってしまう…。
だが、仕方ないのだ。
そう、仕方ないのだ。
つ、疲れが…。
本当に最近、寝不足なんですよね…。