楽観
「なんでお前がここにいる!!」
私はあの女を睨み付ける。
「んー。結論だけ言いますと私の家はお金持ちなのですよ。」
「なっ、彼を壊したというのに罪にならなかったというのか!?」
くそっ!信頼できる警察を使ってこのざまか!!
「まぁ、家で謹慎処分を受けましたよ、一月ほど。」
「一月ほどだと!?そんな簡単なもので終わらしていいものじゃない!!」
「まぁ、そんなに怒らないでくださいよ。こんなところでこんな話して、彼の刺激になって思い出したらどうするんですか?」
私ははっとして彼の方を向く。
彼はキョトンとした顔で私達を見ていた。
そして私は疑問が生まれた。
「なぜ、お前が彼の現状を知っている?」
「言ったでしょう?私の家は金持ちなのですよ。」
あの女は私を馬鹿にするかのように嘲笑った。
私のストレスが限界点を突破しかけた時…。
「あ、あの、なんの話をしてるんですか?」
彼によって私は我に帰る。
「な、なんでもない。」
咄嗟に出てきた一言、これしか言えない。
彼が言及してきたら逃れようがない。
「そうですか?」
「あ、あぁ、なんでもない。」
「そうですか。まぁ、今はそんなことより急ぎましょう。学校に遅れますよ。」
「あぁ。」
「彼に救われましたね。」
私によってきたこの女は小声でこんなことを言いやがった。
イラつく!
「そんな怖い顔で見ないでくださいよ。」
「お前のせいだろ!」
「二人とも!喧嘩はダメですよ?」
「ぐっ!」
「わかってますよ。」