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第六話 そろそろ逃げるか・・・準備準備っと

この世界『グロウリーエターナル』に来て三日がたった、


先日の二日間はドタバタが多くて時間をあまり感じることができなかった

そして今日は勇者をたたえるパーティーだとさ・・・めんどいな~~


・・・いっそのことパーティーやってる最中に逃げるか・・・






「おっはよ~!カケル!!」


「・・・はよっす」


相変わらずのテンションのマコトである

ったく、この能天気野郎は・・・


「今日のパーティー楽しみだな!おいしいごちそうがいっぱい出るんだろ!!楽しみだな!!」


「ああ、そうだな~~」


まったくもってうるさいやつだな、こいつは

こちとら今逃亡計画考えてるんだから自重しやがれ!


「すまんマコト、俺ちょっと用事あるからここで」


「ん?用事?俺も手伝おうか?」


「いや、それには及ばん、逆に邪魔だ」


「邪魔って・・・まあいいや、頑張れよ!じゃあまた・・・ああ、俺もカケルに用事あるんだった」


そういったマコトは俺に一冊の本を手渡してきた


「これは、いわゆる『魔術書』なんだけどさ、俺これ全部中身覚えたからカケルにあげるよ!」


・・・中身全部って、こいつ化け物か!

んじゃあれか!?この中にある魔法全部使えるのかよ!


さすがチート野郎・・・としか俺は言えないな



「あんがとな、じゃあ俺行くから」


俺は早急にこいつから去って行った・・・









用事というのは簡単なものだった、


ただ、兵士さんたちにこの城の見取り図と、町の見取り図をもらうだけだった、

理由を聞かれると俺はこう言い放った


「ここに魔物たちが襲ってくるかもしれません、あなたのような屈強な兵士たちがいれば安心でありますが、

 もしかしたら後方から責められる可能性もあるかもしれません!そんなときに対処するための方法を自分なりに考えたいので・・・」


それだけ言うと、快く俺に城と町見取り図を渡してくれた


人って少しでもおだてるといい気分になって『少しあやしくても』引き受けてくれるんだよね~~


なにはともあれ、見取り図ゲット!

後は巡回兵の動きと交代の時間、そしてできれば・・・









まあ、準備としてはこれくらいでいいだろう、できればあれも手に入れたかったがぜいたくは言えないか・・・


でもあきらめきれないな・・・よし!あれは脱出するときに奪うことにしよう、




さて、後は夜のパーティーを待つだけだが・・・

まだ時間があるか、よし、暇だしマコトにもらった『魔術書』でも読むか・・・








『我らの住む世界、グロウリー・エターナルではマナというもので満たされている、このマナというものは空気と同じで見ることも直接触ることもできないが、マナで満たされている場所ならば植物の成長を促したり、傷を癒すこともできる、

 これは人工的に行うこともできる、それが≪魔術≫である、この魔術には様々な種類があり、そのすべてを知ることは不可能に近い、

 マナにも種類があり、火・水・風・雷・地・木・光・闇などのマナがある、このマナは場所により数が異なる、たとえ得るならば周りに川が流れているのならば水のマナが、周りに植物があるならば木のマナが多いこととなる、

 このことを考えるならば一番数が多いのは火のマナである、その媒体は今も空高く浮かんでいる太陽である、太陽は半日ではあるが出現しているためかなり実用性があるといえる、太陽にはもう一つのマナ、光のマナも放出しているが、残念なことに光の魔術を扱えるものはあまりいない、理由はあまり分かっていない、もうひとつ闇の魔術もあまり扱える人間はいない、ただし、魔族は例外であるが、

 次にマナの合成である、これは高等技術なためこれもまた扱えるものは少ない、だが、これを扱えるのならば素晴らしい魔術師になれるのは簡単である、例えばである、火の魔術に風の魔術でを合わせるとどうなるであろう?答えは簡単である、威力が増大し、見るものを燃やしつくすことも簡単である、

 水の魔術と木の魔術を合わせるとどうなるだろうか?この効力はいろいろあるが一般的に回復効果が増大したちまち傷をふさぐことができる、他にも例があるがこれは自身の力で見つけるほうがよいだろう、

 魔術は奥が深いということが理解できたであろうか?それができたのであればこの本を書いた意味ができて私はうれしいばかりである、また、この本を読み魔術師を目指してくれるのであれば私はまたうれしいばかりである、

 それでは、残りのページは私が扱うことができた魔法をすべて書き残すことにした、私の命も残り少ない、弟子をとりたかったが、とることもできずに寝込んでしまった、この本を読んでいる者よ、どうかこの私を笑ってほしい、そして、ここに記されている魔法をすべて覚えてほしい、これが私の最後の願いであろう、

 さて、そろそろ眠くなってしまった、魔法のほうは先に書き記しておいたので心配はするな、それではそろそろ書くのをやめるとしよう、これを呼んでいるものよ・・・さらばだ

                      著者 レイデル・グレーン』



「・・・前振り長いな、おい」


俺は本を読むときは全部読み切らないといけないという癖がある、

たまに恨めしく思うが、気になって仕方がなくなってしまう、


まあ、それはさておき、さっさと魔術のほうのページを見るか・・・






「ん?もうこんな時間かよ」


半分くらい読み切ったところでパーティーの始まる鐘の音が聞こえてきた


一つ誤解してほしくないことがある、俺はこの本を『読んだ』だけであって、まだ魔術は使えません(キッパリ




ちゃちゃっと着替えてさっさと行くか・・・




こうして、カケルの計画が始まった!



なんか計画とか言ってしまったが、今のところ中身はまったく考えていない自分って・・・

ま、まあ時間もあるし考えておかないと・・・なんとかなるさ、きっと!!


まあ、今回はこの辺で、

それでは次回を楽しみにしてください、またね~~!

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